狭窄性腱鞘炎
ラケットやクラブを多く用いる種目で未熟な手首や母指の慣れない過使用のために腱を囲んでいる滑膜が炎症を起こします。(下図:第一伸筋腱区画)
腱とそれを囲む腱鞘間で母指の運動などによって摩擦が強くなると通常血行が乏しい滑膜の血行が増し、滑液が過剰に分泌され腱鞘の腫脹や肥厚が起こり、腱と腱鞘は強く摩擦され関節運動によって腱が動くと強い痛みが起こります。
症 状
母指運動時の橈骨茎状突起部の痛みと圧痛であり、腫脹、熱感を認めます。
最初のうちは動作時痛でありますが、やがて安静時痛に移行します。
症状は進行するとますます癒着が強くなり、最終的には腱鞘内で腱は全く動かなくなります。
他に腱鞘炎の際には、手関節の掌側や背側に痛みや圧痛が出現します。
予 防
練習後のストレッチングおよび練習後のアイシングを行います。