MTBとの出会いについての巻
2000.05.14
MTB言わずと知れたマウンテンバイクである。
今をさかのぼる事、数年前(私が22歳くらいの年)の夏の出来事である。
その頃は、まだ、今のように街中でMTBに乗ってる人は少なく、映画の脚光を浴びる前だった頃の話である。
当時、私は(今のMTB仲間)勧誘を受けており、「一緒にやろう!」と言われるのを1年以上断り続けていた。
その理由は簡単、「そんな面倒な事出来るか!」である。
私は、高校時代片道10Km以上ある道のりを、台風の日も、雪の日も1日も休む事無く、自転車通学していた
それは、それはまじめな堅物学生だったのだ。
しかも、彼女と一緒に通学。そんな事を夢見る事さえ許されない。
共学とは名ばかりの工業高校だったのだ。
そんな思いをして通った高校を卒業する時に、自転車には二度と乗るまいと心に誓い、
封印してきたのだ。
そんな経験を積んでいた私が自転車など・・・・
私は会社のスキー部に所属している。(これは今も所属している。ほぼ、幽体化しているが。)
その進める彼もスキー部。「スキーのoffトレにはMTBしかない、プロもやっているんだ。」
しかし、私にはそんな事はどうでも良かった。offトレすら面倒であった私には、何の説得力もなかったのだ。
それはまるで、ピーマンの嫌いな子に、「おいしいよ」と言っているような物である。
では、何故MTBを始めたのか・・・・ここからが本題である。
運動もろくにしていなかった私は、少々体力が落ちている事が気になり始めていた。
この年頃の若者は、誰しもが不健康な暮らしと共に、ぐううたらな生活を送っている事が多い。その一員であった。
しかも、私の家と会社までは、あまりにも近いため、車での通勤が認められていない。
当然、自転車を封印してしまった私は、原チャリで通勤をしているわけだが、片道3分しかかからない。
その為にわざわざヘルメットをかぶるのは面倒だ。
要は面倒なのが嫌いなのだ。
そこで、考えた!ぽく・ぽく・ぽく・チーン!!
自転車の封印を解こう。そして、MTBで通勤はかっこいいかも。
たかが、自転車2万円もあれば、良いのが買えるだろう!
風を切りながら、颯爽と会社に入る。まるで、アメリカのもてもてサラリーマンのようだ。
そんな考えを起したのも、
当時、私は付き合っていた彼女と別れ、寂しい一人旅をしていたからかも知れない。
確かに、今より世界を広げたい!そんな気持ちもあった。
だが、その80%は出会いのためだ!
(結局、そんなおいしい事はなかったが、仲間は出来た。)
まぁ、そんな事は一言も出さず、「じゃぁ、見に行くだけ」と言う事でshopへと足を運んだのだ。
shopに着くと、不幸が私を待っていた。
チームの中でも、喋りではこの人は越えられないと噂にも名高いお方が居合せていた。
しかも、その彼の話を聞かせる事、全てが陰謀だったのかもしれないと、今でもそう思える。
彼の巧みな、口八丁手八丁にまんまと乗せられ、私は10万円以上するMTBを購入し、
Teamにまで入る事になってしまったのだ。
今、考えると、高い買い物である。後悔先に立たず。
これが、私とMTBの初めての淡い出会いであった・・・・・・
全ては、陰謀か・・・それとも、神の悪戯、運命か。
ん〜神様のいけずぅ〜
そうだ、このマシンを「ライドロン」と名付けよう!!
(仮面ライダーブラックが愛用するマシンの名前だ。だぶん)
結構、ノリノリだったりもする。
ライドロン
続く・・・