2020年7月。江口は予防線を張りました。

〜江口と発酵あんこの約10時間〜


『発酵あんこのおやつ』WAVE出版 本体1500円+税
木村幸子・著 藤井寛・監修
 

 ちょっと前に、『銀平飯科帳』(小学館・河合単)を読んでて気になったレシピ。
 小豆を麹発酵で糖化させて作るおはぎ。
 甘酒の作り方と同じだろうし、まあ手順的には簡単だし、そのうち機会があれば作ってみたいなー、なんてことを思っておりました。
 そしてふと立ち寄った本屋で見つけた、上記の本。
 思わず衝動買っちゃった。この時点で7月。

 さてこう見えて江口は、年がら年中、このクリスマス企画のことを考えている。
 さあて今年は何を作ろうか、世界のクリスマス関連メニューには何があるか、材料は何が必要か、どこで手にはいるのか。
 そしてなにより、作るために作業時間は確保できるか。

 そんなわけで、実は意外と早く企画は動いているんですよ。

 でもこうしてファイル作成するのは直前。

 大丈夫、世間で必要なのは辻褄合わせ力!
 では、今年も張り切って参りましょう、『江口梨奈の、年に1回おもしろげなモノを作ってみよう企画』! はい、クリスマスどこにもありません、強引に絡めようという気もありません! 大丈夫、世間で必要なのは開き直り力!!

材料。そのへんのスーパーで買ってきた小豆と米こうじ。
分量としては、どっちも200g。小豆は袋半量でした。

 作り方。
 

ゆでこぼした小豆を、炊飯器のおかゆモードで炊く。
(約1時間)
60度ぐらいになるまで冷まして(約30分)、
米麹と混ぜ合わせる。
2〜3時間おきぐらいにかき混ぜながら、8〜10時間保温。
できたかな?

 ‥‥なあ。
 朝いちから始めて、夕方までかかる。
 その間、炊飯器使えない。
 
 確かに手順は簡単かもしれんが、まる1日炊飯器を占拠するようになる。
 一般家庭ではそうそう作れんぞ、これ。
 なお、わしのスケジュールは、朝8時過ぎから始めて、発酵時間最短8時間コースで、その後の晩ご飯に米を炊くのは早炊きモード。一日仕事やんけ。

 そういえば夫の実家で甘酒作ったというので見てみたら、2階の寝室の真ん中に、今は使っていない古い炊飯器がぽつんと置かれてあって、そのシュールさに腹かかえて笑った。
 ともあれ、「今は使っていない炊飯器」でも余ってないと、一般家庭は気軽に甘酒にしろ発酵あずきにしろ作れないんだよ。

 さて、そんな風に休日まるまる潰してできあがった発酵あずきです。

  

 ‥‥びみょう。

 まあでもこれ、失敗したかもしれん。
 原因は思い当たる。
 麹混ぜるときに、十分に冷ましてなかったかも。70度ちかくあったかも。
 いやあ、気が急いちゃって。早く次の手順を、手順を、って考えてたら、冷めるのを悠長に待ってられんかった。
 麹も生き物なんだから、高温で死ぬ。
 昔に甘酒作ったときも、やっぱり高温で混ぜちゃったか、あんまり甘くならなくて、その時は甘酒を造ったのが初めてだったから「こんなもんか」って思ってたのが、義母の作った寝室炊飯器甘酒食べたら「めっちゃ甘ッ!」って思ったので、あいつらの糖化力をナメちゃいけねぇ。
 わしの作ったやつを食べてみた感想は、カボチャとかの甘さ。たしかに甘いっちゃ甘いが、砂糖の代用になるほどの甘さではない。
 しかしちゃんと作ったやつなら、もしかしたら甘いのかも。

 と、反省する点はいくつかあるが、「じゃあ、反省点をふまえてもう一度」とはならない。
 やってられっか。

 
 とりあえず、おはぎにしてみる。
 おはぎったって、炊飯器で即席に炊いた餅米を芯にした、雑おはぎ。
 小さく作ったつもりが、超ボリューミィで、めっさ腹ふとる。

 
 その後、食べても食べても減らないので、あんトーストにして積極的に消費する。
 すんごい、デンプン質の洪水に襲われる毎日が続く。めっさ腹ふとる。
 麹食品による整腸だとか美肌だとか、そんなもんは知らん。

 以上、今年のやってみよう企画でしたー。
 来年ぐらいはそろそろ初心に戻ろうかな。

 

 

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