2020年2月のごはん。 今年は暖冬でしたね。なんかもう、体調不良おこしそうなほど暖冬。「あれ、エアコンつけてもええんかな?」って、自分の判断力に自信がなくなるレベルで暖冬。 とはいえ、寒いときは寒いんですわ。2月の中頃、なんか寒波が来て、それまでの暖冬に慣れた体が耐えられんで、カイロ買った。10個入り。 そのカイロを持て余してんですけど。 思い出すのが子供の頃。当時『うちのタマ知りませんか?』ってファンシーグッズが大好きで。雑貨屋に行ってはタマグッズを買い集めてた。その中で、ミニカイロ3個セット。 カイロなんで、使っちゃうと終わる。パッケージを破るのももったいない。で、2個までは使って、残り1個を大事大事に置いていた。 しかしカイロは使用期限がある。 その使用期限最後の日に、泣く泣く開けて使った。いやたぶん「泣く泣く」は嘘。よく自分ここまで保ってたな、って思いながら開けたような。 結果。ぬくくもなんともない、カチカチに固まったものが出てきました。 えーと、こないだ買ったカイロ、2022年まで保つ。来年使えるかな。 2月 その5 職場(スーパーマーケット)にて。 うちもよそに漏れず、マスク・除菌グッズが品薄になっております。あちこちに空っぽの棚があり、『メーカー様在庫なしのため欠品中』の案内が貼られてる。 さあそんななかで、うちのバイヤーも頑張りました。どこや知らんメーカーの除菌グッズの在庫を確保して、「在庫確保できました、各店に納品します」って大量の商品を送ってきた。 ‥‥それが山積みで売れ残ってるんですけどー。 どんな状況でも、企業のネームバリューはでかい。聞いたこともないメーカーの見たこともない商品、だれも買わんのな。 ところでうちの店、本社は広島県で。わたくしの勤める香川県とは、海をはさんだ遠い国。ぜったい、文化がぜんぜん違う。その、どこや知らんメーカー品も、もしかしたら広島の方ではメジャーなのかもしれない。 という理由があるんだと思うよ? 思うんだけどさ。 「いま注目度が上がってる商品です、商機を逃さずに」ってバイヤーが送りつけてくる商品がことごとく売れ残ってワゴンセールになる状況、どうにかならんか。あんた、本社周りの店舗しか見たことないんやろ。 2月 その4 職場(スーパーマーケット)にて。 わたくしの仕事なぞ、本社が立てた計画に乗っ取ってハイハイと陳列をすればいいだけのゆるい仕事なのですが。 この、本社にいるバイヤーが、んもうアレでナニで。 4人いる、そのうちの3人が使えない。ああ言っちゃった。 上が迷走してるもんだから、下がまともに動けるわけないだろうが。 なにが一番困るかって、情報を回してこないことだ。「来週、こんな広告を載せます」「あ、やっぱり広告載せるの止めます」「こんな新商品出たのでうちでも取り扱います」なのが、いっさい回ってこない。先に商品送付リストだけを渡されたて、「えっ、これナニよ?」と売場で騒然となり、うちの主任も次長もそんなリストの存在を知らず、あわててバイヤーに問い合わせたら、「こんな企画があります、詳細は来週に送付するつもりでした」って返信が帰ってきてナンジャソリャと思いながら本来は必要のない商品を渋々受注し、さあ来週から売り出しやでー、と思った直前に「あの企画、止めます」って言われたときは全員でへたりこんだ。 その中で、ちゃんとまともに仕事してくれるのが、4人のうちのひとり、チーフバイヤーなのだが。 今週、チーフバイヤーが担当している情報がまったく回ってこず、代わりに使えないバイヤー担当の商品情報が丁寧に回ってきて。 どうしたいったい何があったんだと思ってたら。 人事異動だった。チーフバイヤー、担当商品変わってた。担当商品が変わっても安定の情報提供。 だから残りのさんにんーーー!!! 2月 その3 職場(スーパーマーケット)にて。 わたくしの担当売区は、週に2回、配送センターからまとめて荷物が入る。 これを全部売場に出しきる作業が好き。 たいていの売場は、バックルームに補充用在庫だったり、来週の売出商品として在庫キープしてたり、その他なんだかんだでいくつか段ボールを積んでいる。 これを全部売場に出しきる作業が好き。 わしの売区は、そんなにお客さんが殺到するような売場じゃなく、たとえ広告に商品が紹介されたとして、10個も20個も売れるようなものは扱わない。とりあえずセール用に3個入荷したとして、1個だけ念のために隠しといたら十分間に合うような、そんな売区 なので入荷品がまとめて入ってバックルームが段ボール山積みになっていようが、翌日にはスッカラカンにしている。 そのスッカラカンのバックルームを見て、「ペンペン草ひとつ生えない荒野ができたで」って呟いて、ひとりほくそ笑むのが趣味。 2月 その2 製菓用語で、『犠牲の卵白』という表現があります。 卵白を泡立てたメレンゲというものが、膨張材となり、スポンジのふっくら感を出すのに必要なのですが、スポンジ生地の小麦粉や砂糖を混ぜたもったり重たい生地の中にメレンゲを混ぜても、もったり×ふわふわがうまくまとまらず、混ぜているうちにせっかく泡立てた卵白の泡が潰れてしまいます。なので、それを防ぐために、まずメレンゲを少量、小麦粉生地に混ぜ込んで、ある程度なじませてから残りのメレンゲを混ぜる、という手法がとられます。 この、少量入れるメレンゲが、『犠牲の卵白』。 彼が犠牲になることで、残りのメレンゲは生き延びることができるのです。 さて、職場(スーパーマーケット)にて。 新商品が入ったとします。商品の全容や、使い心地や、素材の詳細は、パッケージに入ったままだと分かりません。でも、パッケージに入れたままだと、お客さんってヤツは勝手に開けて中身を引っ張り出す。元に戻さない、戻したとしても中でぐちゃぐちゃになってる。 それを防ぐために、1個はサンプルとしてパッケージから出して陳列する。 「犠牲の卵白、犠牲の卵白」って言いながら供養してる。 と、ここまで書いたが、『犠牲の卵白』って本当に一般的な名称なのか。物騒なネーミングだな。ま、野球だって刺したり殺したりするからええか。 2月 その1 いやあ、世間はコロナウイルス一色ですね。2月28日現在、学校が全国一斉休校になるやもしれぬ、と騒いでおります。来月に子供会の歓送迎会の予定があるんだけど、これも中止しようかどうしようかと相談が回ってきた。正直、3週間先のことなんて分からんが、たぶん感染予防対策にみんな飽き始めてなあなあになってる時期だろうな。思い出すのは新型インフルエンザのころ。あの頃も、電気や水道も止まる、非常食の備蓄をしろと大騒ぎだった。職場でも、「家族に罹患者がでたら、出勤禁止」と言われてた。ま、3週間ぐらいで誰もそんな通達があったことなぞ忘れていたが。で、この新型インフルの話題を出そうとして調べたら、2009年だった。にせんきゅうねん!! うそぉん!! 11年前ってのにも驚いたが、11年前にわしがもう今の職場にいることも驚いた。わし、そんなに勤めてますか。 ところで、一部の読者諸兄にはご周知でしょうが、わたくしの趣味に菓子作りがあります。 特に、ひなまつりの近いこの季節、ひちぎりを作りてぇ、作ってあちこちにばらまきてぇ、との欲求が沸き上がってくるのですが。 いま、うかつに手作り菓子なんぞ配れんな。 となると、この流行が1ヶ月前だったら、バレンタイン市場がダメージを食らうところだったのか。 |