2019年7月のごはん。 7月 その2 娘ちゃんの保育所で、毎年恒例の夕涼み会がございまして。去年は西日本豪雨の日で中止になった、アレです。 まあその時、浴衣を用意してたんですね。で、去年は着られなかったんで、今年はそれを着ましょうと。 いちおう、息子ちゃんにも聞いたんですよ、浴衣着たいかどうか。「着たい」て。さよか。 まあそもそも、浴衣文化の無い我が家で、何で浴衣を着るか着ないかの話になったかというと、夫の子ども時代の浴衣が我が家に渡ってきたからなんですが。なので、その浴衣を息子ちゃんに着せたら。 ‥‥あかん、つんつるてん。 去年ならまだ間に合ったかもしれんが、小学2年生、すくすく成長しました。お端折の余裕もなく、仕方がない、急遽新しいのを買わなくっちゃー、という流れに。 ‥‥売ってない。 男児浴衣って、売ってないよぅー。えー。唯一あったのが、7千円するやつ。ななせんえん。。甚平ならデザインも大量にある。2千円ぐらいで。にせんえん。 息子ちゃんに、甚平にしないかと誘ってみたが、「浴衣がいい」と。何でやねん。 で、なんだかんだあって。2千円ちょっとの安い浴衣見つけて購入。息子ちゃんに試着させる。 「なんで僕、着物きるの?」 あんたが着たいって言うたんやーーーー!! 7月 その1 そして買い忘れていた『ナルニア国ものがたり』(岩波少年文庫)、やっと買ったわ。例のターキッシュ・デライト→プリンに置き換え問題。せいぜい羅列されるおいしそうなお菓子のひとつ程度の扱いかと思ったら、章タイトルそのものだった。それを思うと瀬田先生、よくもまあ大胆なことをなさる。そしてルイスも、なんでこんな長ったらしい菓子をチョイスしたのか。文章として書くときに、ウザくないか。それとも、それほどまでにイギリス子どもにとっては垂涎の菓子なのか。こんなとき、江口はすぐに「日本なら」を考えるのが癖なのだが。日本だとなんだ。この、長ったらしい名前だけど選ばずにはいられないものってなんだ。『ポテトチップス コンソメパンチ』とかかな。いやいや、日本で喩えるんだから、もっと和風で。えーと、‥‥『クリームあんみつ』? 違うなあ。って考えてて、なんだかんだ言って現代の日本の子どもってお菓子にそんな飢えてなくて、全ての子どもを食いつかせる菓子って無いことに気付いた。いいよもう。昭和40年代(日本語版の刊行は昭和41年)で、プリンは大正解。 で、このナルニア、我らが瀬田貞二先生以外の翻訳家によっても訳されているのですが。はてさて、このトルコの喜び菓子は何と訳されているのでしょうか問題。 土屋京子版・河合祥一郎版ではそれぞれ、『ターキッシュ・デライト』そのままの名称になっているらしい。 賛否はあろうが、江口はむしろ、この飽食の令和の時代、逆にこの馴染みのない名称の菓子が、魔法のアイテムのように聞こえて良しと思った。河合版は角川つばさ文庫なんだけど、そのあらすじのところで、『死の呪いのかかったお菓子』ってなってる。そうなると、この馴染みのない名称がますます不気味さを増している。 とまあ、長々とターキッシュデライト問題(別に問題じゃないが)を論じてきたが。 それよりもなによりも、ビーバーさんにおもてなしされるシーンがめっちゃおいしそうだった。 たまらん。 |