きょう の ごはん

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2021年5月のごはん。

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5月 その5

 最近、めっきり年を取ったからか、少年少女の冒険活劇を読む体力がない。気が付きゃ、手に取る漫画は日常まったり系ばっかり。そりゃグルメ漫画がウケるのも分かるわな。うちの夫が「漫画の読者層って、オッサンなんだろうな」って呟いてた。
 で、わしの最近の好みの傾向で、もうひとつ気が付いた。
 登場人物が敬語で喋ってる。
 キャラクター達の年齢が高い(社会人)、というのはもちろん、互いの人間関係に節度がある。とりあえず、いま手元にあるのが『マキとマミ』(町田粥)。会社の先輩・後輩、先輩の弟、弟の友人で喫茶店店主(店員と客の関係)という、タメ口叩きようのない関係。なんつーか、こういうのが気楽。殴り合って友情を高める、そんな熱いのは喉を通らんのです、フーフーしてよく冷ましてからでないと。
 そりゃね、たまには汗だらだらかきながら、激辛料理を真夏に食べたい気持もあるが、けっこう胃もたれを頻繁にするようになりまして。リアルな話でも。
 ふう。

5月 その4

 間羊太郎はなし、つづき。
 そんなカンジで、『ミステリ大百科』を読んでるわけですが、まあ古い古い。本体が古いのに、さらに引用されてる作品が輪をかけて古いモンだから、まともに読めん。芥川龍之介とか、最近の作家扱いされてないか、あれ。あと気になったのが尺貫法。昔の本って、記述が尺貫なんな。計量法の施行が1959年かららしいけど、この本の発行が1981年、とうに新単位になってるはずだろうに、たとえば「身長2メートルの大男」って原本にあったら、続く解説で2メートル(約6尺)って書かれて、以降「この6尺の男が〜」と、ナチュラルに旧単位を使う。作者、生まれが1933年で、20年以上尺貫法使ってたら、そりゃそっちが馴染むんだろうな、そして多くの日本人がこういう感覚だったんだろうな。わしだって、炊飯器でゴハン炊くのに「180ml炊いて」って言われたら困惑するわ。
 えーと、本の内容と関係ない話はええとして、肝心の中身中身。
 本の紹介で、「現代ミステリ作家の愛読書」「古今東西のミステリ・トリックを網羅」みたいに書かれていて、そしてレビューで「トリックとはいえ、半世紀以上前の著作、いまでは無理がある」とあり、どちらも正解。そして最も正解は、「紹介されてる本を読みたくなる」。はい、全くもってその通り。小酒井不木、全然知らん名前やけど、読みたくなってきた。引用頻度高いんやけど、当時の人気作家だったんだろうか。あと、モーリス・ルブランも。
 そして『へんな学校』は、息子さんが無事食いついた。よしよし。

5月 その3

 過去に何度か話題にしたが、間羊太郎『へんな学校』って児童向け雑学本があって、これがわし、子供の頃に大好きだった。で、最近になって読み返したくなって探したけど、アレ、めっさプレミアついてんの。万ちかく。近所の図書館にも蔵書はなく、まあ仕方ないよな、40年ぐらい前の本だもんな、と諦めておりまして。それが、最近になってまた熱がぶりかえしたので探したら、3千円で出品されてた。即ポチっちゃった。元の価格が450円とか、そんなことは気にしない、古書だもん。
 まあしかし、40年前ってこのサイズの本、450円だったのな。今なら、こういうタイプの本、いくらだろう。児童向け雑学本、ハードカバー200頁。今手元にあった、池田書店の子供向け詰め将棋本が、ソフトカバーで900円だった、このくらいかな。倍か。あれよな、わし、未だ自分の子供時代の感覚で、漫画の単行本って360円の気分なんだよな。小学館のてんとう虫コミックが一番安くて、よそが380円に値上がりしても、てんコミだけは360円。講談社が高くて、ときどき400円になる。なのでこないだ子らが『でんじゃらすじーさん』買ったときに、税込499円だって、令和を感じた。
 ともあれ、それでちょっと熱があがったんで、更に『ミステリ百科事典』買っちゃった。こちらは文庫版300円だった、元が680円ぐらい。こっちが半額以下だったんで、トントン。何が。
 で、いま、これ読んでんだけど、おもろいわー。内容は、言ってしまえば「あらすじ本」だ。古今東西の、おもしろいのか有名なのか知らんが、いろんな作品の演出を項目ごとに並べている。説明しづらいが、たとえば手や指紋が犯人特定のキーとなる作品をチョイスして『手』で一項目作ったり、とか。紹介される作品の、どれもこれもが知らねー。小酒井不木、誰よ!?
 この話、つづく。

5月 その2

 今月の25日は息子さんの誕生日なんで、23日の日曜日に誕生日パーティやってました。
 そろそろ、誕生日プレゼントに何をあげようか悩む年頃になりました。
 欲しがるものが無い。
 おもちゃ屋のミニカーやプラモをあげて喜ぶ歳じゃなし、ゲーム機本体と自転車はとっくにあげた、じゃあゲームソフトを増やすか、と思っても、いまマインクラフトをがっつりやりこんでいて、これがあれば満足っぽい。で、なんだかんだでいくつか候補を本人もあげて来たんだけど、なんか、どうしても欲しいって熱量じゃないのな。
 とりあえず、今回のプレゼントは、じじばばからは現金(なんか買って渡せと言われてたみたいだけど、貯金額を増やさせることに落ち着いた)、パパママからは任天堂スイッチ『Baba Is You』。
 はじめは、『HUMAN fall flat』のパッケージ版が欲しい、って言うてたんやけど(なんでダウンロード版やないんや、と聞いたら、「そっちの方が高いから」って。なんでや)、この息子さんは癇癪持ちで、こんな操作の複雑そうなアクションパズル、自分の思うように操作できないことにイラついて、癇癪起こしてコントローラー投げて、わしと夫に怒られて、パーティの雰囲気が悪くなるのが目に見えていたので、少なくとも操作に難儀しないであろうという理由からと、あと純粋にわしが欲しかったので、Babaを選択。結果、めっちゃヘヴィなパズルだって、息子さん癇癪、以下想定通り。
 で、わしが遊んでます。めっちゃおもろい。2時間溶かした。

5月 その1

 5月26日ですてきページが22周年です。22年もなにやってんでしょうね、ということを毎年毎年言ってますな。毎年毎年、なにやってんのかわかんないんだな。
 まあもう、こんなふうに更新頻度もめっきり減ってしまい、いまだ運営中サイトと言い張るのも無理があるんじゃないかと思ったりもしますが、現にこうして思い出したように更新がされているので、いまだ運営中と言い張ってみる。ぜんぜん関係ない話だが、最近うちの子らが通う小学校の公式ホームページがリニューアルされたというので見に行ったら、すんごい一昔前の手作りサイト感満々でそそられた。リニューアルされたばかりの今月は、週に1回ぐらい思い出したように学校行事の一幕をひとことつぶやいているのだが、さあこれがいつ、年単位で放置されるようになるのか。てゆうか学校でも企業でもそうだけど、そういうところで必要なのは連絡先とか企業概要とかアクセス手段であって、個人サイトやあるまいに、べつに最近の日記は必要ないんやから、わざわざ付けんでええんやで?
 と、個人サイトでありながら放置されているすてきページが通りますよ。
 あんまり更新しないもんだから、うちのATOKも文字変換候補の優先順位忘れてんのかしらんが、さっきから『すてきページ』って打つ度『ステキページ』って変換される。






江口梨奈のすてきページ

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