スチロールコア半自動カッター(弓)の製作

更新日: 97/10/11

できましたら画面はフルサイズでご覧になってください。


1 材料の購入について(弓)

材 料 サ イ ズ 個数 備 考
ラワン材 900×45×15 材料は何でも良いが絶縁体が望ましい
ピアノ線 4×700 350mmに切断して使用する
アルミホイルストッパー 4mm 飛行機の車輪止めで可
ニクロム線 100〜300W ステンレスのギター弦も使用可能ですが電流が変わります
鉛(釣り用) 直径20mm 弓のオモリとして使用
自在(キャスター) 最小のもの 弓の足として使用
圧着端子 1mm厚の小型の物 弦(ニクロム線)の固定用と弓引きのラインを固定する
ミノムシクリップ 小型のもの 弓への通電用(直結なら不要)
スイッチ 小型のもの 弓への通電用のオン・オフ用で耐電流が5Aくらい
電源コード 3mくらいの並行線 耐電流が5Aくらいの内部抵抗の比較的低いもの

2 ここでの使用工具

道 具 備 考
鉄切りノコかヤスリ ピアノ線の切断(グラインダーがあれば一発)
4mm・5mmドリル 木材と鉛の穴あけ
半田ごて ミノムシクリップとスイッチの取付
ヤスリ ピアノ線の切断面の整形
プラスドライバー

3 製作方法です

説 明 写 真
弓の全景(弓を張った状態です)

このサイズは翼弦300mmスパン片翼800mmまで切り出し可能です。
保管する時は弓(ニクロム線)をゆるめています。

ニクロム線の加工

ニクロム線は最初直径5〜8mmくらいでバネ状に巻いていますがドライバーなどに差し、巻き取りをほどく感じで伸ばして下さい。
決して巻きの延長線に引っ張らないで下さい、ねじれた状態になり切れやすくなります。
@ 弓の取り付け

・ラワン材(900×45×15)の先端外向きに30度で4mmの穴を開け、4mmのピアノ線(350mm)を差込、先端をホイ
ールストッパーで固定
します。
そして、20mmの鉛のセンターに5mmのドリルで穴を開け、ピアノ線に通します。
これは弓の先端ノオモリですので自由に動くことが必要です。
・ピアノ線の根元と同じ長さ(800mm+40mm)のニクロム線の先端に圧着端子を付け手かペンチで端子に巻いて固定します。(当然ですが半田付けはしないで下さい、着きませんし溶けます)
・圧着端子の穴を5mmのドリルで広げて、ピアノ線に通します。

A 弓の先端の加工

・先端には4mmのホイルストッパーを付け、鉛と圧着端子が抜けないようにします。
ホイルストッパーのイモネジは3×5mmのビスに替えてもう一つ圧着端子を付け、その3mmネジで4mmピアノ線の先端に固定します。
・あとで付けた圧着端子にはそれぞれ片側1.5mくらいの船釣用のテグス(伸びなくて切れにくくて滑りが良い)を結びます。
B 弓の状態(保存状態)

・オモリとニクロム線の付いた圧着端子は根元に来ています。
この状態ではニクロム線にテンションは全くかかっていません。

・ピアノ線の先端に付いているのは弓の引っ張り用テグスです。

・左端のミノムシクリップはあまりお薦め出来ない方法です。
動作中に接触抵抗が変わって弓の弦の温度が変動します。
出来れば先ほどの圧着端子で完全に固定してください。
C 弓の状態(使用状態)

・オモリとニクロム線の付いた圧着端子は先端に来ています。
この状態ではニクロム線にフルテンションがかかっています。

・ニクロム線は通電して熱を発すると伸びます。このピアノ線がある程度テンションを一定に保ちますので切れることはありません。
私はもう4〜5年以上使用していますが、ニクロム線はまだ一度も切れていません
また、4mmのピアノ線の曲がり癖は上記Bの通りほとんど元にもどっています。
D キャスターの取り付け

・弓が自由に移動するために必要なキャスターです。

キャスターの四隅のネジ穴を木ネジで弓のセンターに固定します。
E 弓のセット方法

・弓を奥に置き、キャスターを本体のレールの上に置きます。
・左右のテグスを本体両端の穴から通し、プーリにかけ、その次にカーテンレールに付けたスライド式のプーリにかけ、重力アームを一番上の状態でテグスをクリップで止めます。
・左右同じようにセットして重力アームを下に下げると弓がアームの動きに連動して手前に動いてきます。
ここで大切な事はスムーズに動く事です。
引っかかっているとコアが奇麗に切れません。