2020年6月のごはん

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6月 その6

 こないだの父の日、惣菜売場の応援に行ってきました。よそん家のお父さんありがとうのために、オードブルやら焼き鳥セットやらを大量に作らなきゃな。ついでに言うと、社員食堂のひとも応援に駆り出されるので、我々のおひるごはんはホカ弁になる。従業員一同、がんばって提供してますよ。
 惣菜売場って果たしてどんなんだ、と緊張したが。よくよく考えて、ああいう大半がバイトで構成されるような作業場、作業手順は完全にマニュアル化されていて、難しい技能はまったく必要とされてないのな。もちろん、ふわふわオムレツ作ったり、からっとさっくり天ぷら作ったりする技能を要求される場所もあるが、それは研修も受けた超ベテランのしごと。なので始まって1時間ぐらいしたら、なんとか猫の手以上のことはできるようになった、と思う。
 まあこうして、新人の立場として教えを乞う位置になって改めて知る、人に仕事を教えるということ。
 ホンマに困るのが、「まあ、てきとうに」。その適当って、何を最終ゴールとしての適当やねん、と。
 状況を知ってて教える側としては、「ゴールに行くまでに、歩いてもいいし車でもいいし電車でもいいよ」なのかもしれんが、教えられる側としては「ごぉるとは何ですか?」なレベルなんだな。山のように積み上がったトータルいくつか分からないコロッケを前に、1個入りと、5個入りのパックを作る、って時に「何パックかずつ、てきとうに」って言われたときは泣いたわ。どないせえっちゅうねん。
 あとまあ、当然かもしれんが、仕事が速い人は教えるのがうまい。別の子を指導していた同僚に「まず、自分が手間でもひとつサンプルを作って。それを見ながらだったら、手伝いの子も分かりやすいやろ?」って言ってたおばちゃんがいて、そのおばちゃんがすんごい作業場仕切ってた。感服。

6月 その5

 そうそう、職場で異動したんですよ。それまで売場でレジうちしてたのが、後方事務のほうへ。
 後方事務がひとり、諸々の事情で急にいなくなって。ただでさえ人件費削減でひとがいないところへ、更に減数。そこの部門が辞めた人と半年前に入った新人と二人しかいない部署で、いやどないすんねん、というところに立った白羽の矢が、えぐぴょんのところ。次長に呼び出されて応接室に通されて何事かと思った。この一ヶ月前に、むりやりわしの勤務時間を1時間延ばしてもらったんだけど、やっぱり取り消してくれって言われるのかとハラハラしたわ。
 えぐぴょんに課せられた使命というのが、全部署の応援に回れるようにすること。総務事務、会計経理、商品管理、電話交換、レジ接客(これは従来業務)をオールマイティにやれ、っての。無茶言うなて。
 とお思いでしょ?
 いやあ、もうえぐぴょん、ひゃっほうひゃっほうですよ。なんつーか、すごい権限を与えられたみたいで。実際、すごいできることが増えた。日付入りのでかい名前はんこ貰えた。管理職とおそろい。
 みんなは「あっちこっち行かされて大変やね」とか言うてきて、「大変ですプレッシャーです」って返事してるが、内心はドヤァ! な気分ですわ。
 店舗の中枢に入ったように見えて、所詮はパート、しかも『全部署応援要員』の扱いなので、固定部署の責任者ですらない。
 どうよ、この、何でもできるけど責任を負わなくていい立場。ひゃっほうひゃっほうですわ。
 ここだけの話にしといてね。

6月 その4

 まだ続く手芸話。
 そんなワケでね、手芸欲が高まってるんですよ。娘ちゃんのサマードレスなんていいんじゃない? って思って。ぶっちゃけ、柄とかサイズとかどうでもいい、とにかくゴールのあるものが縫いたい。
 ホームメイドの服が着られるなんて、幼女ぐらいしかないんですわ。
 オーケイ、世間では自分で服を縫ってそれを着ている人もいよう。
 いいか、既製服じゃないものを大の大人が着るには、相当のレベルが要求されるんだぞ! 縫い目がたがたとか、裁ち切りぼろぼろとか、そんなのをええ大人が身につけて外を歩くわけにはいかないんだぞ!
 で、これが幼女だと、「あら、ママが作ってくれたの、ステキね」って情状酌量がついてくるんだ。
 そしてうちの娘ちゃん、サイズ130cmのを着ている。
 市販の型紙、120cmがリミットだーー! 130cm以上の子供服レシピもあるにはあるが、供給量がガクッと減るーーー!!
 更に、もう今更言わなくてもいい最大の理由。
 型紙から布地から一式買ってたら、西松屋の服10着ぐらい買えちゃうーーー。

6月 その3

 手芸話、つづき。
 そんなワケでね、昨日は手芸用品店に行ってきたんですよ。いやあ、娘ちゃん新入学の時は、いろいろ縫った縫った。
 でもって、久しぶりにまた布地いろいろ見てたらね。かわいい生地があるんだよな、んもう。
 欲しいなー、なんか作りたいなーって思うじゃない?
 そんなカワイイ生地で作った手作りソーインググッズって、大のおとなが持てるもんじゃないんだよな。
 ケーキの絵がふんだんにちりばめられたキルティングえほんバッグとか、どこでどうやって使えってんだ。
 あえて言うなら、いまならエコバッグでも作りゃいいかな、って思うじゃん。
 エコバッグなら、ナイロン生地のとにかく頑丈なのがいい。でも、カワイイナイロンって、無いろん。
 ごめん。

6月 その2

 娘ちゃんがね、学校で体操服を入れる袋が要るという話になったのね。
 学校から配布される鞄のなかに、体操服と給食袋と入れて持ち運ぶんだけど、体操服は体操服でまたひとまとめに袋に入れなきゃいけないみたいで。
 その、配布鞄があんまり大きくなくて、ゴツい生地の袋を使うと鞄がパンパンになるので、100円均一とかの薄手の袋をまあテキトーに買って用意しようと思ったのさ。
 そしたら、娘ちゃんが「作って」って。えー。
 まあ、わしも作るのはキライじゃない。生地の柄はどんなのがいいか、って聞いたら、ピンクでかわいいのなら何でもいい、と。じゃあテキトーに見繕って買ってくるわ、と買ってきて、作ったのさ。
 気に入らんとな。
 気ーにー入ーらーんーとーな!!
 ピンクお花ハートあふれる生地に、ウサギが黒のシルエットで入ってる、その『黒色』が気に入らんとな!! ああもう、せっかく作ったのに。せっかく作ったのにーーー!!!
 しかし「やかましい、文句言わんと使え!」って言うことでもなし。んもう、どうしてくれよう。どうしてくれよう。

6月 その1

 はい、すてきページ21年ですねおめでとう! 誰かなんか言ってくださいよ。管理人が何も言ってないけど、ほら、そこは慎みというか何というか。
 えっとね、近況としては、異動になった。いままで表で接客してたのが、裏方事務に。これもまあ、いろんないきさつがあって。
 家族は元気。相変わらず。
 とくに健康面がどうのこうの、ってことはない、って言いかけて、さっき歯医者行ってきたの思い出した。
 大量にビワがあってどうしてくれよう。
 あと大根も食べなきゃな。
 そんなカンジで21周年スタートでーす。

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