2016年2月16日(火)〜2月29日(月)までのごはん。 2月29日(月) もう2月も終わりになって言うことじゃないんだけどね。 スーパーマーケット的には、冬関連ものは12月中に処分しちゃって、年が明けると春物に移る。まだめっさ寒い時期に売れるわけねーじゃん、とは思うのだが、それまで暗色だった売場にピンクが並べられると、新年の華やかさと相まって気分が浮かれてくるよね。 衣料品やインテリアなんかはそうやって季節感が先走るけど、食料品は日常のものだから、1月2月の気候のど真ん中のものがメインで据えられる。 けど、そんな中、唯一季節感を江口が感じるものがある。 フルーチェ。 江口も昔は食料品売場にいたから知ってる、2月って、フルーチェを売りはじめるシーズンなの。売場にこれでもかと積み上げるの。パッケージはイチゴ模様。んもう、春全開。 あんな冷たい菓子、こんなク○寒いときに誰が買うのかと思うのだが、やっぱり見つけると心浮き立つのかな、そこそこ売れる。これを見ると、春だなあとしみじみ思う。 たぶん俳句協会でもフルーチェは季語に認定されてると思うよ。 2月28日(日) さあ今日は休日で何をしましょう、久しぶりに夫も休みだから、家族4人で遊びましょうーと思っていたら。 この前の晩に江口が洗濯物を干さないまま寝落ちしてしまい、その後かたづけをするために夜遅くなった夫が「起きない」宣言をして寝てしまい、まあ起きるまで放っておこうと思ったら、息子ちゃんが「○○ばあちゃん(江口実家)家に行きたい」と言いだし、まあ今日はお父さんと遊ぼうよと言い聞かせるも、肝心のパパは起きる気配なく、ママン家に行く約束してないしから、向こうだって準備してないだろうしと渋っていたが、息子ちゃんの執拗な要求に根負けし、というか、そこまでなだめずともいいじゃん、という気が勝ち、ママンに急遽電話したところOKが出たので、実家に転がり込んできた。 転がったところで何をするでもなく。とりあえず江口姉がママン宅に投入した、3月3日で賞味期限の切れるROICEコラボチロルチョコ(箱買い)の消費を手伝ってきた。 何でか息子ちゃんが、写真立てに入れて飾られてた江口結婚式の集合写真を手放さず、そのまま持ち帰って、枠を外そうとして壊した。 2月27日(土) 義母から荷物が届く。こないだのバレンタインデーに江口に任せてたら、1個150円のシュークリームで済まされたことがどうやらご不満だったようで、チョコレートが大量に入れられてた。 2月26日(金) 「クレームブリュレって何?」という江口ママンの問いに、「鰹のタタキみたいなもんだ」と返した江口姉の説明に超合点。 2月25日(木) これまた愚痴を言わせておくれでないかい。 職場(スーパーマーケット)でね、外部の業者さんが入って催事が行われたりするんですよ。で、そこでの売上金ってのは後日、業者さんが支払いにくるの。この時の窓口が、江口所属の、うちの課。こういう外部催事って支店ごとに違うので、当然去年の10月に赴任したばっかりの今の主任は不慣れなわけよ。 最初は不慣れながらも、どうにかできた。 2回目。業者さんの支払日当日に経理課のひとから、「伝票が無いやないけ!」と怒られた。主任、公休日。なにやってんやーー!! 3回目。そんな前回の反省をふまえ。業者さんからの電話を主任が受けてた、その隣で即座に伝票をつくるわし。 そして今回4回目。同じく伝票を作り、あとは前回と同じだ任せたぜー、と任してたら。 伝票処理が途中までで、やっぱり経理課に提出されてなかった。 座れ。ちょっとそこ、座れ。 2月24日(水) 落語の本が好きな息子ちゃん。今日は何を読む? と聞いたら、ごっちゃになっちゃったな息子ちゃん。「とき寿限無」だって。えーと。 寿限無寿限無‥‥いま何時だい? へい、ポンポコピーで。 ポンポコナーの長久命の長助、と。 これでいいかい? 2月23日(火) 夫と、新しくできたショッピングモールの方まで行ってみました。ショップいろいろ、飲食店いろいろ。さあそろそろお昼だ。カフェもあるし洋食屋もあるし、ラーメン屋も焼き肉屋もある、どこに入ろうか、となって。「好きなところを選べ」と言われて、江口が選んだのは。 海鮮食堂おくどさん(炭火焼き魚が売り物のセルフ食堂)。 だって漬け焼とか書いてあるんだもん、美味しそうじゃん。銀シャケの柚子味噌漬けだってよ。鯖も魅力だったが、悩むなあ。入ったら、正直注文方式が分かりにくくて困ったが、大丈夫、そこは江口もおばちゃん。「どうやったらええのん?」とその辺の店員さんに聞く。迷いつつもなんとか最後のライス&味噌汁受取窓口へ。「白ごはんと、鶏ごぼう炊き込みご飯がありますが」と言われて。焼き魚ったら、白いご飯でしょう。サイズは? 小で足りるはずはない、中だ。 でかっ! それ、中ちゃう。世間で大とか、焼き肉屋で「まんが盛り」で売られてるやつや。 当然、味噌汁もでかかった。どんぶりかよ。 改めて、回りを見回す。うん、客がおっちゃんばっかりなん、納得。若いカップルがいたが、男女とも小ごはん食べてた。あと彼女の方はちんまいサラダ食べてた。 さて、江口ですが、まさに骨までしゃぶってごちそうさまでした。いやあもう、満足満足。出先でこんなきっちりしたお昼ご飯食べられるとはな。 いやあ、カフェとか洋食屋って、正直どこにでもあるんで、あえてここの店を選ぶ理由もなのな。こういう、近所に無い店をどうしても選んでみたいじゃない。 って夫に言ったら、「だからって、カフェとか洋食屋とかに入ったこと、無いよな」ってツッコまれた。ぎゃふん。 2月22日(月) 子らが面白がってクローゼットに入るたび、「そんなところに入るとナルニアに行っちゃうよ!」とたしなめるのが我が家の定番であるが。 さて、ここんところ洗濯物を畳まずにクローゼットに押し込みっぱなしで、おかげで夫の靴下がいっこうにタンスに戻ってこない。畳んでない洗濯物の山から捜そうにも、あんな小さいもの、そうそう簡単には見つからず、「靴下が無い!」と夫がいつも怒ってる。 無いわけはない、どっかにはあるだろうという反論も、「無い」と。じゃあどこに行ったんだよ、ナルニアか。 ああそうだ、きっとそうに違いない。そして今頃はナルニアで、「なんだこの緻密な縫製は!!」と驚かれているに違いない。きっと貴族様の間で取引がなされて、あの履き口のゴムがよれた3足千円の靴下に高値が付いているのだろう。ちっくしょう、そんなだったら、どんどん送り込んじゃうよ! なんてぇボロい商売だ! だいたい毎日、こんな会話してますわしら。 でもって洗濯物は片付けてない。 2月21日(日) たまに想像するんだけどね、宇宙人ってどんな姿をしてるんだろう、と。 江口は宇宙人は存在すると信じたい派。けど、世間に出回ってる宇宙人の姿は信じてない。 宇宙人に限らず、UMA的な空想上の生き物って、どうしたって現代人の空想の延長にしかなくて。たとえば深海魚を見てみ? どうしてこうなったフォルムの山。 で、想像するんですよ。目が3つとか足が4本とか、そうした過剰なパーツがあったとして。 なんというか、肉体的な感覚器官が増えれば増えるほど、逆に退化している気がするんだよね。複眼とか多脚とか、虫寄りだよね。 じゃあより器官を減らすとなったら。それはウェルズのタコ火星人になって。これはこれでまた退化している気になる。どっちやねん。 じゃあもう肉体はなし、精神の状態となったら。あったあった、それ、クラークに出てきた出てきた。でもってそれは哲学の分野だ。知るか、もう。 そんなわけで、己の想像力の限界にちょいとヘコむわけですよ。 下手の考え休むに似たり。 おやすみなさい。 2月20日(土) 皿が欲しい。 家で使うのにね、饅頭とか生菓子とかいっこ乗せる用の、ちっちゃい皿が欲しくて。可愛いデザインで丁度いいのが無くて。捜して、ってもダイソーとかセリアだけど。桜模様のがあったんだけど、うん、確かに桜ってすごい好きなんだけど、それを夏や秋や冬に使っちゃあダメだろうと思う。うん、季節ごとに食器を変える発想はないですよ? 桜を使うとすれば、江口の判断では新年から4月上旬までだ。下旬になると花終わってるし。けど、実際桜がピークの時に桜模様を押し出すのは、本物の桜が目の前にあるのになんでやねん、という気分になる。そうなると使える期間はもっと短くなってしまう。 けど、こう考えるのはこれが桜だから。それほどまでに江口の中で桜は特別。クレマチスの小皿なんざ、クレマチスの季節をまったく気にしたことなく、めっさ毎日使ってるのに。 要するに桜が好きって事ですよ。あと皿欲しい、と。 2月19日(金) 雨水 雨水ですって。一節では雛人形を出すのはこの日、らしい。なんだよ春分にあわてて出す必要なかったじゃん。けどまあ、いくらなんでも2月下旬に出すのは3月3日にひな祭りしている現状を思うと遅すぎるわな。 なんか二十四節気を調べてた流れで、俳句の季語に興味が移って。「たしかめっさ長い季語があったよなあ」と思って調べたら。 でました、『童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日』(どうていせいまりあむげんざいのおんやどりのいわいび)、25文字。季節は冬。俳句ルールをふっとばすにもほどがある。俳句協会的なトコロでどんな話し合いがなされて季語と認めるかどうかを決めてるのかしらんが、いちばん思うのは、よくもまあこんな日本人の誰も知らんようなマイナーな外国行事を見つけてくるなあ、と。こういうの、課題を出された中学生とかがこの季語を使った俳句を調子こいて作ったりするのかな。でも中学生が『童貞』とか口走るのはやっぱり抵抗あるのかしらん。 2月18日(木) 楽毅おもろいよ楽毅。これ言うと、夫のドヤ顔がありありと目に浮かぶので、あんまり言わないようにしてんだが。でも言っちゃう。おもろいよ『楽毅』(宮城谷昌光)。 夫が中国史が好きで、『漢書』やら『十八史略』やら『春秋』やらを読みあさっている。けどそもそもの入り口が横山光輝『史記』、そこから宮城谷小説に入って、そこからだという。歴史があまりに好きなもんだから、女房にもぜひ味わわせたいと、同じルートを勧めてきて、「最終的に春秋左氏伝を読ませるのが目標」らしい。よっしゃ、乗ってやろうやないか、と史記読んで。あかんおもろい。そしていよいよ楽毅に。ああもうあかん、毎日の読書タイムであるところの職場の休憩時間が終わるのが苦痛で苦痛で。とりあえず今3巻、 隗から始めてみたところ。 まあしかし、昔にも勧められて宮城谷小説の、なんだったか短編集を読んで。ちっとも頭に入らなくて「もうええわ」と思っていたが。マンガってすげえな、この江口に戦国時代の予備知識があるていど備わっちゃった。そうなると小説もすらすら読めちゃう。夫がつねづね言うてた、「宮城谷先生の小説はぜんぜん難しくないよ」と、その意味が分かる。めっさ平易で読みやすい。これ読んだら次は『孟嘗君』に行く予定だが、それよりも先に『孫子』が読みたくなってきたわ。はて、夫、持ってるかしらん、孫子。 聞いたら、「なにを当たり前のことを聞いてるんだ」と言いたげな、怪訝な顔をされた。あんたの本棚の詳細まで知るか。 とりあえず、今後の読書予定。楽毅読み終わって、孫子いって、孟嘗君。こないだ実家から持って帰ってきた『銀河乞食軍団』を読む間がないんですけど。 2月17日(水) ああもう、上司のやることにハラワタが煮えくり返るとて。この上司は、直属の上司よりもっと上、本社の偉い人。正確に言うとわしの上司かどうかは知らん。まあともかくよ。 江口の職場はスーパーマーケットなんで、どこの店にもあるような、『お客様の声』カードなんかがあるわけですよ。そこで、ある商品を取扱いしてくれ、との要望があったよ、と店長から連絡が。ほいほい、江口の担当区ですからな、じゃあ江口を窓口に、本社の偉い人に、取り扱いが可能かどうか聞きましてん。「お客様の声リクエストだから、早いところ手配してね」と添え書きもして。返事。「取扱いOKよー。希望納品数を言うてくれたら、来週中には手配するよー」。よし、頼まあ。店長に報告。本社の偉い人が手配してくれるってー。来週中には入るってー。店長「よしきた、声カードに返信を書いて掲示しておくわなー。来週だったら、15日の入荷便やねー」。そんな話をしてまして。 ‥‥手配されてないでやんの。 手配がないから、うちの主任に言うて、本社の偉い人に問い合わせしてよ、と。主任、よしきた、と偉い人にメールを。 ‥‥返事が無いでやんの。 ここで一番のグッドジョブは、「15日」と言っておきながら、「中旬ごろ入荷予定です」と日付をぼかして返信を書いた店長。よくやった、店長。 2月16日(火) 通勤路の途中にたこ焼き屋があって。今日の今日まで何にも思わなかったんだけど、今日にふと看板のタコのイラストを見て、気になってしかたない。 そのタコ、北斎春画のタコをトレスしてないか? と思って確認したら違ってた。ごめん、内容の無い話で。 まあしかし、たこ焼き屋の看板に描くタコのイラストを、そんな目つきの悪いぬるぬるしたカンジで描かなくたっていいじゃん、とも思う。 |