2005年12月1日(木)〜12月15日(木)までのごはん。

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12月15日(木)

 欲しいものがあるときは、たとえ周囲から意地汚く思われようとも声に出しておこう。手に入るものです。職場で不要になったカラーボックスもらえた。声に出しておこう。
 と、貰えるものは何でも持って帰る江口であるが。その一方、何でも捨てる江口さんと周囲からは思われている。
 商売をしていると、いろいろな案内や販促物、その他モロモロが大量に一方的に送られてくるものだ。
 江口はそれをとことん捨てる。
 みんな大事がって置きたがるんだな。ポスター、貼る。チラシ、ラックに入れる。しおり・パンフレット、レジ前に置く。POP、売り場に付ける。
 江口はそれをとことん捨てる。
 ポスター、1ヶ月をめどに捨てる。チラシ、ラックに入らなきゃ捨てる。しおり・パンフレット、置きスペースの許容量を超えたら捨てる。POP、そもそも付けない。よく販促に一番効果があるのは手描きPOPなどと言われるが、あの林立するPOPは商品を手に取る邪魔になるので江口は大嫌い。同じPOPがずっとあると、印象に変化がつかなくて売り場が飽きるしな。
 なので他の売り場担当者が、同じPOPやポスターを色褪せるまでいつまでも付けていたり、全部の販促品を使い切ろうとして売り場を窮屈にしているのが非常に気持ち悪い。さりげな〜く取り替えるよう言ってみたりするのだが。言ってみたりするのだが。だが。

12月14日(水)

 高校時代、パン屋でアルバイトをしていた江口姉。彼女は常々、カレーパンというパンにパン粉を付けることに不条理を感じていた、というのをふと思い出した今日の夕暮れ。
 さて。江口は書店員である。
 最近、仕事の一環として『ダ・ヴィンチ』を読んでいる。今月のダヴィ(略称)の特集は、2005年を振り返るランキング。面白かった作品ランキング。分かる。好きな作家ランキング。分かる。好きな出版社ランキング。なんじゃそりゃ。読みながら思わず声に出して笑った。本当だ。
 で、その気になる出版社ランキング。1位は講談社。まあ当然だろう、規模が段違いだ。江口の担当はコミックスなので、コミックのみの判断になるが、講談社のコミックスは全タイトルがコンスタントに売れる。集英社は一見週刊少年ジャンプによって人気を不動としているがように見えるが、ナルトやワンピースと言った特に人気あるタイトルだけが飛び抜けて売れているだけで、それ以外はさっぱりなのだ。
 そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの講談社。
 しかし、この講談社のコミックスで、まったく売れないレーベルがある。
 それはコミックボンボン。
 そのボンボン。数ヶ月前から本誌に付録が付かなくなった。そして今月から判型が変わった。
 末期症状だと江口は感じたのですが、如何でしょう。

12月13(火)

 極寒。
 しかしどんなに寒くても、雪が舞うと許せる。まあ雪国の人間には殴られそうな発言ではあるが。ただ寒いだけでは腹立たしい。そこに雪が降ると、「ああ、雪が降るほどの寒さなんだ、なら仕方ない」と思う。寒いには変わりないのだけれど。おかげで切り干し大根も無事に干上がったんだからいいじゃないか。
 今日は高校時代からのツレ、M(花)ちゃんと久しぶりに会いました。
 お互い曜日どおりには休めない身、今日になって予定があき、じゃあ夕食でも一緒に、と思っていたが、Mちゃん、夕方から急遽用事が出来、結局2時間ほど喫茶店で会うことに。普段行くケーキ屋が、奥でコーヒーが飲めるのでそこで一服することにしました。あとは近所のデパートでうろうろと。コムスメ雑貨屋で見つけた鞄¥2500にココロときめかせた三十路女2人。さあどうしたものか。 

12月12日(月)

 コンタクトレンズがなくなりそうで。この年の瀬の物入り時に。でも、無いと仕方ない。ついでに定期健診。こないだから立て続けに、コンタクトレンズ(使い捨て)に破片が入っており、「もしかして眼球にキズができた原因はこれではないのか?」と思ったが違っていた。しかし何ともなかったのでよかったが、もしこれで本当にキズが出来ていたら厄介だったろうな。いや、メーカーと話をして「もしキズがあったら連絡を」ということにはなっていたけど、それの診断書やらレンズ使用時の詳細やら詳しく報告する必要があったにちがいない。しちめんどう。
 今宵のママンは太い腹。
 「ボーナスが入ったので○○(近所の料理屋)食べにいこう! 奢ってやるから!!」。
 というわけで夜はママンとディナーでした。それだけでは飽きたらず、またカラオケです。実は江口、演歌が上手いということが判明しました。そして河島英五でクるということも判明。似たもの親子です。

12月11日(

 近所のスーパーマーケットに買い物を行ったら、女子高生達が入り口の両脇を固めて歳末助け合い運動中。そんなに構えられたらしないわけにはいかないだろう。3人並んでいたので不公平にならないよう3人ともの箱にいれてやる。っても30円。こおゆうのはキモチだから。
 さて、江口は世間に対して声を大にして言いたいことがある。
 おまえら、書いてないと分からんのかーー!
 お店です。公共の場です。そりゃ法律に定められているわけではないが、守らなければならないマナーってあるだろう。
 雑誌を入れるラックがあります。縦に4冊ぶん並ぶ、背の高いスチールラック。分かる人なら、小学館学年誌の入っている緑色のラック。あそこ、子供が足かけて登ろうとするのね。危ないし、本を土足で踏みかねない。親は何も注意しない。しかたないので江口、見つけるたび近寄っては降りさせる。繰り返してイヤんなる。貼り紙する。『のぼってはいけません』。ぴたりと止む。
 どういった店でも、店舗内での食べ歩きはご遠慮願いたいものです。そもそも食べ歩きが行儀のいいものではないし、ジュースなどを本の上にこぼした日にゃあ。平気でジュース片手に入ってこられる。親も一緒なのに。ひどいときにはコンビニ弁当かっくらいながら入ってきたバカがいた。おまえ、まともな教育受けてないだろうと思った。注意するのもイヤんなる。貼り紙する。『ジュースはのみおわってからはいってね』。ぴたりと止む。
 てゆうかあれか。おまえらはやっていい事と悪い事、指示されるまで判断がつかんのかー!
 で、第3弾。店の本棚、真下が在庫入れる引き出しがある。勝手に開けるお客さん多数。こっちもモノの管理してんだから、勝手に出されちゃそりゃ困る。なので今日、貼り紙しました。たぶん効果ある。
 ところで、万引き防犯対策に、『警察に通報します』の貼り紙をすると効果ある、と言われている。あれを江口は、「そんなもん、誰が気にするか」と思っていたが。こういう実例を見ると本当に効果があるのかもしれない。

12月10日(

 警告! 警告! 江口に告ぐ。ボーダーの服を買うのを止めなさい。あと、茶色とか紫の服を買うのを止めなさい。
 さて。長く続いていた内職生活も終わりになりました。本日の納品でもって最後とします。10月から始めて、紙箱ひとつ折るごとに9円、最終的に1300個折りました。¥11,700。2ヶ月で一万ちょっと。まあいい臨時収入にはなりました。その臨時収入が服に変わったということで。3着買って¥3,000だったけどさ。
 とまあ。江口は服に頓着しません。身につけているもの全てが安い。
 そんな江口がこないだ衝動買い。来月発売になる¥7,000のDVDを予約してしまった。
 それを聞いた友人に「まあ、いい歳をして綺麗な服を買うでも化粧品を買うでもなく、これといった趣味もない女が、たまにはそのくらいの贅沢してもきっと罰はあたらないから」とすごく憐れまれた。
 貧しさには勝ってるのに世間に負けてる。

12月9日(金)

 縦書きの文を書くときに、左から右に行が移るように書く人は、それが世間一般の常識から外れていると気付かないんだろうか。まさかいい大人に、こんな注意をしなきゃいけないだなんてなあ。
 今年のおせち料理をどうしようかと悩んでおりまして。
 去年、伊達巻き作りたさに(食べたさに、ではない)おせちを作ったが、年の初めに冷めた料理を食べることが悲しくて、今年はどうしたものかと考えていた。去年に食わせた友人には好評でまた食わせろと言われてはいるのだが。
 と、ママンから電話。親戚の伯父さんが、丹波の黒豆でいいものが手に入ったらこっちに送ってくれるそうな。
 おせちを作れと言うことだな。

12月8日(木)

 スーパーで値切り交渉をする江口梨奈。
 夜、スーパーに買い物に行くと、鮮魚コーナーで鯖の半身が半額に。まあ☆ しかもいっぱい残ってるじゃない☆
 でも、この『和風ダシ付き』って何よ。献立提唱のものだったので、汁物にってことでダシが付いてるの。このダシ付いてると付いてないとで値段が68円違う。付いてないのは残り1パック。付いているのは5パックぐらい残っている。江口、2パック欲しいんだな。
 ちょうどそこへ、店頭アナウンスをしている兄ちゃんが通りかかる。流暢なアナウンスをするこの兄ちゃん、さぞかし責任持って判断の出来る立場の人でしょうよ。
 ダメモトで交渉。成功。ダシ外してくれた。
 そして何かを捨てた気がする江口梨奈。
 でも過去にイロイロ捨ててきて、これ以上何が江口に残っていたんだろう。さんざん捨てただろうに。それともこれだけ捨てても捨てきれないほど、江口は乙女なのか。乙女なんだな。

12月7日(水)

 というわけで、まぐまぐBOOKSアワードにエントリーをしておりまして。今日から投票開始でございます。皆様の愛をいただければこれ幸いです。あまり深く考えずにエントリーして、マガジン紹介文もその場の思いつきで適当に書いたのだが、「あなたも平和でありますように」ってのは妙なアレを感じるなあと、江口、久々に自分の作った文に後悔を感じております。
 ここ数日、寒い日が続いています。しかし寒風吹きすさぶ中にも陽光が。これぞ冬の晴れ。清々しい冷たさ。きっとベランダの切り干し大根がイイ具合に干されていることだろう。
 などと呑気なことを言っておりますが、寒いモノは寒い。
 毎年、この寒さをどうしたものかと試行錯誤しておりますが、その結果、どんどん厚着になっていってます。正しい姿なのだが、乙女としてどうだろうという姿が出来上がりつつある。
 あのね。レッグウォーマー。温かいんだよ。タイツと重ねて履くとバッチリなんだよ。やめて、そんな冷たい目で見るの。

12月6日(火)

 江口は週の半分が、夜の11時まで仕事という生活をしている。友人連も似たようなものだから、夜中にお互いの家に遊びに行くなんて事態がそれはそれは頻繁にある。てゆうかそんな時間じゃないと掴まらない。
 で、夜中に江口家に友人が来るとき。その時にもし相手が小腹が空いていたりしたら、江口は軽く食べるものを用意してやることがある。
 これを名付けて『愛人ごはん』。イメージするなら、未亡人が一人で切り盛りしている小料理屋で出される小鉢と熱燗と思って貰いたい。決して正妻が作る夜食のような体裁を作ってはいけない。あくまで日陰の身の女が作る慎ましい雰囲気で。何を力説しているのか分からなくなってきたが。
 今日。仕事帰りに用事があって夜に友人の家に行く。
 「お腹空いてる?」と聞かれる。もちろん空いてるさ。
 ぶり大根が出てきました。小鉢に入れられて。
 ちくしょういいなあ愛人ごはん。
 というわけで皆様もゼヒ。

12月5日(月)

 本日の江口。出没地点は徳島県。
 2005年遍路納めでございます。22番平等寺、23番楽王寺、この二つを以て徳島県全札所制覇いたしました。
 詳細はえぐちず2にて。今年中には更新いたします。てゆうかそんなに時間かけるなって。

12月4日(

 一人暮らしを初めて2年半。自炊を初めて2年半。毎日たいして変化のない生活を送っていると思ったら。変化があった。江口、包丁使いが上達していた。
 大根を大量にもらいまして。で、おでんを作って美味しく食べていたのですが。しかし大根、そんなにがつがつ食べるものでもなく。こういうときに江口が執る手段は、干す。
 切り干し大根ー。いい季節だしな。
 というわけで、さきほど干す準備をしていたのですよ。スライサーなんてステキなものは我が家にはないので、包丁でちまちまと。
 なんて綺麗なスライス。
 前に作ったときは、薄く切ろうにも切れず、拍子木切りみたいなものになって、それはそれは歯ごたえのある切り干しになっておりましたが。いやはや、人間成長するモノです。

12月3日(

 いいか。江口だって生活があるんだから。その場のイキオイでお金を使うのをやめよう。コンビニでチキンラーメンの土鍋セット¥398にココロ動かすのはやめよう。土鍋持ってる。持ってるから。
 いやあ実は。以前に、同じくチキンラーメン(ミニ)にマグカップが付いているセットがあったのね。それが欲しくて欲しくて。でもミニチキンラーメンなんて食べることないよと泣く泣く諦めた。そして今度の土鍋(店頭現品のみ)。もう一度言い聞かせておこう。要らない。要らないからね。
 しかし江口、自分でもどうだろうと思うのだが、こういう商品名の入ったグッズがなぜか好きだ。カロリーメイトの巾着(2袋入りのが2箱入る)ほしさにセットで買ったこともある。黄色と、黒のしましま巾着。格好良くもなんともないのに、妙に欲しくて買った。いろんな店の入会の景品でもらえるマグカップを愛用している。こういうのを揃えるから、自分の身の回りに統一感が無くなるって分かっているのに、何でだろう、好きだ。
 好きがたくさんあるのはいいことだ。いいことだ。何で2回言うか。

12月2日(金)

 きっとみんな忘れているだろうし、江口も蒸し返すことではないのだが。CGIのお勉強をしておりまして。手が付けられなくてとりあえずJAVAから、といいながらやっておりましたが。呑気なモノで言い出してから2年ぐらい経っている気がします。いちおうやってるんですよ、前にやったときから4ヶ月ぐらい空いているとかそんなことは気になさらずに。
 で、おとといにようやくシューティングゲームを作る項をクリアし、今日になってロールプレイングゲームを作る項に入ったのですが。
 ああもう。
 分かっていたよ。分かっていたさ。プログラミングというのはいっぱい入力を必要とする根気の要る作業なんだと分かっていたさ。
 そしていっぱい入力したぶんだけ、量もいっぱいになる。全部入力を終えて作動させてみて動かないとなると見直しをするようになるが、これだけの文字量を見直す根気も要求されるとは。
 ちなみに江口が現在作ったゲームはもちろんプログラミング練習用。敵キャラだって1体だし、音楽もならない、派手な撃墜シーンもない。
 それを全部入れるだけでいったいどんな量になるのか。以前、シンプルなJAVAゲームをダウンロードして遊んだことがあるが、そこの制作者曰く「2年かかって、現在も修正中」。
 餅は餅屋。豆腐は豆腐屋。

12月1日(木)

 自分もいい大人なんだから、イモリぐらいでがたがた言うのは止めよう。職場のトイレにいたからどうしたっていうのよ。ねえ。
 ところでみなさま。NHK教育夕方5時40分からやっております『にほんごであそぼ』をご存じでしょうか。まあ会社勤めなどしているかたは全く知らないと思いますが、おそらく地上波で唯一KONISHIKIが見られる番組です。ではなくて。
 番組名の通り、いろいろな日本語に触れる幼児番組である。去年は落語を多く取り上げ、落語『じゅげむ』をブームにまで押し上げた功労者。他にも神田山陽を牛乳普及協会のCMに起用させるほど知名度を上げたり野村萬斎を好き放題に使ったりとイロイロやっている。一度ぐらいは見ても損はないだろう。
 しかし。
 しかしなんですが。
 どうもこの番組で気になることが。
 なんでそんなに自由律俳句が好きかなあ。
 江口は俳句が好きだ。季語を含み、五七五の形式を忠実に守る俳句が大好きだ。
 自由律なんて俳句じゃねーよ。俳句名乗るなよ。新しい形式ってことでいいじゃん。なんで俳句を名乗るのさ。
 と、たぶん誰にも共感を得られないだろう憤りを感じつつ、師走の始まりです。 

 

 


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