DG800Sの電動化です

更新日 98/09/13


機体:Coki DG800S
特徴:軽量 コンパクト 低価格
   ウイングレット仕様

本機の製作目的:電動スケールサーマル機・スロープ機(保険付き)

機 体 諸 元
機  長:1400mm
翼  長:3000mm
重  量:2500g(グライダー仕様)
翼  型:SD3037
胴  体:エポキシゲルコート仕上げ
主翼構造:バルサシャーレ
使用CH
エルロン:2、フラップ:2
エレベータ:1、ラダー:1
スポイラー:1、引き込み脚:1
モータコントロールで計9CH
パワープラントの選定
モータ:ロッベ325/3プロ プラネタ
ニッカド:7N RC2000mAh
ア ン プ:STW85
プロペラ:14×9.5

モータの取付け方法
モータはキャノピーの中央部にセット。
ノーズに5mmベアリングを埋め込み
ステンレスシャフトで延長
DG800の初飛行(9/5)
残暑厳しい今日の松山、DG800電動改の初飛行を行いました。
いつものように午後1時に滑空場へ。
柴氏はすでにタープを張り4mASW27とスペースF3Bを準備しており、私もDG800とミニズリン・ヒロボー製パラプレ
ーンを組み、1時に来るはずの真部氏を待つこと1時間。
師に連絡を取ってみるとなんと瀬戸内海の馬島で徹夜仕事になっており本日は欠席との事。
私は滑空場では久しぶり(1ヶ月振り)に飛ばすので、まずはミニズリンで指ならしをし、距離テストと各フライトモードでの全
打の動作確認。
バタフライ・空戦フラップ・滞空モード・曳航モード・スピードモードOK、F3Bミキシングをコピーして使ったので色々入っ
ています。SWがややっこしいなぁ!まぁ、イイか!
モータSW・スポイラーとバタフライの切り替えSWはこれか?このSWは?「ドタッ!」、あっ、引き込み脚のSWか。
てな具合で飛行前のいつもの確認です。
一応モータランを確認して助走はほとんど無しで機体をポイ!っと手投げ。
トリム調整はほとんど無く順調40度くらいで上昇し約15秒で滑空高度です。
モータランは4年前の1700mAhSCRCで満充電1分40秒、約10分の飛行でした。
初飛行ですので上空でブレーキ・エレベータミキシングを調整し、ついでにバタフライも。どちらも良く効きます。
着陸進入で高度約10mで第四旋回です。あれ?足が・・・。慌ててSWを入れ脚を出し、すぐブレーキを出し10mほど芝を走
って静止しました。
ここからが問題の2フライト目です。
松山で電動へり、電動機をされています清水氏が来られてマーチを飛ばしたあと少々お話をして、さあ2フライト目です。
(初めて今の電動機を見させてもらいましたがちょっとしたカルチャーショックを感じました。 飛行時間といいパワー特に機体
性能が数年前と比べて格段の進歩です。)

また機体の確認作業です。あれっ!モータが回らない!コネクタを何回か確認してもう一度SWを入れるとやっと回りました。
Aura3のユニットそのまま積んだので大丈夫なはずなのですが、今のは何だったんだろう?原因は・・・、まぁ、いいか!
3クライムくらいして高速飛行・ロールと色々やりました。
でも何か変!、上昇力がさっきの3分の2程度です。音もバラついています。ニッカドが古い(4年前のもの)せいかな?
高度が風上約10mまで降下です。あれ?エルロンが効かない、モータが回らない!ここで一瞬フェールセーフモードに入り高度
が約7〜8mまで緊急降下してやっと回復。でもモータが回らない!
高度も無いし風下にすぐ旋回し、滑走を路斜めから進入です。
なんとか接地したとたん今度はモータが回り始めてペラが地面をたたいていますので慌てて機体の所へ行くとなんとか自然に止ま
りました。
さぁ、これから帰って原因究明だ!てな訳で不安な気持ちでの帰宅です。
一つの原因はわかりました。
な、なんとロッベ325/3プロ プラネタのコミュテーターにカーボンカスがカサブタのように積層して絶縁状態です。
プラネタギャは時々グリスアップのため、バラして確認していましたが、このモータは外からはコミュテーターが見えず、買って
1年半、初めてバラしました。(私はこの種のモータのブラシはメンテナンスフリーだと過信していました)
先日モータをDG800に積もうとAura3から下した時にブラシの異常磨耗には気が付いていたのですが、こうなっていると
は・・・・。
いくらギャードといっても本来7セルのモータに10セルかけて、また容量(400W級)が小さいモータに入力レベルで700
Wも入れていますので無茶といったら無茶です。(わかってはいたのですが・・・。)
今までF5B−600で使っていたのでなんとかもっていたのでしょう。(1回のモータランは長くても5秒前後ですので)
次回はペラを1〜2サイズ小さくして50〜60A程度まで落とす必要があります。
機体がF5B−600と比較してはるかに大きいのでビッチ9はやはり無理なようですね。13×7程度でしょうか?
でもあのフェールセーフは何だったのでしょうか?次回はとりあえずクリスタルを変更する必要がありそうです。
9/13
モータ(ロッベ325/3プロ プラネタ)の仕様書通りにニッカドは7N−RC2000mAhとし、ア ン プはSTW85へ
と変更し、ペラもGr14×9.5(Cam Propカーボン)に変更です。
7セル仕様となり全備重量も3Kgを切り持っただけで軽量というのがよくわかります。
風速5m前後の中、真部氏に手投げをお願いをしまして手投げ後もストレス無しでぐんぐん上昇しました。
約30〜40秒で滑空高度に達します。
モータ停止後もSD3037の効果もあり良好な滞空特性です。2、3フライト目にはサーマルにも乗り、テスト飛行完了です。
気になるPCMロックはやはりモータから出るノイズによるものでした。(ひどく荒れたブラシ)
モータランは約2分確保できますので、スケールサーマル機として充分飛ばせます。
ただ、カンザシは10mmのスチール製をサーマル工房製の10mmのカーボンカンザシに変更しているので軽量化にはなってい
ますが反対に粘りが無いためスピードに乗ったスロープソアリングには少しばかり勇気が必要となりました。
この機体はアルバモデルさんでも発売となったようです。

このDG800の主な仕様変更

 @エレベータサーボを垂直尾翼に埋めこみ。
 A10mmのスチール製をサーマル工房製の10mmのカーボンカンザシに変更
 B延長シャフトで電動化
 Cキャノピーの固定方法を従来のノックピン+ゴム方式からグラウプナのキャノーピーロックに変更(ワンタッチ)
プログラムミキシング
  3ポジションSWと単独SWを使用してフライトモードを切り替える仕様とした。
 @滞空モード1
   エルロン1mmフラップを2mmダウン側にオフセットしエレベータも1mmUP側にオフセットしブレーキはスポイラー
 A滞空モード2(通常モード)
   エルロン・フラップ、エレベータともにニュートラルとし、ブレーキはスポイラーのみを使用
 Bスロープモード(スピードモード)
   エルロン・フラップともにエレベータニュートラルとしブレーキはバタフライを使用
   またミキシングSWオンでスポイラー併用可
 Cスピードモード
   エルロン1mmフラップを1mmアップ側にオフセットし、エレベータも1mmダウン側にオフセット
   ブレーキはバタフライがメインでミキシングSWオンでスポイラー併用可

@DG800のメカ積み
 軽量化のため引き込み脚とフポイラー
 サーボ以外は全てマイクロサーボを使用
ラダーはギャ欠けが心配なので金属ギャを
使いたかったのですが、手持ちがないので
通常ギャタイプを使用しました。
Aデカール
DG−800Sのデカールがなかったため
ローランドステカでカットいたしました。
作り方については簡単ですが、別途UP
予定です。
B化粧後
自作したデカールを貼りました。
これでやっと雰囲気が出ました。
Cパワープラント
上からステンレス5mm延長シャフト、右
が保持用のベアリング・ペラ・モータ・ハ
ブとアンプです。
これ全てで約500gです。
D搭載位置
ユニットの搭載位置です。
引き込み脚がり動力用ニッカドが重心位置
に載せることが出来ないので
ノーズヘビーを抑えるためモータを後退さ
せました。
ニッカド(450g)はモータの下に搭載
E仮固定
モータユニットの仮固定です。
テープで仮固定しています。
Fモータマウント(裏)
5mmヘニヤより切り出しました。
ロッベ325/3プロプラネタ専用です。
Gモータマウント(表)
補強に円形の1mmベニヤを接着しました
Hモータの取付
4mmビス4本で固定します。
ランディング時においてモータの重量に
よる垂れ下がりがありそうです。
Iプロペラホルダーの加工
DG系はノーズが細い為ハブの幅を詰めま
すノーマルホルダーを中心に向かって削り
込みペラを付けて中心ギリギリでカットし
ます。(約30分のヤスリがけ)
J加工状況
それぞれ10mmずつ計20mm詰めて穴
を開けなおしました。
ペラを付けてプロペラバランサーで確認し
てみたら・・・。まぁ、こんなもんか!
Kノーズ
ペラを付けた状態です。
まだ、10mm詰めたいのですがハブの
強度が心配です。
ちょっと不恰好。
Lモータ取付
とりあえずサッとスプレー吹いてエポキシ
で接着しました。
ノーズにはベアリングを装着しています。
めずらしく芯ぶれ無しです。
プロペラハプの幅が小さい分少々軽めです
M全体写真その1
Grのキャノピーロックを取付ました。
キャノピーフレームと胴体の幅が少し違い
ますが気にしない気にしない!?
キャノピーの縁をビニローゼの白で塗装し
て完成です。
7セル化により全備で約3Kgです。
N全体写真その2
重心の関係で当初の位置より100mm
前にモータを搭載しました。
ニッカドは引込脚の横に搭載します。
スロープではシャフトごとひっこぬいて、
ニッカドをはずし、受信機用ニッカドを
前に詰めば重心が合います。