2004年10月16日(土)〜10月31日(日)までのごはん。

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10月31日(

 江口はお弁当を作るのが下手だ。普通の家庭なら、前日の残りなんかを詰めたり、前の晩に仕込んだりするのだろうが、江口の食事にはその「前日の残り」というものが発生しないため、弁当のおかずは一から全部作るようになる。
 そしていざ作ろうと取りかかれば。
 何をおかずにするか考えないまま作るため、調理の進行がグダグダになる。たとえばおかずに卵焼きと豚肉のショウガ焼きを選んだとする。でもフライパンは一つしかない。
 卵から先に焼けよ。卵焼きならあんまりこびりつかないんだから、洗うのも簡単だろう。ショウガ焼きを先に焼くなよ。フライパンべとべとじゃん。
 あと、江口のお弁当パターンは主菜1+副菜2だが。
 副菜を何にするか考えようよ。ご飯とおかず詰めた後で、まだスペースがあるからって新しいおかず作るの止めようよ。20分ぐらいで作れるはずのおかずで、50分とかかけるなよ。
 こんな江口には、憧れのモノがあります。それは『常備菜』。佃煮とかなんとかあるんだろうが、そんなものがあったらどんなにお弁当が潤うかしら。そして常備菜って、どのくらい日持ちするモノなのかしら。

10月30日(

 パートのおばちゃんが、注文の本を取りに来たお客さんと会話をしている。複数冊注文があったのだが、そのうちの1冊がまだ入ってきていない。「ごめんなさいね、『百合姉妹』はまだ入ってないんです。『百合姉妹』はまた今度になります。『百合姉妹』入ったら、また電話しますから」。伏せてやれ、書名は。
 さあ、今、江口の手元に大量のみかんがやってきました。
 どうしよう。
 以前に貰ったときは、食べきれずに寒天とシャーベットに変身したが、このときのシャーベットはまだ残っている。まあ、あと一つなんで食べてしまえるのだが。それよりも、今度のみかんはどうしよう。普通に食べても1ヶ月ぐらいかかるかもしれない(2割本当)。オレンジじゃなくて蜜柑。どうしようかなあ。何か良い案は無いか。とりあえず、今からシャーベットでも食べて考えることにする。

10月29日(金)

 自販機でコーヒーを買ったら二つ出てきたから、と、その一つを貰う。とりあえず、変な穴がないか確かめて、飲み口を洗って飲んだ。もしわしが明日に不審死してたら、このコーヒーを調べてくれ。
 さて、今の悩み。来年の年賀状。どうするか。ドラえもん年賀状を頼むと印刷代+ハガキ代で¥5000超。どうしよう。
 江口はドラえもんが好きです。家の中はドラえもんだらけです。といっても、ちっちゃいアクセサリーや、もらったぬいぐるみなどがほとんどで、たとえばドラえもん柄のカーペットを敷いたり、等身大ドラえもんがいたりするわけではなく、室内でドラが閉める割合はとても低い。
 と、江口自身は思っていたのですが。
 こないだ、県外の友人がこちらに来たときに、おみやげといってドラぬいぐるみを3体もらった。置き場所がないので、部屋の隅に3体を縦に重ねて置いてみた。目立つオブジェになった。ので、思わず「あそこのドラのせいで、この部屋が一気にドラ濃度が高くなった」と言ったら、部屋を見た別の友人に「いや、この部屋は以前からドラだらけだったので、あの程度が増えただけではこの部屋の雰囲気は変わってない」と言われた。あと、「普通の人の家に、こんなにドラは無い」とも。そうだったのか。わしが気づいていないだけで、この部屋は高ドラ濃度だったのか。
 なんかの漫画で、「百億の借金が百一億になったようなものだ」という言い回しがあった。この部屋にいまさらドラが一つ二つ増えようと、たいした違いじゃないってコトで。

10月28日(木)

 江口の友人は、会話の途中、主張が激しくなると語気を荒げて声が大きくなる癖があり、それがどうしても怒っているようにしか聞こえず(本人にとってはそんなつもりはないのだろうが)、端で聞いていてたいそう不愉快になるのだが、この状況を彼に伝えるにはどう言えば分かるだろうか、としばらく考える。そしてふと思い出したのが、江口が小さい頃、よくママンに言われていたコトバ。
 「あんたもそなんすかんげにおらばんでもええやないの」。
 訳します。「あんたも、そんなに不機嫌そうに怒鳴らなくてもいいじゃないか」。同様に、「なんであんたはいつもそんなおこったげなんな(訳:何故あんたはいつも、そんな風に怒った様子なのか」)。この二つのフレーズを、江口はよくママンに言われていた。江口は気が強い子で、末っ子ゆえの我の強さがあり、激しく自己主張をする子だった。
 そうか、ママンはあのとき、江口に対してこういう感情を抱いていたのか。
 そして江口も、この友人も、なんとまあ似たもの同士というか。似た同士だからツルんでいるというのか。
 で、江口の問題は何一つ解決していません。

10月27日(水)

 こないだ薬局で買い物したら、大量のサンプルを貰った。そのうちの一つのシャンプーとコンディショナーを使ったら、自分にとてもゴージャスな匂いがしみついて不愉快。どろりとしたシャンプーとコンディショナーは匂いもぎっちり。これが世間にとっては上質の証なんだろうが、江口の求める贅沢は、彼らの差し出す贅沢とベクトルが違っているようだ。
 実家から芋を貰いました。サツマイモ。しかも、とても美味しいらしい。楽しみだ。どうしよう。どうやって食べよう。ふかす? ふかし芋?
 でも、それにしたってなかなか食べきれるものじゃない。そしてまた考えた、何かを作って職場に持って行ってはどうだ。
 そこで思いついたのが、大学芋。どうでしょう、おやつに大学芋。
 ちなみに、一昨日のリンゴジャム伝導計画はまだ途中。こうして職場に糖分を持ちこむ。みんなを太らせる気か。

10月26日(火)

 調子に乗ってコンピューター書の担当も持ったら、仕事が思うように回らなくなった。まあ大変。

10月25日(月)

 江口はときどき文章を書く仕事をしている。読者がある仕事なので、文章の表現には気をつけている。なので少々でも用法に自信がないモノがあれば、辞書をひくことになる(ちなみにココの日記をかくときはまったくひかない。気にするな)。
 で。江口は学生時代に使っていたちっちゃい辞書と、大学事務の手伝いをしたときに貰った広辞苑と持っている。でも広辞苑は重いのであんまり好きじゃない。で、ちっちゃい辞書でたいていのことは足りているので、そちらを使うことがほとんどなのだが。
 この辞書、臭いんだよね。
 インクの匂いか何か知らないが、ページが臭い。これが唯一の欠点。
 思い出したのが、けらえいこの『あたしんち』。主人公の女子高生が、学校指定のものではない辞書を使っている、その理由が「匂い」だから、というネタ。ページを開くと草原のような匂いがするという。それを聞いてクラス中が、自分の辞書を広げてしまうという異様な光景に。そのうちのひとりが、「あたしの辞書はカメムシの匂い」といった。
 そんな感じだ。

10月24日(

 こないだ、紅玉りんごを買った。おいしかった。しかし、一人で6玉は多すぎる。半分食べて、あとは食べきれずに残っていた。どんどん熟成が進む。はじめはシャクシャクだったりんごが、どんどん柔らかくなっていく。早く食べなきゃ、と思いながらも食べない。結局今朝も、寝過ごして朝ゴハンどころじゃなかったので食べられなかった。
 さあ、どうしよう、と考えた結果。
 ジャムにすることにした。
 しかし、江口はジャムを作るのが下手だ。すぐ飴みたいに固くなってしまう。まあ、そうなっても食べられない訳じゃないので、とりあえず作ってみることに。
 結果。 
 大成功。そして激美味。
 どうしよう、本気でどうしよう。本気で大おいしい。これはみんなにも食べさせるべきだ、しかしジャムだ。どうやって食べさせよう、と悩む。
 アップルパイあたりが妥当でしょうか。でもそのパイ生地はどうするよ。冷凍か? 作るのか?

10月23日(

 M(腹黒)ちゃんとゴハンに行きました。給料日直前の江口、本気でお金がピンチになりました。現在の財布残金、105円。ギリギリ100円のものは買える。消費税ぶんもちゃんと残ってる。
 で、困ったことに、明日の朝ゴハンが本気で無い。今日の帰りにコンビニでも寄って何か買って帰ろうと思ったが、お金がないので買えない。家でパンでも焼こうかと思ったが、イースト菌を一昨日に使い切ってしまった。冷凍庫にご飯が残っている。でもご飯しかない。
 江口は朝ゴハンはパンの人です。なぜなら、トーストとコーヒーで、朝ゴハンとしてまだ許せる組み合わせが完成するからです。これをご飯に変えてみましょう。ご飯とお茶。そんな朝ゴハン、嫌だ。
 もう少し冷蔵庫を探してみる。リンゴがあった。たぶんこれだな、明日の朝食は。

10月22日(金)

 何やってるんでしょうね。おくさまへの道<第4弾>スタート。第2弾はどうする。それよりもドラえぶんはどうする。
 まあ、おくさまへの道はこうして、昼ドラをつつく内容になっていくんでしょうか。『大改造! 劇的ビフォーアフター』が、以前は洋服のリフォームとかもやっていたのに、すっかり家のリフォーム番組になってしまっていることを思い出した。

10月21日(木)

 今日もやっちまったよ。これはボディーソープじゃない、シャンプーだ。
 職場で担当場所が増えました。今日からコンピューター書も江口がいじります。こないだ、ゲームプログラミングの本を攻略本コーナーに置こうと探していたら、ふつふつとその他の本もいじりたい欲求に襲われ、店長の手伝いを進んでやろうとする良い子を演じながら(全然関係ないんですが、この『よいこ』を漢字変換しようとしたら『よゐこ』が出てきた。よかったね、よゐこはこうして変換候補に登録されるほどに知名度が高いんだね)、担当をもぎ取りました。しかし、イキナリ棚の全部をとっかえるものいやらしいので、これから1ヶ月ぐらいかけて徐々に替えていくつもり。つもり。
 という話を友人にしたら、「あんた、それは給料が同じで仕事が増えただけじゃん」と言われた。あ。

10月20日(水)

 先日、友人が江口に『エイジ・オブ・エンパイアU』のソフトを貸してくれた。もちろん、江口が遊びたいと言ったからが理由なのだが、貸してくれたもう一つの理由は、彼が気が付きゃこのゲームを立ち上げて遊んでしまい、仕事がまったく進まなくなるから、自戒を込めてしばらく手放したかったからだ。というわけで、現在江口の家にあるのですが。
 遊んでるよー。遊んでるよ、江口ー。
 そりゃあね、まださっぱりやり方分からないんで、一番レベル低いやつを短時間で楽勝を続けているだけなんですが、普通に面白いよー。この江口が『トリビアの泉』も見ずに遊んでいたよー。仕事しろ、仕事ー。

10月19日(火)

 友人が遊びに来て泊まっていったのだが、朝になかなか起きない。腹が立ったのでまぶたをこじ開けてみた。人間の目玉は左右同時に外側に向くことがが可能であると判明した。人体の神秘。 

10月18日(月)

 最近の子どもは青い魚が嫌いだと言いますが。江口は青い魚が大好きです。むしろ、白い魚のほうが嫌いなぐらいです。何が言いたいのかと言いますと、今日の晩ご飯はサンマでした。サンマ、おいしー。秋はサンマだよね。ハラワタは食べないけどさ。
 実は今日の江口、なんとなく体調不良でした。寝不足なのか、慢性的な肩こりなのか、とにかく気分が悪くて、「今日の晩ご飯はあっさり目で行こう」といっていた、その結果が旬まっただ中のサンマ。脂ぎっとり。ぱくぱく食べる。体調不良がどっかいく。さすがドコサヘキサエン酸。いや関係ないか。

10月17日(

 結局、今年の夏は祭りにいけませんでした。ちょうさすら見ていません。先週、台風後の大雨の中、ビニールをかぶせて誰にも見送られないまま、寂しく濡れそぼっているちょうさに遭遇しただけでした。友人はこの雨中ちょうさを見て、「雨の中、30人ぐらいが何か呟きながら歩いているさまは、一歩間違えたら変質者だぞ」と表現した。で、祭りにまったく触れられなかったので悔しくて、仕事終わり(深夜0時)に祭りの会場をのぞきに行く。もちろんとっくに終わっている。でも屋台の撤収中で、トラックが大量に来ていてにぎやかだった。あと、すごいゴミだった。商店街の方は暇そうな若い連中がたむろしていた。早く帰れ。
 今日の江口はポリオ撲滅運動に荷担してきたのですよ。荷担って言うな。
 ダイヤルQ2にかけて300円の募金をする、というアレ。ドラえもんが頼んでいるなら、ちょっとは協力してやろうという気になり、以前から電話しようしようと思っていて、今日になってやっとかける。Q2ダイヤル自体が初めてなので、どんな風になるのかドキドキ。しつこいぐらいに「これは通話料以外に情報量が必要になります」って案内がされる。で、いよいよ本題のワクチンダイヤルへ。ドラえもんの声で案内がされる。正直、ラジオのコマーシャルで流れている文面とほとんど同じなので新鮮味はなく、ちょっとつまらん。
 それよりも、ドラ以外の、アナウンスしている男性の声が、かなり美声で惚れた。久々に良い声を聞かせて貰った。あの美声に比べたら、ドラの声なんか大山のぶ代だ。

10月16日(

 しまった、うっかり日記ファイルの切り替えを忘れるところだった。今日は16日。月の真ん中。
 江口の職場は本屋であるが、ときどき、とても気になる状況に遭遇する。
 平積みにしてある『つっぱり桃太郎』が、その平積み場所の周辺の他の本の上に置き広げられている(『の』だらけの文章だな。良くない)。かなり頻繁に。どうもこの店には、漫☆画太郎の熱狂的なファンが出入りしている。もしかしたら画太郎本人かも知れない。あのー、普通に平積みしているだけで満足してください。狭いうちの店で、平積みになっていること自体がかなり優遇なんですから。そんな普及活動に励まないでください。すぐ隣の『華麗なる食卓』とかも売りたいんです、こっちは。
 画太郎平積みからご想像いただけるかもしれませんが、江口売り場はかなり個性的だと(いや、江口の好みがムキダシになっていると)思うのですが、この選択がうまく売れ行きに繋がると、江口も人の子ですから非常に嬉しくなる。こないだ始めた『新紀元社を充実させよう企画』がなかなかの好評です。うちの店の、毎日店には来るが滅多に買わない常連さんたち(複数形)の興味をひいてました。もっと見て。手に取って。そして買って。買って! レジから毎日のように念を送っています。買って。
 こおゆう人たちに買って貰えると、ものすごくうれしくなる。あなた達は自分では、「滅多に買わないし、常連でもなんでもない」と思っているかも知れませんが、顔を覚えてる以上わしから見れば立派な常連さんで、ぜひ何かを買わせたいターゲットであります。なのであなた達は何も思わずたまに本を買っていますが、そのたび江口は「勝った!」と思っているのです。

 


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