2002年8月1日(木)〜8/15(木)までのごはん。

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8月15日(木)

 ママンのお使いで、仕事の休み時間にビールを1ダース買う。レジの子に「これ全部、江口(仮名)さんが呑むんですか?」と聞かれた。違う。
 それはいいんだが、江口、このレジバイトとは殆ど面識がない。相手の名前も知らないし、口を利いたのだって今日が初めてだ。なのに何故だ、この言われよう。君は江口を何故知っている? あまりの衝撃に、素で否定してしまった。もっと心の余裕があったら、粋な返しも出来ようなものなのに。後悔。
 昨日の日記でも触れているが、悪意だらけの友人達(複数形)からイヤガラセメールが届く。それに対して江口が泣きながら抗議したら、一人から今日になって「おわび」と言って、別件メールが送られてきた。
 子犬(生まれたて)の画像。
 いや〜〜〜〜〜〜〜ん。
 すまん、江口、ちっちゃ動物に弱いねん。ちっちゃいのー。犬なのー。ああんもう、思考回路停止。ああ、これがあなたの謝罪の現れなら、幾らでも許しちゃう。ああんもう。だんだん今まで築いてきた江口像が崩れていくが、もういい。だって犬。
 しかし、メールに添付されていたこれを開くときに、「開けた途端怖い画像だったらどうしよう」と構えてしまった。人間関係に生じた不信感は修復が難しい。

8月14日(水)

 夏の江口は、寝る場所が違う。自室にはクーラーがないので茶の間(と表現していいのか、とにかく他の部屋)で寝る。朝、叩き起こされる。「いまから親戚が来るから、自分の部屋に戻れ」。江口、半分寝たまま、掛け布団と共に部屋に入って、続き寝をする。起きる、出勤、帰宅する、気が付く。
 ‥‥江口の部屋、ものすごく散らかってるんですけど。タンスにしまわれていない洗濯物、脱いだ寝間着、作業用原稿、本。それらをコーティングするように部屋一杯に布団。今日ほど、自分が乙女であることを申し訳なく思った日はないよ。すまん、世の乙女ども。江口一人で乙女4人分の品位を下げてます。
 昨夜、友人二人から殆ど同時にメールが届く。
 内容はどちらも同じ。
 『怖がりの方入場禁止』『怖いと思ったら、すぐにやめてください』。つまり、怪奇サイトのURL。
 あんたら二人してわしを殺す気か。
 ええ、江口はお化けとか怪奇現象、怖いですよ。だって乙女だから。さておき、8月11日の日記にだってちゃんと書いてるんだから、知らないはずはないだろうよ。知ってて送りやがったな、こんちくしょう。二人のうち一人は、根性ババなので悪意を込めて送ってきた、なので意図は理解できるのだが、もう一人の方は何故送ってきたか。イヤガラセか? 江口を愛していたんじゃなかったのか? しかも今日、2通目を送ってきた。そして江口もやめりゃぁいいのに見てきて泣いた。ああ、そうさ。江口は恐がりのくせに見るのが大好きなんだよ。でも後のことを思うと怖いので満足に見ていない。こうなったら責任持って、サイト見るのに最後まで付き合って貰おう。江口が以前見つけて、結局見ていない心霊写真サイトも一緒に観て貰おう。今から来い、香川まで。

8月13日(火)

 今夜のビールが無いので、終業間際に2缶ばかり買ったら、バイトの子に「アル中じゃないですか」と言われた。失礼な。たった2缶、1回に呑むのはたったの1缶、容量にして350ml。アルコール分は4%なんだから、つまり14ml。大さじ1杯よりも少ないんだ。これっぽっちの量でアル中になったら、それは江口の肝臓、脆すぎ。そんな肝臓、江口の肝臓じゃない。そんな脆い肝臓では、死んだ後に他の人に譲れないではないか。あ、江口はドナーカード持ってますんで。死んだら使って下さい、いろんなところで。なんの話だったっけ。
 夜が来たら眠い。正常なんだろうか。正常なんだろうなぁ。でも、毎朝11時まで寝てるんだよ。いいのかな。いいんだろうなぁ。
 何が言いたいのかというと、睡魔が限界なのでこれにてドロン。

8月12日(月)

               ■■
              ■■

      △■■■■
■  ■■■■■◎■■ ■
 ■■■○■■■■■■■
 ☆■■▽■■■■■■■■
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☆=観音寺市
▽=善通寺市
○=丸亀市
△=宇多津町
◎=高松市
   ☆〜▽=約20q
☆〜○=約25q
☆〜△=約30q
☆〜◎=約50q

 上記は何かというと、香川県の略図です。右上は小豆島です、オリーブと素麺で有名な。ともあれ。
 今日の江口梨奈。大学時代のサークルメンバーで集まりました。一年ぶりの再会です。中の一人に至っては、3年ぶりぐらいかもしれない。ともあれ、始まりました『2002年夏・思い出』。本日の登場人物。Mちゃん・Kちゃん・Aちゃん・Yちゃん、そして江口。今日はイニシャルがバラバラなので分かり易いです。午前10時50分、なんだか中途半端な時間からスタート。
 今日の運転担当は観音寺在住・Mちゃん、待ち合わせ時間に江口を拾いに来、その足で同じく観音寺在住のKちゃんを拾いに行く。11時過ぎに3人が揃い、次に善通寺住まいのAちゃんを迎えにいく。この時点でお昼。では昼ご飯を食べに行こうと、宇多津のイタリア料理店『マリノ』へ。爆弾なピザに笑い、モッツァレラとトマトのパスタに感動しながらお昼終了。濃厚チーズケーキが非常に気になったが、テイクアウトしてもこの先の移動時間を考えると断念。ピザカッターの正式名称が分からず、「じゃあ今から我々で名付けよう」と議論を始める。結論は『まるちゃん』。今日からアレはまるちゃん。満場一致で退店。
 次の待ち合わせは2時30分、観音寺の『サティ』内雑貨コーナーへ。ここで仕事帰りのYちゃんとようやく再会。3時から予約していたカラオケ『シャンテ』へ。フリータイムで歌いまくる。盛り上がらないことに怒られる。とりあえず、オリジナル振り付けが異様に増える。最終的に影山ヒロノブで江口がノドを潰して終了。加齢と共にきつくなったか、『ドラゴンボール』。
 再びサティへ。花火を買いに行く。大量に買う。そういえばこないだ、ロケット花火を残していたことを思い出したが、思い出さなかったことにする。キティちゃんの花火があったので「よし、今からみんなでキティちゃんを爆殺だー」と言って白い目で見られる。
 買い物を済ませて、次は夜ゴハン。選んだ場所は丸亀のインド料理店『チシティ インド王国』。いよいよここで江口は念願のキーマカレーを食べられるのかと思ったが、メニューにキーマはなかった。なのでマトンカレー(1倍)。1倍は辛くない。2倍にすればよかった、いやさ、せっかくだから10倍にすればよかったかもしれない、すこし後悔。初めて行く店なのでわくわくして、あれもこれも、食後にチャイなぞも頂きたかったが、そこまで胃袋は丈夫ではなく、食事はおわり。とりあえず次回のチャイサービスチケット貰ったのでOK。帰りの車内がとってもカレー臭かったが、それも愛嬌。
 さて、夏の集会、といえば付き物なのが花火。そう、先程買いましたね、大量の花火。しかし毎年、花火をやる場所で悩む。今年も悩む、だって恒例だから。そして案として挙がった場所が、観音寺市民プール・キャンプ場。というわけで行ってきました。そしたらあなた。なかなかいいスポットだったわけよ、ここが。同じ有明浜でもメイン海水浴場の方は人気が無く物騒なんだけど、こっちはキャンプ場と住宅地が近いからか、人気もあり広くて江口達以外にも花火客がわんさか。遊んできました。燻されてきました。帰りの車内がカレーと煙の匂いでえらいことになってましたが、それもこれもまた愛嬌。
 全てが終わり、あとは解散。再び善通寺へAちゃんを送り届けてザッツオールライト。
 以上、今年の夏の思い出は、行動範囲は狭いけどとっても移動距離は多いものになりました。次回は『2002年冬・思い出』です。冬まで会わないつもりです。そーなんか。

8月11日(

 さっきから窓の外で、なにかがジリジリ鳴っている。川向こうの工場で何か起こって非常ベルでも鳴っているのか。早く止めてくれ、現在時刻午前1時。もう20分ぐらい鳴り続けてる。
 余談であるが、江口が昔勤めていた会社でのこと。毎朝江口が店の防犯システムを止めていたが、ある朝出勤すると、入り口の回転灯がぐるんぐるん回って室内でアラームが鳴っていた。入室してシステムを止めるとアラームは止まったが、止まると同時に警備会社から電話。「今、止めましたか?」「はい」「異常ありませんか?」「はい」「わかりましたー」。‥‥。江口は防犯システムのことはよく分からないが、いいのか、あれで?
 困った話。
 江口は小心者だ。幽霊オバケ類が怖い。実はこないだ高知県に行ったときも、夜中が怖かったです、トイレとか泣きそうだった。今だから言えるが。こわいのさー。
 江口は毎晩、お仕事のためにパソコンに向かう。真横がベランダ、暑いので開けている。風があるとカーテンが邪魔なので全開にしている。
 うわーん、窓の外が怖いよぅ。真っ暗だよぅ。えぐぴょん、お部屋で一人だよぅ。背中ががら空きだよぅ。よく見ると反対側(部屋の入り口)も真っ暗だよぅ。こんな部屋で夜中に一人なんていやーん。怖くてパソコンに向かえなーい。原稿書けなーい。
 というわけで、最近『ドラえぶん』が増えないのはそういう理由。困った困った。

8月10日(

 散髪。
 襟足の長さに我慢が出来なくなって散髪に行きました。こないだ行ったばっかりなのに。なまじ財布に金があると、余計なことに使ってしまう。だって今日は10日だし。臨時収入がある日だし(ただし今日は土曜日なので、きっと月曜まで入金はない)。
 江口の行きつけの美容院は、週に1回か何回か知らないが、『先生』と呼ばれる男性が出入りしている。江口はこの人が嫌いだ。上手なのかどうかは別問題で、カットが雑、乱暴、こっちの意見を聞かない、ミスターマッスルに似てる、何もかもが嫌だ。でもこの人がいる日は、カットは全部この人にされる。うはー。
 襟足をざくざくに刈り上げたい江口。いつものように「メンズヘアカタログを」と言って助手に持ってきて貰う。したら、先生は「男性用では少し違う」と、何が違うのかよく分からないままレディスヘアカタログを取り出し、「これは? あれは?」と指してくる。どれもこれも長すぎるっての、江口は短くしたいんだっての。先生の言うことを無視してカタログをめくっていたら、江口が何も言わないのに切り出した。しかもざくざくと。思いっきり。おいおい、わしの意見は?
 そして仕上がり。襟足が思いっきり長い。「切ってくれ」と言っても「髪質があーだから、切らない方がいい」「横とのバランスが取れない」「切りたくない」と言って切ってくれない。切れ。わしが切れと言うんだから、切れ。
 というわけで、ごり押ししてカットさせた。かー、もう。先生だかなんだか知らんが、客が満足していないその時点であんたは負けだ。
 あの人は避けていたいのに。いったいいつ、あの人はいるのだ。指名しようかな、「あの先生だけはやめてくれ」って。
 怒ってる日は日記が長い。

8月9日(金)

 現在時刻午前2時30分。窓の外を阿呆のバイクが走り回ってるのでちょっとムカ。どうしてくれよう。
 江口家にも住基ネットのナンバー通知書が届きました。あれって、一人に一通かと思ったら一世帯に一通なんだな。つまり、一枚の紙に家族全員分のナンバーが載ってるの。切り分けない限り、個人で通知書を管理できない。切ってもいいんだけど、紙がちっちゃく細くなっちゃう。だからママンが一括管理。不安、そして不便。
 江口はこの『国民総ナンバリングシステム』に大賛成だ。ついでにいうと、指紋捺印だってやってもいいと思ってる。なぜならいろいろ便利だから。管理されることによってついてくる、個人存在の保証。
 しかしプライバシーってどこまで護られているんだろう。家族間にはプライバシーはないのか? だって、あれだけ「個人のプライバシー保護のため云々」って言っておきながら、一世帯同載なんだから。これで江口は江口ママンのコードを知ることが出来、勝手に住民票だってとれちゃうぞ(なくても取れるけど、まあここでそれは言わない)。普段、人が知られたくないプライバシーって言うのは、住所電話番号、職業年収、家族構成といったところか。でも家族間なら、それは知られてもいいの? 自分の年収、親にばれてる。自分の交友関係、家族に筒抜け。職場の評価、だだ漏れ。OK? それってOK? 
 知られたくないプライバシーってのはある。見られたら恥ずかしいモノ、でもそれって数値データとしては残らないものだ(例えば食事の内容とか、クセとか、寝姿とか、便所の中とか)。でもデータとして残るモノ(住所、既往歴、年収とか)は別に他人に知られてどうってことない。いろんなところでいっぱい言ってるしね。それこそ、中元送るのに、なぜ躊躇無く自宅の電話番号も掲載できるのか。
 というわけで、江口はもっとこのシステムが徹底されないかなぁと思ってる。世間の風潮からすれば異端なんだろうけど。 

8月8日(木)

 江口家に新しい仲間が増えました。冷蔵庫くんです。そして次の給料が入ったらガスコンロくんも新しい家族としてやってくればいいなぁと計画中だそうです。江口家、増員中。
 新しい冷蔵庫はステキだ。いっぱいモノが入る。前の冷蔵庫はおそらく20年は働いていたであろうという老兵であった。今度の冷蔵庫と比べて大きさは同じぐらいなのに内容量は全然違う。音も違う。電器メーターの回りかたも違う。きっとフロンガスも出ていない。でもなんだか側面が熱いのが気になる。若さがたぎっているのか、冷蔵庫。
 さっそく江口家おおはしゃぎ。冷蔵庫にがんがんモノを詰める。ビールを大量に冷やす。いっぱい入れても中身はまだまだ余裕がある。なんてステキ。ああ、すみません。今日の江口、はしゃいでます。
 家電製品ってステキだ。家電製品にはロマンがある。そう思わない? 江口は思う。現代人でよかったなぁ。

8月7日(水)

 昨日のロケット花火が大量に残っている。だから今夜さっそく火をつけようと思ったが、江口の家の近所は釣りスポットだ。ここでバチバチ鳴らしたら怒られるよなぁ。
 釣りなんぞも、一度ぐらい経験してみたいが。どこに行ったら何が釣れるんだろう。船を出すほど大がかりな釣りでなくてもいい、それこそ、家の近所でおっさんがトラックの荷台に座って直接川に釣り糸垂らしてるような、カジュアルな釣りでいいんだが。よく見ると、そんなおっさん達も道具はちゃんとしたの一式揃えている。菜箸にミシン糸ではダメか、いくらなんでも。
 あと、江口は魚を捌けない。せっかく釣ってもそれをおいしく胃袋へ、というルートが選べない。趣味を持つためには技術も必要である。ああ、こうして人は『趣味が高じて』えらい事やらかしちゃったりしてるんだな。

8月6日(火)

 書式としてどうしても、新しい日付が一番上になっているが、今日の日記は昨日の続きなので、8月5日の日記から読んでいただきたい。
 江口はいつも朝11時に起きてます。最近は仕事が遅番なのでそんな時間だが、早番でも10時まで寝ています。そんな江口の今日の起床。午前7時半。もっと寝てろ、いいから。友人は友人で、「ケイキ(十二国記の登場人物)が夢に出てきた」と、すごく悔しそうな目覚め方をしていた。
 NHK教育『ピタゴラスイッチ』見ながら朝ごはん。ホットケーキにシロップをベタベタ塗って怒られる。
 予定より早く目が覚めたので、昼に行く予定だった墓参りを先に済ませる。仏花は裏の林から刈り取る。その帰り、近所住人の不審な目を背にしながら近所をうろうろ。神社を見つけたので拝む。何を奉ってあるのかよく分からないので、とりあえず「奉ってあるのはクトゥルー」ということにしておく。神社の周りを散策すると、友人も知らなかった隠れ沢を発見。水の流れも穏やかで、山水画のような風景。家の前の川以上に泳ぎやすそうないい場所を見つけてしまったが、見知らぬおっさんがウナギの密漁をしていたので逃げる。
 一日の予定終わり、片づけをして帰り支度。残ったロケット花火を打ち上げて帰ろうかと思ったが、夜以上に音が響き、消防隊が飛んできそうだったので諦めた。
 午後1時すぎ。再び我らは宇和島市。
 実は友人の家のテレビが壊れており、実家からガメる計画が同時進行していた。車に積むのに時間がかかるというのでお邪魔してアイスクリームなどを美味ウマと頂いていたが、気が付けば江口はものすごいお土産攻撃に遭っていた。観音寺に帰ってからの食事やら、芋やら葱やら南瓜やら。2ヶ月は籠城できそうなお土産を頂く。車に乗らない。おかあさんは宇和島名産のじゃこ天もどうしても江口に持って帰らせたがっていたが、おかあさん、無いものをわざわざ買いに行ってまで持たせてくれなくてもかまいませんから。
 ここでも墓参りをし、あと昼ご飯を済ませて本格的に帰路につく。家に帰るまでが奥屋内だと気合を入れ直して運転。さすがに江口も往復12時間はつらいのか睡魔に襲われる。ナビ席の友人が眠気覚ましのツボ押ししてくれるのはいいが、「実は下痢をするツボ」「背が伸びなくなるツボ」と江口を脅迫してくるので油断ならない。眠いのでいっぱい喋ろう、いっぱい歌おうと、アルゴリズム体操(『ピタゴラスイッチ』)を叫ぶ。おとうさんスイッチで遊ぶ。覚醒効果ばっちり。おとうさんスイッチはなかなか難しい。
 午後6時。ようやく帰宅。お土産ゴハンで晩ご飯を済まそうとしたがもう何もする気になれず、しばらくうだる。うだりながらも、おとうさんスイッチを続ける。しまいには友人が「江口の顔を見たくない」「近寄るな」と30分ほど叫び出す。おとうさんスイッチは難しい。おとうさんスイッチあー。
 楽しい楽しい休暇も終わり。しかし記憶の大半を占めているのが十二国記とピタゴラスイッチ。たぶん一生忘れない旅行ですが、この2点は早く忘れた方がいいんじゃないかと思います。
 最後に。「運転には気をつけて」とさんざん言われた運転手江口。優良ドライバーの江口はもちろん問題なく往復。しかし最後の最後に。友人宅の駐車場に入れるときに目測を誤って、同じスペースに止めてある友人のバイクのナンバープレートを折りました。
 すまん。

8月5日(月)

 本日の江口出現地。高知県西土佐村・奥屋内。あ、『おくやない』って漢字あってたっけ。知らん。
 友人の祖母の家(すでに故人で、現在は空家)がここにあり、なかなかにステキなロケーションなので、一度行こうと常々話していたが、たまたま今日と明日が江口の仕事が休みであり、またもう一つの仕事の方が今は休みと言うことで、旨い具合にタイミングがあったので急遽計画始動。というわけで行ってきました、片道約6時間。江口も江口の愛車も頑張りました。
 奥屋内とはどんなところか? 山です。後ろは林、前は川。近所にこの家以外に住居はなく、後ろの山と、川を挟んだ向かいの山は、亡き祖母の持ち物だそうです。PHSはおろか携帯電話の電波も届きません。電話をかけようと思ったら車をださないといけません。水道は止めてあるので、沢から水を引いているそうで、風呂桶に水をためると濁ってました。しかしなぜかテレビはBSが映ります。先週の金曜日『となりのトトロ』をやっていましたが、あれは田園、こっちは山でした。でもたぶん、まっくろくろすけはいるはずです。見なかったけど。DASH村(日本テレビ『鉄腕DASH!』)に憧れている江口は、持ち主に旨く取り入っていつかこの土地を貰い、村を作ろうと考えているが、現在の持ち主は妻子持ちなので別の手段を講じねばならぬ。
 朝9時。観音寺を出発。友人を拾って高速道路に乗る。愛媛県の大洲で高速は終わり、あとは国道を宇和島市に向かって走る。宇和島で一旦友人の実家に寄り、食料その他の援助をいただく。しかし、二人で1泊2日なのに1ヶ月は籠城できそうな食料と水を貰う。2リットル茶が3本。一人3リットルだ。あと、友人の叔母さんからビールが差し入れられ、自前で持ってきたにも関わらず江口は有り難くいただく。
 高知に入り、四万十川で夏休みを楽しむ人々を眺めながら更に川沿いの道を走る。いつしか川は黒尊川に変わり、午後3時に目的地に着く。木造家屋でありがなら万全の防犯設備の存在を知り、先人の知恵に感動しながら雨戸を開ける。庭にニガウリが植わっていると聞いてたが、何がなんの植物なのか判別不能なほどに自然がいっぱいだった。
 陽の高いうちに川で泳ごうと準備をするが、つい家に残されていた『西土佐村史』と謎の娘さんの写真に目を奪われる。この地方の郷土史に興味のある友人と、いずれここを乗っ取ろうと企んでいる江口は大いに喜ぶ。しかしこれだけで少ない時間を潰すわけにはいかない、川泳ぎは明るくないと出来ないと、史料はさておいて川に降りる。
 無いのな、道が。いや、あるんだろう。けれど、河原の全ては草むらでした。
 どうやら友人も、小さい頃に泳いだことがあるだけで、大きくなってからは河原に降りたことがなかったらしい。茅や葦を掻き分け道を捜す。ぬかるみにはまる。蜘蛛の巣に襲われる。しかし道はない。だが我々は辛抱強く捜し歩き、ようやく河原に降りる道に辿り着きました。手に手を取って喜びを分かち合い泳ぐ我々。川底は滑って転ける。がこんばこん転ける。気にしない。
 さんざん泳いで、さあ帰ろうとしたら、無いのな、道が。いや、あるんだろう。けれど、河原の全ては草むらでした。正直、すぐ頭上に道路があるのに、ここで遭難してもおかしくなかったです。
 ああ、なんか日記が長いけど、まだ続くよ。
 家に戻り、風呂のしたく。当然、薪割りから始める。川遊びで冷えた体を温もらせた後、晩ご飯。刺身まで持たせてくれている。宇和島のおかあさんありがとう。
 夜なので花火。「近所がない」なので、多少騒がしくしても近所迷惑にはならないだろうと、ロケット花火20本一気打ち上げをしようとしていたが、あまりに音が谷に響き、このままでは救援信号と誤解されるだろうと断念。ちょっとがっかり。部屋に戻って宴会に移行する。BS2で放送していた『十二国記』のおおいなるインパクトに打ちひしがれる。「私の趣味じゃない」があっというまに流行語となる。
 こんな感じで一日目は終わり。続きは6日の日記にて。

8月4日(

 要するに、江口は格下にはなりたくない。『年下』とか『目下』とかじゃなく、『格下』。ここがポイント。
 もう言ってもいいかな。最近の江口職場情報。 ヒマです、思いっきり。
 なぜ話題にしなかったかというと、江口はマーフィーの法則を信じるからだ。マーフィーなんか誰なのか知らないし、法則の本も読んだこと無いけど信じる。つまり江口が恐れている事態とは『ヒマだって油断してたら急に忙しくなる』ってことだ。だから毎週末ごとに、この日曜日はきっと忙しくなる、きっとエライ目にあう、きっと仕事が滞る、と気合を入れ直していた。ところが、8月4日、この例年なら怖ろしいピークであるはずの今日がまったくヒマであった。どのくらいヒマかというと、江口が売場を離れて他の売場の手伝いを出来るほどに余裕しゃくしゃくであった。いやいや、店の売り上げからしたら、思いっきり低迷しているんだろう。けれど江口は店の売り上げなんかどうでもよく、それよりも自分の仕事がキツいかラクかの方が大事だ。だから江口はとっても幸せ。この売り上げのせいで明日には会社が潰れるかも知れないけど、江口は今がよければ全ていい。
 しかし、まだ油断は出来ない。次のピークは8/13からの、いわゆる盆休。引き締めていきましょう。って誰に言ってるんだか。

8月3日(

 久しぶりに本屋に行く。25巻まで出てるのか。どうしようかなぁ『荒くれKNIGHT』。
 江口は仕事の休憩時間に本を読む。しかしその本というのは9割漫画だ(残り1割でナンシー関)。しかも江口はかなり大胆な買い方をして目立つため、職場中では「休憩時間、漫画を読んでる女」と有名だ。ムーミンコミックス全14巻を箱ごと机の上に置いて読んでた時は大注目さ。今日は一日に2回も声かけられたよ、「いっつも読んでるな」って。
 しかし、大人は漫画を読まないのか。江口には3歳離れた姉がいるが、彼女はまったく読まない。そりゃああったら読む、例えば病院の待合室に雑誌があったりしたら読む。けれど『単行本を買い集め、それを保存する』という行為をしない。そしてそういう人種からすれば、江口のように『本を買い、保存する』人はそれだけで『オタク(この場合、蔑称としての)』と呼ばれる。ちなみに江口の本棚に現在あるのは『ドラえもん』『Papa told me』『ガラスの仮面』『美味しんぼ』その他。それぞれの巻数が多いために本棚にぎっちりだが、種類としては少ない。これで漫画の何を語れるというのか。しかし江口は姉たちの人種じゃない。かといってそこまでのめり込んでもいない。中途半端? 嗚呼、僕の居場所はどこ?

8月2日(金)

 かといって、仕事に行ったからって面白いことがあるわけじゃなく。あとは『となりのトトロ』みて喜んでた。江口の一日終わり。でも『−トトロ』で終えたんだから、今日はいい日だ。
 好き嫌いのはっきり別れる宮崎駿アニメ。しかし江口は『−トトロ』と『魔女の宅急便』の二つは大好きだ。ああ、好きだとも。とくに『魔女宅』は保存しておきたいぐらい大好きだ。ええ、落ち込んだりもするけど元気だってば。こおゆうイカニモなところにひっかかってる自分が格好悪いが、それを引き替えにしても好きだ。
 ところで、こないだ『千と千尋の神隠し』みました。気が小さい江口は人に喧嘩を売るのが苦手なので何も言いませんが、とにかく最近のCG多用はどうにかならないかなぁと思う。あと、ハクのおにぎりフィギュアって、本当にもらった人は喜んでるのかなぁとも思う。
 そういえばジブリから、木目調なDVDプレーヤーがでてましたね。リモコンがどんぐり型の。じつはアレを江口は可愛いと思ってます。欲しいと思ってます(金出して買おうとは思わないけど)。しかしあのプレーヤーはジブリ作品以外は再生すべきではないのではないか。というか、それ以外のを再生したら嘘だ。江口は信じない。例えあれで『ポルターガイスト』が再生できても、それは『ポルターガイスト』がジブリだったからだ。そうに違いない。

8月1日(木)

 あまりに隠し事の多い生活をしているので、仕事に行ってない日に日記に書くことがない。
 江口だってバカじゃないので、このサイトには読者がいるって事を念頭に置いて文章を書いている。だから、内輪内輪したことには注釈を入れるようにしたり、江口、もしくは関係者のプライバシーを暴露するようなことは書かないように気をつけている(あまりにもおもろすぎることがあると無視するが)。あと、江口のこれまで築いてきたイロイロなものが崩壊するようなことは書かないようにしている。なので休日という、100%プライバシーな一日はいったい何を書いていいやらわからない。そんな、毎度毎度人様にお見せして面白可笑しい思想なんぞ持ち合わせてはいない。
 江口は自分が好きだ。なんでもイロイロこなしてしまう自分が好きだ。あんなこともこんなこともしちゃう自分が好きだ。例え夜中の3時に布団の中でビール飲んでてママンに「オッサン」と言われても、そんなオッサンな自分でいることを求めているので問題はない。でも家で一人の時は油断しまくっているので、そんな格好いい自分をすべて否定しかねないことをやってしまっている。一人でヒマを持て余している江口。格好悪い。冷蔵庫のビールを切らしている江口。格好悪い。『ドラえぶん』を書けない江口。格好悪い。
 日記に書いてもOKなことが無いということは、つまり一日油断だらけだったってことだ。そんな江口は格好悪い。キライキライ、そんなえぐぴょん。