仁三郎日記
おかげさまで90周年

 我が祖父、庄太やん(庄太郎)が油を担ぎ行商に廻り、お客様のお世話になって、やっとの思いで店を持ち、開店したのが丁度90年前の事、以来商売を90年間続けさせてもらっている。
 永年掛けられた祖父母と父の写真を毎日のように見るが、有り難く思う。自分の体と時間を使い新しく家業を創業した事に。勿論お客様のお陰ですが。

 12/14早朝、鹿島の甘露庵にお参りに行き、偶然日の出と一緒になった。この度、地元の人の力でとても立派に完成された甘露庵よりの日の出の眺めは、世界一と感じられた。こんな素晴らしい島で生活出来る事に感謝させられた。

 12/18、役場前を昼頃通ると、どこかのテレビ局にインタビューを受けた。「合併協議会が・・・」と、私はカメラに向かい一言「こんなに素晴らしい島だから、この小豆島が良くなることが大切で、我々島民が真剣に考え、その上での合併を・・・」と言ったがおそらくカットされていると思う。

 もういくつ寝るとお正月。私は楽しみで、関東より3人の子供が帰島し、3,4日間だけど家族が倍になる。
 そういえば、祖父が大正2年に開店して3年後結婚し4人の男子をもうけ、家族で家業を継続した頃、父が言っていた事を思い出した。子供の頃兄弟二人で鉄の押し車で配達の途中けんかをして、弟が誤って海に落ち込んだ事があったらしい。私達兄弟も幼稚園の時よりその鉄の押し車で兄弟で配達させてもらった事を思い出す。家族全員で協力して継続させていただいた90年、皆様のお陰で続いた創業90年に感謝して、祖父の初心を思い家業を継続するように努めたく思います。今後とも『鶴亀の思い』の如く末永く宜しくお願い致します。
                                                  仁三郎

P.S  12/21大師市、素晴らしい土庄小の鼓笛隊に元気をもらいました。