2002年6月16日(日)〜6/30(日)までのごはん。

今月のごはんを読む  メニューページへ

6月30日(

 余裕ないなぁ。だってほら、江口は若いから。
 忙しいと、人間余裕がなくなります。普段ならもうちょっと優しい口調で言えるようなものに、怒鳴りつけたりしちゃいます。いやー。お客さんはきっと居心地悪かっただろうなぁ。でも江口は若いから仕方ないんだい。事実、9人いる今の売場で2番目に若い。
 今年のバイトは若い男子と女子が各一名ずつ入ってます。若いのでお気に入りです。若いので他の売場からプロフィールを聞かれたりしています。江口がお気に入りなのだと周囲のバイトにも知られていて、その人らからは江口の休みの日なんかに「他の人の毒牙にかからないように見張っておきます」と言われたりしています。
 かかったらかかったで、それはそれで面白いのだが。

6月29日(

 そりゃあ江口だってニンニクは好きさ。料理に使うとおいしいと思うさ。夏場なんか特にいいと思うさ。だけどわしは、明日も仕事なんだって。ママンはいいよな、明日休みなんだからさ。しかも親の敵みたいに使いやがって。部屋中に匂いが充満してるんですけれど。わしの全身に匂い染みつきそうで。それでも明日は仕事なんです、仕事なんです。
 中島らものエッセイに、よく食べ物の話が出てくる。日本のニンニクは中国とかに比べると身がでかくデブニンニクらしい。それを皮のままあぶって焼いたものは美味しいらしい。さておき。ところで『カヤ油』って何ですか?
 『ニンニクとカヤ油で仕上げた炒飯が美味しい』とあるのだが、だからカヤ油って何よ? 周囲に聞いても誰も知らない。江口がカヤ油を知ることが出来なければ、らもテイストを味わえない。今月の永遠の憧れ・その2、カヤ油。

6月28日(金)

 昔からある備品っていうのは、誰が買ってそこに置いたものか分からないので、ちょいと困った事態に誰に聞けばいいのか分からないのでものすごく困る。
 江口の売場で使う機械が調子悪くなった。これまでは、前々任・前任の管理マネージャーがずっと触ってて適当に直してたんだけど、今は人事異動も何度もあってその人達はいない。しかたないので製造元に聞いたら一番早いと、機械に書いてないかみたら、会社名だけで連絡先はどこにも書いてないのな。なので前任マネージャーに聞いても、誰一人知らないとの返事。うわー。いままでみんな、どうやってこの機械使ってたのよ。
 で、仕方ないので本当は話をするのも嫌な江口の前の担当者に聞こうと、彼女の売場へ連絡取ったら「5日前に辞めてるよ」って、機械が壊れた直し方分からないとかいう動揺を全て無にするほどの返事が返ってきた。あんた、いつの間に。
 「会社名が分かってるんだから、NTTに電話したら番号教えて貰えるのでは?」と思ったけど、NTTだって万能じゃない、県名すら分からない、特徴もない企業を調べられるはずもなく。しかしなんとかならないかと、夕べネット検索をやっていたが見つからず。最終的にはインターネットタウンページ(名前と地域の両方をキーワードに入れると番号検索できる)で、47県全部地名を変えて検索しようかとも思っていた。
 最終的には「その機械のために使っている資材の発注先に連絡して、そこから辿っていけばどうだ?」まで追いつめられていたが、とりあえず「近場で、同じような機械を扱ってる会社に電話してみて、『よその会社の機械だけど直してくれる?』と頼んでみよう」と思い立ったのでタウンページ開く。
 載ってるじゃんよ。トップに、しかも。

6月27日(木)

 先月、観音寺にもバーミヤンがOPENしたので覗きに行く。M(清純派)ちゃんとM(もえおもえおダーリン)くんと仕事帰りに行ってきました。「制服萌えー」とM(もえ/略)くんがほざいていたら、M(清純派)ちゃんが「萌えって何?」と聞いてきたので、素の顔で「萌えとはどういう心情を表す表現であるか」を説明するハメになりました。一生懸命説明しましたが、一般人である彼女に分かってもらえたかどうかは不明です。
 その後は、いつものようにドライブ。なぜ我々はゴハンのあとにどこにも行かずドライブするかというと、それはもちろん、他のところに行く金がないからだ。パートタイマーと無職と学生。本当は遊んでる場合じゃありません。

6月26日(水)

 天カスを一昨日ぐらいまでバカにしてました。
 昨日言ってました、献立の書いてる冊子。それに載っている『冷やしたぬきやっこ蕎麦』(レシピ/豆腐と削り節と醤油をぐちゃぐちゃに混ぜたものを蕎麦にかけて、ネギと大根おろしと天カス乗せる)が美味しそうだったので作って喰う。レシピには悪いが、味がどうしても薄いので蕎麦に付属していた蕎麦ツユと七味を追加しました。大根おろしのためだけに大根を買う。残った大根をどうしようかと思うのだが、実は江口、これを豚のバラ肉と炊きたい。だって美味しそうなんだもん『美味しんぼ』に載ってたし。
 今日の江口は、仕事の〆切を二日過ぎてて遊んでる場合じゃない友人を連れ出してドライブ。最近ヒマがあればテキトーに車で走っているので、いかに普段行かない所を通るかばっかり考える。その車中の会話で、「高瀬町(香川の町名)の広報CMがなんかの大賞とってテレビで流れていた」話になり、「じゃあ負けずに観音寺市(江口の住んでるところ)もだ」ということで「観音寺を盛り上げるためにはどうすればいいか」を討論していた。
 盛り上がったところで嬉しくもなんともないけど。江口に郷土愛とかはありません。

6月25日(火)

 他人の家に夕食時に立ち寄るとカレーがあったりする。なんでカレーの匂いは部屋の外まで、階下の駐車場まで漂うんだろう。いいなあ。カレーといえば、今日の『ジャングルテレビ タモリの法則』がキーマカレーだった。江口の永遠の憧れ、キーマカレー。あとチーズフォンデュとか。ま、いつかは食べるだろうけど。
 さて。江口の職場はスーパーマーケットで、どこの店でも同じでしょうが、献立のアドバイス的な冊子とかカードなんかが『ご自由にお取り下さい』状態でおかれています。で、江口も毎回、それをとっているんですが、今回の冊子に載っていた『生姜の土佐揚げ』が美味でしたのでご紹介いたします。
 千切りにして水にさらした生姜、ちりめんじゃこ、さくらエビを全部てんぷら粉に放り込んで、砂糖塩で味付けしてまとめてかき揚げ。奥さん、揚げた生姜は美味ですわよ。ちょっと虜。
 昔、江口は生姜が嫌いだった。ツユの薬味なんかに入れるのもいやだった。たぶんあの刺激がきつくていやだったんだろうけど、最近生姜にちょっと傾倒している。ゆだめうどんのツユにがふがふ入れるのがお気に入り。というわけで今日のゴハンは生姜です。血行は良くなりそうです。

6月24日(月)

 サービスコーナーにいると、いろんなサービスを要求される。いったいみんな、サービスコーナーを何だと思っているんだろう。今日の面白い事件。「荷物を送りたいんですけど、サービスコーナーで先方の住所を調べて貰えるんですか?」。どうやって。過去にうちで買い物したことある人なのかと思ったら、「はじめてです」って言われた。なので断ったら、「じゃあ私が自分で調べないといけないんですか?」と不機嫌そうに聞かれた。あたりまえや。で、「家で書いてくるから用紙をくれ」と言われたので伝票を渡したら、「え? 用紙ってこれですか?」って。他に何がある。「何枚ぐらい必要ですか?」と聞いたら「じゃあどのくらい送るか分からないといけませんね?」って。「余分にお渡ししますよ」って言ったのに、「家で調べてまた来ます」って結局帰られた。この時は江口、売場で一人だった。あまりの愉快さを共有できる人がそばにいなくてとっても寂しかった。泣きそうだった。嘘。
 しかし、「これまで取引のない人の住所を調べる」、これすらサービスとして可能だったらすごいなぁ。日本人のプライバシーだだ漏れだー。

6月23日(

 アルバイトの子に「江口は呑んだくれ」と思われている。たまに早く帰るときがあると、「今から家で呑んだくれるんですか?」と聞かれる。その『呑んだくれ』って語彙も久しぶりに聞いた気がしますけれども。
 否定はしません。だって事実呑んだもの、ゆうべ。で、今夜も呑むんだもの。しかも深夜3時頃。こんな生活しているから、朝が起きられなくなる。今日ももう少しで寝過ごすところだった。夕べからその気配があったので、カーテンを開けて寝ていたのだが、開けてて良かったよ。
 面白いタイプの目覚まし時計で、『体のリズムが正しいと人間は朝にレム睡眠(眠りが浅い)の時間と重なり、レム睡眠中に目覚めると、気持ちいい目覚めが出来る。そのリズムを整えるのが朝日である』というのに基づいて、目覚ましの時間に会わせて徐々に照明をつけていき、セットした時間には明るくさせるというのがある。微妙にアレがいいなぁと思ってる。でも邪魔そうだ。
 あと、聞いた話では、まず目覚ましで普通に起きたあと、そのままキッチンタイマーで5分を設定、「あと5分」の惰眠を貪ったあとに起きてもスッキリ起きられるらしい。どっちにしても、夜更かしはするなってことだけどね。

6月22日(

 『嫁』って、例えば江口が「コーヒー欲しい」って言ったら、「はい、あなた★」って黙って煎れてくれたりするのかなぁ。
 『嫁』って、職業なんじゃないだろうか。専業主婦が、例えば何かの申し込みをするとき職業を聞かれて、殆どは『無職』と答えるだろう。でも『職業』ってのが『労働によって報酬を得る』ことだとしたら、『嫁』として家庭内で労働することで、毎日の生活が満たされる報酬を得ているのだから、『職業』と考えていいのではないか。また、雇用主に相当する『旦那』は、この嫁に対価を支払う義務があることもあわせて考えれば、『嫁』は職業だ。『嫁』に語弊があると思うので、呼び名を変えてみよう。『家庭業』。どうだ。
 さて、職業と考えた場合。じゃあ家庭業者の仕事とはなんぞや。一般的に言うなら、家事炊事洗濯。あとは旦那が公的な場所に出るときのサポート。旦那秘書。取引先(親類縁者)との接待。とまあ色々思いつく。となれば、次はこれらの仕事を完璧にこなす『プロ』が現れてもいいんじゃないか。家庭業プロ。
 しかし、どんな職種でも、その道に長けているプロってのは重宝され、引き抜きなんかもくるかもしれない。そしてプロを雇うのは、生半可な待遇ではボランティアじゃない限り無理だ。いい家庭業プロはいい雇用主が独占しちゃう。いやん。
 というわけで、あんまり待遇をよろしくできない江口にはよい家庭業者は来ないのかなあ。でも、ある時履歴書持った可愛い子が玄関チャイム鳴らしてくれればいいなあと思ったりする。
 でも江口、嫁居るのに。コーヒーは煎れてくれないけど。

6月21日(金)

 しかし、スーパーマーケットのシステムを知らない年寄りは、いままでどうやって生活してたんだろう。
 いや。江口は職場で、サービスコーナーを担当しております。で、ここでいると時々、食料品フロアで買ったモノを会計してもらおうと、椅子が並んでいるここのカウンタに荷物をおかれるのな。スーパーって、どこでもレーン式のレジとカウンタが並んでいる形式だと思うんだけど。これがもし、わしの職場だけ特別なシステムなら迷われても仕方ないが、そうじゃないはずなのに。
 なので江口は考えたわけです。この婆ちゃん達は、スーパーマーケットに来るのが今日が初めてなんだ、と。今までは近所の、いわゆる商店で買い物してればそれで間に合っていたんだろう。それが事情があって、今日初めての冒険に出たわけだ。だからスーパーのシステムが分からない。よく考えれば、こおゆう店って利用方法案内、どこにもないものな。初めての人に不親切。
 そして逆に考えれば、どうやってこのセルフシステムが浸透したんだろうと思う。こういったタイプの大型量販店が出てきたのは戦後だろう、登場したばかりは、やはり客は困惑したと思われる。しかし、今はなんの説明もなしに運営がOKだ。さすが高度成長期、今の我々のパワーなど及びもつかないんだろう。なめちゃイケナイ。

6月20日(木)

 差し入れ弁当やらクリスマスディナーやらで友人M(一条)によく作ってもらうポテトサラダの虜になっている江口梨奈。いやねぇ、本当に美味しいのよ。茹でたジャガイモを潰すんじゃなくて、茹でている途中で鍋の中で潰しながら水分をとばしつつ練るタイプで、マッシュポテトに近い感じ。最初に食べたときは彼を嫁にもらいたいぐらいの衝動に駆られた。さておき。江口の職場とM(一条)の家は近いので、仕事帰りにヒマがあれば立ち寄ったりするが、時間的にそれはごはんタイムなので、運が良ければポテトサラダがあったりする。
 すみませーん、江口は毎月の食費がぴーぴーなM(一条)の大事な食料をがふがふ喰ってきましたー。2日分ぐらいのポテトサラダを頂いちゃいましたー。鍋の半分は江口が食べましたー。
 関係ないが、日本人男性は女性を口説くとき、彼女の得意料理を食べたいと言うらしい。欧米男性は、自分の得意料理を食べさせたいと言うらしい。というわけで、洋の東西問わず人間の心を惑わせるには美味しいものが効果的だそうな。あなおそろしや、おそろしや。

6月19日(水)

 『ピタゴラスイッチ』を広く世間に広めるにはどうしたらいいだろう。早くしなければ。調子に乗った『ウゴウゴルーガ』みたいになるまえに。
 いや、いいのよ『ピタゴラスイッチ』が。なんともいえずスイッチで。水曜日朝10時30分、NHK教育にて放映中。火曜日朝9時15分に再放送マーク付であるので、それでも見れるかもしれない(こっちは詳しい時間は分からん)。
 しかし、昔って、NHK教育の番組は、平日はずっと同じ番組やってたと思うんだけど、きまった時間帯で。最近は週に1日しかしないのよな。やはり、番組数が増えたんかいな。ということは、NHK教育、いろいろ挑戦してるんだな。教育の15分枠なんて、チャレンジには丁度良い時間だろう。がんばれNHK教育。夜の教育もサイコーだ(←なんかこう書くと誤解を招きそうだけど)。

6月18日(火)

 喰ったよ。鮭缶。
 実はいまも〆切を抱えています。真面目な江口はいつも〆切1〜2日前には作業を終わらせるのですが、今週は遊び回ってるのでスケジュールが狂っております。今日は天気の良い休みだったので、嫁とデートしようかと思ったけどそれも断念するほどにせっぱ詰まっておりました。
 遊び回る=夜更かしをする=翌日も眠い=嫁に跨るのが面倒臭いの繰り返しで、気が付けばまたしばらく嫁に乗っておりません。
 いえ、本当はいつでも嫁に乗りたいんですが、乗るための服がありません。夏なので持っている服は全部半袖です、バイクに半袖はいろいろ地獄です。そして江口最近気が付いたのですが、半袖の服すらありません。今期の衣替えで、古いの全部捨てたらタンスの中カラになりました。どうしましょう。どうしてくれるよ。

6月17日(月)

 江口には理解できない思考とか嗜好とか抱えている人間というのは観察しているとおもろい。
 萌えっぽい友人(仮名:M)と高松ゆめタウンをうろうろしていて、水着コーナーが開設されていたので覗いていた時、Mくんがえらくある方向を見ているので何かと思ったら。
 制服高校生カップルの女が試着室に入り、男が所在なさそうに、だけど楽しみに外で待っているという風景がそこにありました。
 つまりまあ、高校生のラブでコメなシチュエーションに、汚れた大人なMくんはひどく衝撃を受けたそうで。
 ちなみにMくんは文章をクリエイトするような仕事に就いておりまして、ことある事に「みんなでラブコメを書こう!」とか吠えていますが。江口、上記↑のラブい状況にお目にかかれているのにラブい状況をお伝えしきれていない。というわけで、江口にラブコメは書けません。あとは貴方にお任せいたしますわ。

6月16日(

 今晩9時が〆切という仕事を抱えていた。いつもは前日のうちにしあげるんだけど、明け方まで片づかなくて断念、今日仕事から帰って(7時帰宅予定)で速攻で片付けようと、鞄を置いたと同時にゴハンも食べずにやっていたら、ママンが「お腹空いただろう」とコーヒーとお菓子を持ってきてくれた。ママン、あんたええ人やなぁ。
 江口はときどき、このように〆切と格闘しつつパソコンに向かうという仕事をしている。確かにお金を貰える仕事だが、副収入というほどの稼ぎでもなく、もはや趣味と言い換えてもいいような作業であるが、ありがたいことにママンには「職業」と思われている。なので一生懸命はたらく江口のサポートに徹してくれて、締め切り直前はどんなに家のことをサボろうと文句一つ言わないどころか、全部江口の代わりに片付けてくれる。怖ろしく遅筆な時は「こっちのことはいいから早くパソコンに向かえ」と言い、一日一回「今日は原稿あるのか? 〆切は?」とチェックしてくる。非常にスバラシイひとでございまス。
 この話を同業の友人にすると、ものすごく羨ましがられる。羨ましいだろう。どうだ。