2007年10月1日(月)〜10月15日(月)までのごはん。

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10月15日(月)

 うどん屋に行って。この夏は冷たいぶっかけに首っ丈だったのに、今日は普通のかけうどんを頼んでしまった。夏が終わった。そして冬が来る。
 そしてその冬の第一歩として。今日は鍋。初鍋。まずはキムチで夏の刺激の残り香を楽しみながら。
 ところで皆様は、鍋物のシメとしては何を選びますか? 水炊きなら雑炊で、すき焼きにはうどんで、寄せ鍋ならラーメンで、どの鍋でもとりあえずは餅で、などいろいろありましょう。ちなみに、どれでも餅なのは江口。
 しかし江口は、シメにラーメンというのをやったことがありません。その昔、友人が一人で、白湯スープをベースにした魚介類鍋をし、シメにラーメンをしたらたいそうおいしかったとの自慢をたれやがった。羨ましく思った江口が再現せよと訴えたが、白湯スープの素というのは近所のスーパーではあまり売っておらず、未だ再現ならず。
 冬はこれから。まだ機会はいくらでも。

10月14日(

 寒いので、寝るときも靴下をはくようにした。冬場はずっとこうだ。なので結果的に、24時間靴下をはきっぱなしになることになる。臭そう。
 実は江口、一時期、足がもの凄く臭かった時期がある。人前で靴が脱げないぐらい。それは靴を新しいのに買い換えて解消されたのだが(それにしたって直前まではいていた靴もまだ新しいものだった。すごい人が試着したのを買ってしまったのか)、以降、足の臭いにはどうも過敏になってしまった。なので冬場のこうして24時間靴下というのはたいへん気になる。気になるが寒いのには勝てない。
 ま、よく洗いますわ。

10月13日(

 今日からうちの近所は祭りです。今年は、職場の方、自宅の方、実家の方と3カ所、それぞれ日程がずれており、毎週どっかこっかでちょうさ(※こっち地方の御輿の化け物)が見られるのでたいそう心はやっております。しかし、年を追うごとに、車道を塞ぐちょうさに苛立ち始めました。ちょうさであれば無条件に何でも許していた自分はどこへいってしまったのでしょう、これが老いるということなのでしょうか。
 今の家になって初めての祭りです。こっち近所のちょうさルートはどこなんだろう、と思っていたら、まさに目の前の道路だった。こんな田んぼ道を通るのかと半信半疑だったが、本当に通った。でもまだ熟睡中の朝っぱらに走られた。元気だ、みんな。
 明日も同じ時間に、そして一日中ちょうさは駆けずり回ることでしょう。残念ながら今週は夜勤であんまり見られない。来週江口が実家方面に消えていたら、その時はヨロシク。

10月12日(金)

 小さい頃、近所のスーパーでよく売っていた『牛乳パン』なる商品がある。ねじれた形の柔らかめコッペパンをイメージして頂きたい。袋入りで、5本ぐらい入っていたと思う。これを、真ん中をホットドックパンのように切れ目を入れて、そこにマーガリンを塗り込んでトーストする食べ方が、江口は大好きであった。しかし時代の流れか、だんだん店頭では見かけなくなり、コッペパンやバターロールパンなどで代用してみたが、牛乳パンの柔らかさに勝る物はなく、ついに越える味を見つけることができず現在に至る。
 今日、スーパーで安そうな切れ目入りコッペパンを見つけた。ああ、この安っぽさ。ちょっと期待出来るかなあと思っている。
 江口の懐かしい味は全く高級感がない。

10月11日(木)

 睡魔が来たので小ネタで。
 出版社も倒産する。時々、どこぞの出版社が倒産した、業務停止になった、取引中止になったとの情報が回ってくる。その度、出版社名簿の修正をする。まあ、赤線を引いて、余白にどんな状態かを書くのだが。昨日見えたメモ。「行方不明」。うわー。
 ラジオCMで。チャリティーなんとか、「集められたお金は恵まれない子供達に〜」ってアナウンスが。よく聞けばこの「恵まれない」って失礼な物言いだな、と思った。例えば面と向かって「あなたは恵まれていません」とか言われたらカチンとくるんじゃないだろうか。じゃあ他の表現はあるかと考えたら。なんか募金とか寄付とかをしようとする心理の奥深いところをじっくり考えて楽しくなくなったのでちょっと黙る。
 アサヒの新製品トマーテをこないだ初めて飲んだら美味しくて、すっかり気に入って今日も飲んでみたら。最初ほどの感動はなく、やっぱりビールがいいなあと、結局そこへ行き着く自分が寂しい。
 実は去年から編みはじめていたセーターはまだ編み上がっていません。
 今日はここまで。

10月10日(水)

 いま使っているスキンケア用品が、久しぶりに肌にしっくり合うものと出会えたので大変気に入っているのだが、いかんせん高い。ドラッグストアのニッキュッパ品の数倍はする価格である。まあ、この歳になって何時までも、ぴちぴちぱちぱち小娘が使ってるのと同じ化粧水塗ってる場合じゃないって事か。
 しかし本当に、子供の皮膚って、ぴちぴちぱちぱちしてるよな。いったい何がどうなって、ハタチ過ぎれば毛穴開きっぱなしになるんだろう。ちなみに江口の場合は理由はハッキリ分かっている、化粧だ。実は社会人になるまで、江口は化粧らしい化粧はしていなかった。口紅だけは塗っていたのだが(これがまた真っ赤の塗ってたからさ、周囲からは「化粧が濃い」との評価を付けられていた。実際はこんなに薄いのに)、肌は素。「ええっ? このきめ細かさは、ファンデーションじゃないのっ!?」と驚かせることを何よりの喜びとしていた。それが就職してからさ。接客業だったので、マナーとしても化粧は必需。塗って塗って塗りまくって、気が付けばボロボロ。それでまた、一番手入れしなきゃいけない時期が、そんなもんに構ってられないほど生活に余裕のない時だった。タイミングが悪い。いろいろと。

10月9日(火)

 職場(本屋)で掲示してある情報ボードを、バイトちゃんに頼んで描いて貰う。今月の情報は『らき☆すた』のカレンダー予約受付。できあがりを見たら、隅っこに何やら下劣なものが描かれてある。この子はいい歳して一体何を考えているんだ、と思ったらそれはチョココロネパンだった。ごめん。
 今日の仕事は、たいへん暇でした。祝日開けは運送便の都合上、荷物が入ってこないのですごい暇。しかも今日は雨が降っている、めっさ暇。また火曜日の有線放送はまったりしたイージーリスニング。客足はまばら、誰も喋らない、しーんとしている。
 そしてふと気が付いた。江口、この「天気の悪い日の暇な時間」というのが大好きだ。
 暑くも寒くもない状態で、何をするでもない、何の刺激もない平和な室内で灰色の風景をぼーっと眺める、この時間が大好きだ。夏場の、ぎらぎら太陽が照りつけて影が真っ黒になっているような風景ではまず感じない平穏。朝でも夜でもなく、午後の2時から4時ぐらいの時間帯。
 秋から冬にかけては、寒いだけのつまらないシーズンになるのかと思っていたが、なんだ、こんな楽しみもあったんじゃないか。
 いい発見。 

10月8日() 体育の日

 たまには実母とも遊ばないと、どくれられ(※どくれる=『不機嫌になる』の意。方言)てはいけないので、前々から行きたいと言っていた、金比羅参りに連れ出しました。日頃のビリートレーニングによる成果を確認せんと、夫と3人で石段に挑む。
 前に行ったのは、2004年。3年前ですね。この頃は、あまり観光地に食い付くことをしていなかった。遍路巡礼を始め、えぐちず2というコンテンツを作るようになってからは、それこそ賽銭箱の形ひとつに一喜一憂するようになりましたが、当時はまだそんな観光をしていなかった。あまり下調べなんかもしなかったし、当時の同行者の後ろをくっついていくだけだったので、正直、本殿以外の部分は何も覚えていなかった。それが3年経った現在では。まー、調べること調べること。土産物屋に食い付くこと食い付くこと。おみやげ買いまくること買いまくること。いやはや、大変楽しゅうございました。やはり自分がアクティブにならないとな。
 しかし金比羅さん。近隣の土産物屋・宿泊所がまだまだ稼働している、活気有る観光地でした。ここしばらく、閑散としたエリアばかり覗いていたもので。昭和臭ぷんぷんすることも含めて、ベタな観光地は大好きだ。こんなふうに思う人間がいるから、いつまでもあの空気は同じなんだな、きっと。
 本日のおみやげは、石鎚で割るべっこう飴と灸まん。灸まん好き。「石段の帰り道に、じゃこ天片手にビール」というのをいつかやってやろうと決意しました。

10月7日(

 惚気させていただく。
 我が家の料理担当は、ほとんど夫。で、わしはせめてもの協力として、毎日の献立記録を付けている。こないだ、なんとなく昔の献立を読み返していたら、お昼ごはんにそばめしを頻繁に作っている時期があった。中途半端にご飯が残り、3袋入り焼きそば麺の1つが余る時が重なると、丁度二人分に嵩増し出来るので、便利に活用されていた。
 夫の作るそばめしは美味しい。ので、読み返してたら食べたくなった。
 なので夫に、「そばめしが食べたい」ととりあえず告げてみる。「そばが無い」と返された。それは分かってる、だから有る時でいいよ、中途半端ご飯は冷凍庫に入れておくし。
 次の日。冷蔵庫を開けたらそば入ってた。わざわざ買ってきたのか、女房のリクエストに応えるべく用意したのか。可愛いなあもう。
 というわけで今日のお昼ゴハンはそばめしでした、というふうに惚気話に持っていこうとしたのですが。その前に「餌付け」って単語が過ぎります。どういう意味でしょう。

10月6日(

 昨日の話題に出した男子が、今日、私服で店に来た。もう100%女の子。そして私服なのに袖長い。
 そして思った。体の小さい男性は、どうやって服を用意しているんだろう。
 体の大きい女性は簡単だ、男性サイズを着ても良し、それにハナから「ゆったりサイズ」の売場が存在する。小さすぎるのも同じく、そのサイズに対応した売場がちゃんとある。しかし男性は? 大きなサイズはなんとかある(しかしかなり狭く、デザインも限定されている)。しかし小さいのは? まさか女性サイズを着るわけにはいくまい、サイズ以前に、デザインが女物だ。そもそも男性Sサイズですら滅多に無い。S・M・Lで分けているんだから、Sサイズを通常の流通に乗せてもいいだろうに、メンズSサイズというものをとんと見たことがない。江口はデザインの好みで男物を選ぶのだが、このサイズで何度悩まされたか。
 江口のために、そしてあの男の子のために、メンズSサイズをもっと市場に出回らせて下さい。で、誰に頼めばいいのん?

10月5日(金)

 うちの店に最近来るようになった高校生がいるんだけど、この子が男の子なのに、まるで女の子みたいなルックスをしている。ただでさえ背がちっちゃくて細っこくて小柄なのに、髪を伸ばしている。学校の制服を着ていなかった中学生女子と思われても仕方がない風貌だ。あまりにも女の子っぽいので、いったい何がそんなに彼を女の子っぽくしているのか、失礼とは思いながらもつい観察してしまった。骨格、細い、これはもう明確。体毛、薄い。口の上に髭があるんだけど、産毛に分類した方が正しい。きっとカミソリは使ってないだろう。喉仏。ある。でも髪の毛に隠れて見えない。しかし、この子を女の子にしているのは、こんな消極的な理由ではない。もっと明確な、画然な理由でこの子は女の子に見える。いったいそれは何だ、ともう一度考える。
 制服のワイシャツが大きくて、袖が長い。
 「はわわ〜」袖になっている。
 コレダ!!!!!
 すんごいスッキリした。この話おわり。

10月4日(木)

 こないだ新しい箸を買いましてん。あっちこっちの店を走り回って見比べて、ようやく気に入ったのを見つけましてん。無印良品の、楓地で白っぽくてシンプルなやつ。長さも丁度良くて、使いやすい太さで、こりゃいいやーと満足してましてん。でも今日になって気付いた。これ、割り箸に似てる。

10月3日(水)

 さっき夫が急に真剣な顔をして聞いてきた。「サイクロプスっているよね」。はい、いますね。「あれの目って、どっちが目尻なん?」。知るか。
 さて、職場では一昨日、棚卸しでした。うちの店は専門の業者に頼んでいる。それはいいが、毎年違う業者が行っている。まあ、セールスが来るんだろうな。店長もより安いところを捜しているみたいだし。
 で、専門の業者。調べた棚に、ポストイットで目印を付ける。空の棚は×印にして。これって共通なのかな。
 そして棚卸しが終わると、そのポストイットを回収して帰る。
 でもって毎年、どこの業者もどっかこっかに一つか二つ回収し損なって帰る。これも共通なのか。
 ところで棚卸しはいいのだが、江口はこれまでいろんな職場を転々とし、何度か棚卸しを経験したが。自分ところの適正在庫額を一度も知ったことがない。いいのか、これ。

10月2日(火)

 ようやく庭のトマトを全部ひっこぬきました。今頃か。
 夏にトマトを植えていました。9月になってそれも終わり、枯れたものを抜いて庭を手入れしましたが、その時に1個だけまだ実を付けていた、その枝だけ残していた。それを今まで放ったらかしにしていたんです、はい。今日は休みだったのでガーデニング。チューリップの球根を買い込んで植えました。
 チューリップを植えるのは、小学校以来です。教材で、ひとり一鉢あてがわれて植えてました、それっきり。
 そして今日、花壇に植えるべく説明書きを見ていたら。
 あれはかなり密集させて植えるものらしい。5センチ間隔とか。そうしないと花壇がスカスカになって見栄えが悪いと。
 思い出したのが、友人Mちゃん。会社の敷地を私物化してこれでもかと花を植えまくっているMちゃん。
 彼女はいつも球根を200とか300とか、どこの業者だと思うぐらいの数を問屋に直注文するそうな。
 そうか、要るんだ、チューリップって。

10月1日(月)

 秋ですから。
 秋刀魚ごはんです。塩をふった生秋刀魚、醤油みりん酒を適宜とダシこんぶ、あと生姜を一緒に炊飯器に入れてそのまま炊く、江口の得意料理。結婚前の夫に食べさせたら過去にないほど絶賛し、それ以来、秋が来たらリクエストされるのでこうして作る。今日はそれに、さつまいもとシメジの天ぷらを添えた。
 明日の予定。わしの実家から栗と、夫の実家から里芋が到着したので、栗ごはんと芋炊きにします。栗はついでに甘露煮にします。こんなに秋を満喫していいのでしょうか。
 「秋はいい、なんでも美味しい」と言ったら夫に、「なにかがまずいという季節があるか」とたしなめられた。その通りです。
 おいしいはしあわせ。

 


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