五十肩(肩関節周囲炎)
中年以降に発生する、肩関節の痛みと動きの制限を伴う病態です。肩関節とその周辺組織に炎症を来すため、炎症を起こしている部位、炎症の程度によりさまざまな症状を起こします。
症状と時期によって急性期、慢性期、回復期の3段階に分類されます。
症状は肩周辺のかなり広い範囲に痛みを感じ、安静にしていても痛みは強く、夜間に激しいのが特徴です。その痛みは肩だけでなく、時に肩から上腕にも放散します。
夜間に痛みが強くなるのは、肩が冷 えることや、寝ている時に肩に長時間圧力が加わることが原因と考えられています。
また、日常生活で衣服の着脱、帯を結ぶ動作、入浴時(体や髪を洗う動作)、トイレや、腕を上に挙げようとする動きによって痛みが出たり、強くなったりします。そのため、肩関節の動きはかなり制限されます。