2020年9月のごはん。 9月 その7 いま、行政でハンコ廃止運動が起こっているようですが。事務所勤務になって、せっかくハンコ大量に作ってもらったのになー。 という冗談はさておいて。 確かに、ハンコを押すのはわずらわしい。ハンコひとつ不備があったら、書類も伝票もつっかえされる。店長や次長がいるタイミングを計ってもらいに行かなくちゃならない。場合によっては機嫌もはからなくちゃならん。 よし、ハンコを廃止にしよう、となったときに。 じゃあその書類に「目を通した・通してない」「許可した・してない」「処理した・してない」をどこで判別したらいいのか。サインになるのか? 直筆サインか? いやだよそんなの、腕が疲れるじゃん。 じゃあ、あらかじめ名前を書いたスタンプを用意したら‥‥って、それハンコやーん! まあ、都度都度に直筆で必要項目を書くような書類にはハンコレスでいいだろうけど、承認印としての印鑑は生き残るだろうし、直筆しかダメって言われたら困る。その辺の臨機応変さは認めてほしい。 9月 その6 えっとね、本屋をうらうらしていたら見つけたのでつい買った、『異世界に転生したら伝説の少女だった件』。職場の休憩時間に読んでる。店長に見つかって「英語の本? すごいなあ」って言われたけど、書かれている文章は”Hey,Luna!”とかの、どっかの大学推薦入試の問題文みたいな内容ですよ。 まあ、内容としては、「中学英語で読める」のアオリのとおり、この江口でも読める。 読んでみた感想は。 「すんげえ優等生な文章」って思った。教科書読んでるみたい。「こんにちは、わたしはルナです」「彼は私の友人です」「ごきげんいかがですか?」みたいな、地に足のついた文章の羅列。ああ、腐ってもNHK基礎英語テキストだったわ、誰が腐ってんねん。 しかし、こういう余分な情報の多い作品を見ていると、「じゃあ作品単体としての価値はどうなの?」というのが気になる。特に、江口なぞは他のラノベをまず読まないので、他と比較してどうこうという感想がもてない。 よくある、「米粒に絵を描きました」「割り箸で描きました」「逆立ちして描きました」な絵画があったとして、その技術はすごいと思うが、じゃあ出来上がった絵画作品は、絵画として価値はどうなの? って思う。 米粒に描いた絵がへのへのもへじか、最後の晩餐かで価値が変わるじゃん? そういうことよ。 9月 その5 今更なんですがね、『ドアドア』がしたい。ファミコン版のやつ。 昔、持ってたんですわ。で、めっちゃハマって。わしと、わしのママンと二人して。ママン、一日中してた。 こないだ、『ゲームセンターCX』のDVDを見てて。その中でプレイしてて、存在を思い出したので、やりたい欲がふつふつと。 あれ、ステージ50まであって。なんだかんだで、49面までやった。単にエンディングを見たいだけだったら、いまならYouTubeでいくらでも見られる。で、たぶん本当にプレイ動画見たら、すべての気が済むと思う。ソフト自体は、いま中古価格で1000円しない価格帯で出回ってるのだが、さあ1000円払ってやりたいか本当に。 あんなのこそ、スマホアプリで出回ってないかなあと思ったら、iアプリまでは出てたらしい。2004年。 ぐだぐだ言うてますが、つまりやりたいけど、動画見たら気が済むんだよねきっと、というそんな話。 9月 その4 いやー。『火星兵団』(海野十三/青空文庫版)がおもしろいわー。ツッコミどころが多いってのと、作品としてってのと、ダブルの意味で。 いやいやいや、序盤はね、この戦前のたまらん宇宙観と、人権のないところと、世間のザルな危機意識、それらが講談調の文体で書かれているのをたいそう味わい深く読んでたのですよ。「やあやあ、そこにあらわれたるは世を騒がす鼠小僧。そうはさせじと十手構え、てんやわんやの大捕物(べべん!←壇を叩く音)」みたいな、昔のノリ。読みながら笑ってたもん。笑いが止まらんかったもん。 けどそこに、火星人は出てくるわ、彗星が衝突してくるっていうわ、火星に移住しようぜって話にはなるわ、なんだこれ。 息つく間もなく、次から次へと話が展開して、ああ、これ当時の少年少女、きっと夢中になって読んだだろうなー、って思わされる。冒険活劇とはよく言ったもんだ。 ところで、この当時(昭和14年〜15年)の宇宙知識って、どんなかったんだろう。ロケットって概念あったんかいな。 『火星に移住するための問題は、まず空気がうすいことで、肺の弱い者は生きていけないだろう』って、じゃあ肺が強かったら生きていけるって思われてたのかな。火星人の着る宇宙服や翻訳機が、異星人の最先端科学として描かれてたのか、ドラえもんのひみつ道具的ファンタジーアイテムとして描かれてたのか、どっちなんだろう。 というわけで、いま青空文庫からいろいろダウンロードしたんで、ちょこちょこ昔のを読んでみることにします。 9月 その3 わしと夫は、程度はともかく二人ともオタクという夫婦なのだが。 じゃあ子供たちも同じ道に進むのかというと、実はそうでもなく。いや、そうなる可能性はいくらでもあるのだが、肝心の、子らを教育できる環境がない。何が言いたいかというと、大量に漫画はあるんだけど、令和の小学生が読むような漫画なぞ持っておらず、息子さんら、家ではそんなに漫画を読まない。息子さんは読みたがるし、こっちも貸してやりたいんだが、残念ながらわしの手元にある漫画で息子さんの興味はひけない。 このままではよくない。よくないってこともないけど。でも、いつまでも『魁! クロマティ高校』ばっかし読ませてもあかんだろう、学校で友達と話が合わんだろう。 じゃあ、いまの小学生が読んでる漫画ってなんだよう、と考えて。 はい、買ってきました『鬼滅の刃』の、とりあえず1巻。 正直、もう連載も終わってタイミングを外した感はあるが、他に思いつかんかった。 でも、そう、別に漫画って、全部買わなくてもいいんだ。てきとうに買って、気に入ったら買いそろえたらいいんだ。思い出したわ、わし、『うる星やつら』とか『あさりちゃん』とか、途中の巻から、別に順を追うでもなく適当に買ってたわ。鬼滅なら、その後気に入って買い揃えたいって言われても、20巻かそこら。手軽なもんよ(※感覚が麻痺してます)。 本当は週刊少年ジャンプ本誌を買いたかった。ランダムにいろんな漫画を与える意味で。けど、木曜日の今日に言ったら、ジャンプもサンデーもなかった。立ち読みでぼろぼろになったチャンピオンはあった。ので、断念。代わりに娘ちゃん用にちゃお買ってみた。 何を好きこのんで修羅の道を行かせようとしてるのかな、と思ったり思わなかったり。 9月 その2 おばはんのシモの話を聞かされても困ると思うが、まあここはわしの個人日記サイトなんで、ここはひとつ。 2年ぐらい前から生理不順で、閉経リーチ状態との診断をうけたが「さすがに早すぎるんで、投薬治療しましょう」ってやってて、まあ順調にサイクルが戻ってたんですが。 毎月病院行って安くない薬もらってくる生活に疲れて通うのをさぼったら、あっというまに元に戻った。 で、もうこのまま閉経してもいいじゃーん、もうアラフィフだし、確かに早いが早すぎるってことでもないわー。ぶっちゃけ、無いほうがラクだしーー。 って思ってたけど、夫に怒られたので、しぶしぶ病院に行く。けど、さぼった病院に行くのも行きづらいなー。じゃあ、15年前に手術して、わしの内臓まで知ってる別の病院の方に行っちゃれー、って思って行ったら。 「いま通ってる病院の方へ行け」って怒られた。しょんぼり。 「忙しくて通わなくなる患者さんなんて珍しくないから、元の病院の先生だって怒ったりしないから」って言われた。結局、怒られない道は元の病院へ行くことか。 9月 その1 いまさらな話なんですがね、『結婚式の引き出物はでかくて重いものを』ってのは、渡す側のエゴでしかなかったな。 いやね、息子ちゃんの誕生日(5月)のプレゼントが、ニンテンドーSwitchのマインクラフトだったんですわ。 で、これをパッケージ版で買うか、ダウンロード版で買うか、という話になって。 ダウンロード版の方が便利なんだよね。パッケージ版だと、遊ぶためにわざわざソフトを入れ替えせなならん。現に、いま我が家にあるのはマリオオデッセイとマリオメーカー。どっちもパッケージ版なんで、遊ぶ都度に入れ替えがめんどいめんどい。いや、ファミコンもプレステもそうやって遊んできたのに何を今更、と言われるが、でも便利を知った人間は不便に戻れん。 じゃあ、パッケージ版の長所はどこか、と考えたときに。 『「はい、プレゼント」って言いながらリボンつけて渡す』、って以外に思いつかんかった。 完全に渡す側の都合じゃんよ、と。 けどまあ、わしも俗物なんで、人にプレゼントや手みやげを渡すときに、サイズの大きさはそれなりに気になる。 半世紀近くつきあった習性がそうそう治るか。 |