春の瀬戸内の風物詩、濃霧。
停船勧告と聞いてもピンと来ない人の方が圧倒的に多いはず。
簡単に言ってしまうと、濃霧が立ち込めて視界の悪い時に海上交通(定期航路の船舶)が
ストップしてしまうことなんです。
海辺に人の住む集落のほとんどが集中している小豆島では、濃霧が出始めると陸の景色も霞んできます。
山の上で真っ白なガスや雲が出て、先が見えないという状態が陸でも続くのです。
ひどい時には、3mや5m離れたお隣さんが霞むことも。
夜、早いうちに霧が出始めると夜通し霧笛が聞こえることもあります。
こうなってくると、朝、定期航路が動き出す頃には停船勧告が発令され
高松港を往来する船舶は止まります。航海途中であれば、その場でイカリを下ろし
停船勧告が解除になるまでは、船舶はその場にそのまま留まることになります。
でも、停船勧告が出そうな時は、ある程度予測は出来ます。
◆急に気温が上がり、暖かくなりそうな日の前であること。
◆雨が降りそうな天気であること。
◆風が無く、海が凪いでいること。
この停船勧告は、海上保安部から出されるのですが、実はこれを正式に発令しているのは
岡山県の宇野港と香川県の高松港だけなんだそうです。
(瀬戸大橋開通前は、宇高航路は本州と四国を結ぶ大動脈でした)
協定を結んでいるフェリー会社では、航路上のいくつかの場所で
視界500m未満になった時などで停船の条件を設定しているらしいのですが
その条件を満たしてしまうような場合に協議して海上保安部に勧告の発令を依頼するそうなのです。
こうした厳しい決まりがあるのは、1955年に濃霧の中、この宇野高松航路で船の衝突事故があり
170名弱の犠牲者が出たことが原因なんだそうです。(紫雲丸事故)
停船勧告制度が整うまでには、しばらく時間がかかったようです。
たまたま宇高連絡船に乗っていた新聞記者が、濃霧で停船している連絡船を後目に
他のフェリーが入出港しているのに疑問を持ち、記事にしたのが発端とか。
宇高連絡船は、瀬戸大橋が出来るまでは、本州と四国を結ぶ重要な航路でしたが
本州側で四国行きの国鉄(現在のJR)の切符を買うと、四国へ渡るために
宇高連絡船に乗れた時代がありました。そんな国鉄が音頭を取ったからこそできた
極めてめずらしいルールかもしれません。
海上タクシー(マリンタクシー)や漁船など協定を結んでいない船は、
法的な規則がないため一応港に出入りできるのですが
もし、どうしても島へ!という場合でも「船、出さない方がいいんじゃないかな?(^-^;; 」
というくらい目の前が真っ白です。
ラジオを聞いていたら、三都半島沖の地蔵崎の巨大船通行予定などが放送されたりするので
もしも大きな船と衝突してしまうと大変です。
停船勧告も、だいたいお昼前頃には解除されることが多いのですが
解除になり、船が動き出したら、また大変。
どうやら港には、船の入港順序(空港の飛行機と似てる?)があるらしく
たくさんの船舶が入る港では、大ラッシュになってしまい、目の前に港が見えているのに
乗っていた船が海上で停まっていたというボヤキを聞いたことがあります。
そんな時は、一社しか乗り入れていない港だと船の入港の順番待ちがない分早いかも?!
停船勧告が出そうだから、急遽、修学旅行のバスが予定変更して
大部か福田港から本州へ渡ったという話も聞いたことがあります。
定期航路も、日が上がる前の朝の第一便までは出港できたりすることもあります。
どうしても高松へ渡らなければ!という時には、高松到着後退屈するのも承知の上で
早朝の1便に乗りこんだりします。
冠婚葬祭や、次の乗り継ぎがあって、絶対渡りたい、でも天気があやしい・・・
という場合には、とりあえず朝早いフェリーに乗れるように支度しておくのが
間違いないかな?と思います。
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1999年3月26日午後6時30分頃の土庄港。
後ろにある山が霧ですっかり見えなくなってます。ちなみに、もっと見えない時あります。
濃霧は天気が悪い日で暖かい雨の降る、無風で、気温の上がる前の特に明け方に多く起こります。
春頃に多い物で夏秋冬にはめったになく、春でも夜早いうちの濃霧は珍しいのです。
こんな日の翌朝は風が吹かない限りは、ほぼ必ず濃霧で、ひどい時は夜のうちから
隣の家でさえボーっと霞んでしまいます。
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船の欠航は停船勧告ではないのですが春一番や冬の季節風が吹き荒れるような時、
風速25m以上の強風で瀬戸大橋線などが高速道路部分で速度規制や通行止めになるような時に
小豆島航路では「高速艇のみ」止まることがあります。
ちなみに、風速25m以上の強風で瀬戸大橋線が止まる時、ちょうどマリンライナーに
乗っていて、与島のあたりで風がやむまで電車が止まったこともありました。
風がビョービョーと吹く次の日、高速艇の乗り継ぎで新幹線や飛行機の予定を組むのはちょっと不安かも?
強風の時はクッキリハッキリ晴れて景色は昼も夜もとってもキレイなのですが
行き帰りの船はフェリーのつもりで予定を組んでいた方が安心です。
フェリーは船体が大きいため台風の時以外はほとんど止まりません。
ちなみにJR瀬戸大橋線が強風で止まる時、代替輸送の手段は現在もフェリーです。
宇高(宇野高松)航路が本州と四国を行き来できるルートになります。
大型の台風などが接近してる時には、もちろんフェリーも停まってしまいます。
停まる順番は小さい高速艇から。土庄航路の「ひかり」内海フェリーの「サンオリーブシー」
などの高松行き高速艇、次に土庄航路の「スーパーマリン」が止まり
フェリーの方はもうちょっと長いこと航行します。大きいですからね。(笑)
フェリーの欠航は船会社に問い合わせれば、事前に何時発の便から止まるか分かるので
電話確認してみるとよいです。
みなとナビ高松宇野などは、リアルタイムで更新しきれてなかったり
サイトが混雑しすぎて表示されなかったりするのと
フェリー会社公式サイトでもリアルタイムで運航情報を表示しているところは
今までのところ無いと思います。twitterなどを活用してもらえたらな、と願っておりますが(笑)
もしも乗り物に弱い人や、船の揺れ(太平洋航路や日本海航路と比べたら止まっているようなものですが)
に不慣れな方の場合は、高速艇よりは、フェリーがおすすめ。
さらに、船内での乗船位置は特に高速艇の場合、船体が小さく影響を受けやすいので
波を切って?走る船首側ではなくて、エンジン音が多少にぎやかでも、
船尾部分に座席を確保することを強くおススメします。
高速艇は窓がありません。(スーパーマリンの2階席が開放されている場合は外に出られます)
風に当たりたい場合は、フェリーの方がきっとラクです。
デッキから海を眺めて移動するのも、非日常でなかなか楽しいかも?
車の車検と同じで、船にも点検「ドック」があります。
最近は、ドックダイヤでの減便運航は、なくなってきているように思いますが
代船が出たりするので(フェリーひなせを目撃することが多いです)
アナウンスはありますが、乗り間違いのないようお気をつけください。
エレベーター付きのフェリー
岡山航路は、両備の「おりんぴあどりーむ」
高松航路は、四国フェリーの「第七しょうどしま丸」、臨時便で運航される「あずき丸」
国際フェリーの「第三十二こくさい丸(キリン号)」、「第一こくさい丸(パンダ号)」
内海フェリーの「ブルーライン」
宇野豊島土庄航路は、小豆島フェリーの「フェリーてしま」
以上の船がエレベーター付きです。
四国フェリー高松航路、日生大部港間の瀬戸内観光汽船には
階段昇降機付きのフェリーもあります。
車いすの場合、ベビーカーを押している場合、大きなスーツケースなどがある場合
体の調子がすぐれない場合など、旅客も車両甲板から出入りする時には
一直線の階段を昇り降りするよりはエレベーターが安心です。
おむつ替えが出来るベビーベッドを備えた女性用お手洗いがあるのは
国際フェリー(キリン、パンダ号とも)、内海フェリー(一番奥のお手洗い)は確認しています。
バリアフリー対応の船が、何時発の便に運航されるかなどは各航路の窓口に問い合わせてみてください。
