要するに、食物アレルギーの患者は腸粘膜の透過性が亢進しているというわけです。このように、アレルギー性疾患の根本的対策は腸粘膜の異常を治すことに重点を置かねばならないことがはっきりしてきたのです。したがって、美食、飽食の現代の食生活を改め、内部環境(腸内環境)をきれいに整えててゆくことがアトピー性皮膚炎の治療で最も大切な事なのです。

 小食や半絶食により、腸管ないに停滞そていた宿便も処理排泄されるとともに、胃や腸管にできていた傷やビランもなおってきます。その結果、健全な腸管粘膜に復帰することになり、食べ物の消化吸収が正常に行われるようになれば、やっかいなアトピー性皮膚炎も根治に向かう事ができるのです。      

 犯人である(アレルゲン)が体内に侵入できないように、きちんと戸締りができる体になれば、犯人をつかまえる役目をする(抗体)IgEも減少してくるのです。そうなれば、「あなたは、アレルギー体質ではありません」と言われることになります。 

腸壁にたまった宿便の図

しみず薬局では腸内環境を改善して体質改善する療法を基本に、アトピー性皮膚炎の治療に取り組んでいます。

小腸絨毛模式図

アトピーと腸の関係.2