ドイツ、イタリア一人旅(2003年6月)


 

 

3月、アメリカの攻撃により始まったイラク戦争、そして、4月になって香港から感染が拡大していった新型肺炎(SARS)のため、当初予定していた東南アジア方面をあきらめざるを得ず、SARSを避けて西ヨーロッパへ行って来ました。物価水準は日本とほぼ同じ地域で、しかも出発直前になっての急激なユーロ高(1ユーロ=140円)には参りました。フランクフルトIN、ミラノOUTの航空券を持って出かけました。日程の関係で今回は往復とも成田空港経由となりました。いつものようにホテル、移動は現地調達しましたが、フィレンツェの「ウィフィツィ美術館」とミラノの教会にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は必見だったので、日本から電話で予約しました。


 

6月7日  伊丹空港8:40発JL152便で成田へ、成田空港13:00発JL407便に乗換、18:00フランクフルト着。この空港は広くて案内の表示が分かりにくい。地下1階のSバーンに乗りフランクフルト中央駅に行き、10日に乗車するミュンヘン〜フィレンツェの国際列車の切符を購入する。駅前のホテル数軒あたって一番安いホテルに決定。この時期、日没が21時10分ごろであり22時頃まで外が明るいのでびっくりだ。 (Hotel Wiesbaden 泊)

6月8日  今日はミュンヘンまで移動する日。8:00発のヨーロッパバス(EB190)に乗車、いわゆるロマンティック街道を、途中、ヴェルツブルク、ヴァイカースハイム、クレクリンゲンなどを見ながら、12:45目的地ローテンブルクに到着。中世の面影をほぼ完璧に残していると言われている町である。市庁舎の鐘楼の塔からの眺めは素晴らしい。ローテンブルクからは、14:30発のバス(EB189)に乗車、18:30頃ミュンヘン着。駅に近いペンションが空いていたので、2泊することに決定。荷物を置いて、「ホーフブロイハウス」という有名なビアホールヘ行く。ここの3階は観光客相手にバイエルン民謡などの生演奏のショーをやっており一人でも楽しめるところである。 (Pension Augsburg 泊)

ヨーロッパバス ローテンブルク ローテンブルク ホーフブロイハウス

6月9日  朝から小雨が降っている。日帰りでドイツ最高峰のツークシュピッツェ(2964m)に行くことにした。登山と言っても鉄道とロープウェイでほぼ山頂まで行けるのである。ミュンヘン7:40発の列車でまずガルミッシュ・パルテンキルヒェン駅ヘ、ここでバイエルン・ツークシュピッツェ登山鉄道に乗換、最後はロープウェイで10:30頃山頂展望台に到着。山頂付近は積雪があるが空が晴れてきたので暖かく気持ちがよい。360度の大パノラマである。ここドイツの山からスイス、イタリア、オーストリアの峰々が見えているのだと思うと感動しっぱなしでした。12:35山頂出発、15:29ミュンヘン着。市内見物に出かけ、ベーター教会の塔に登ったあと中央駅近くの「アウグスティナケラー」というビアガーデンにて夕食。 (Pension Augsburg 泊)

登山鉄道 ロープウェイ ツークシュピッツェ ミュンヘン

6月10日 今日はイタリアまでの移動日。9:30ミュンヘン発、EC85(ミケランジェロ号)に乗車。列車はオーストリアのインスブルックを経て12時半頃イタリアに入る。17:41フィレンツェS.M.N.駅に到着する。さすが観光地、駅にユーロへの自動両替機がある。日本を含め10ヶ国くらいの通貨が両替できるようだ。恐る恐る1万円札を入れてみると紙幣と硬貨が出てきた。窓口より多少(3%程度)レートがよい。次はホテル探しだ。駅周辺を歩いて捜すが、インターネットで調べていた安くて良さそうなホテルは満室とかで1時間余りウロウロ。とびこみで入った三ツ星ホテルが大幅ディスカウントしてくれて決定。バスでミケランジェロ広場へ行くが、21時を過ぎていたため薄暗くなっていた。ここで遅い夕食(スパゲッティとリゾット)にする。ここの日没は20時40分頃でミュンヘンより約30分早いようだ。 (Hotel Aprile 泊)

6月11日 フィレンツェ滞在の日。朝一番にバスでミケランジェロ広場ヘ行く。フィレンツェの赤茶色の街並みとドゥオーモが印象的だ。帰りは歩いて丘を降り、ヴェッキオ橋を通って街へでる。ドゥオーモ広場のジョットの鐘楼に登る。13:00予約していたウィフィツィ美術館へ。ジョットの「荘厳の聖母」、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」、「春」、などを見てまわる。遅い昼食は、ピッツァ、マルゲリータ。夕食は、シニョリーア広場のオープンリストランテで、パスタ。 (Hotel Aprile 泊)

EC85 ミケランジェロ広場 ヴェッキオ橋 シニョリーア広場
ジョットの鐘楼 フィレンツェの街並(夜景) クーポラ

6月12日 日帰りで、トスカーナ州の小都市、サン・ジミニャーノとピサに行く。フィレンツェ7:10発SITA社のバスに乗車、ポッジボンシで乗換、8:50サン・ジミニャーノ着。「美しき塔の町」とよばれるサン・ジミニャーノ、町の中心チステルナ広場に井戸がある。10:40発のバスでポッジボンシに戻る。12:11ポッジボンシから列車で13:27ピサ駅着。直通バスでドゥオーモ広場へ行く。広々とした緑の芝生の上に斜塔が建っている。斜塔に是非登らねばと切符を買いに行くと16:30の入場だという。2時間余り待ったけどピサの斜塔に登ったことに満足。ピサ駅18:00発の列車で19:18フィレンツェ着。フィレンツェの夕暮れを最後にもう一度見たくなりまたまたバスでミケランジェロ広場ヘ行く。昨日と同じく夕食は、シニョリーア広場のオープンリストランテで、パスタ。 (Hotel Aprile 泊)

サン・ジミニャーノ サン・ジミニャーノ ピサの斜塔より

6月13日 イタリア最終日。フィレンツェS.M.N.駅8:28発、IC586に乗車、12:05ミラノ中央駅着。地下鉄でドゥオーモまで行き、昼食後、今回の旅の最後の目的、15:45に予約してあるレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を見るためサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会まで歩いていく。少し早かったが、17:20ノルド駅よりマルペンサ空港へと向かった。21:30発、JL418便にて帰国の途に。

ミラノ中央駅 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 マルペンサ・エクスプレス

6月14日 16:15成田空港着。17:55発のJL153便に乗換え、19:10伊丹空港着。