2021年8月のごはん。

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8月 その3

 職場にて。
 月末の仕事が美しいほどに完璧に片づいて小躍りしてるが、誰ともこの喜びを分かち合えないので寂しい。
 またこの8月末ってのが、半期決算だって。決算ってなにをしていいのか、わしも分かってないが。とりあえず、わしがせねばならぬ仕事は、納品された商品の伝票は余さず本社に送ることだったわけだ。
 で、このめんどくさいのが、31日当日に伝票レスで入ってくる商品なのな。
 たいてい近所の豆腐屋とか饅頭屋とかって、そこの店舗のおばちゃんが豆腐やら饅頭やらを納品して、お金のやりとりは間に入ってる問屋とするんだけど、豆腐屋→問屋→うちの店、を経過するココにやっぱり2〜3日のタイムラグが発生する。でも、商品が納品された以上は、お金のやりとりは済ませたい。ので、問屋をつついて、問屋は豆腐屋をつついて、急いで伝票を作らせなならん。何日も前から「うち、月末決算なんで、伝票よろ」の連絡はしてんだけど、やっぱり当日になると、午後になっても伝票が届かないことも多々ある。それを、「早よしてくれ」「分かっとるわ」を互いに承知の上つつき合いをするので、んもう胃に悪い。
 というそんなやりとりが昼前には完了し、ものごっつく心安らかに決算終了を迎えたのです。
 ほんま、事務所で快哉を叫びたかったが、そんなことをしたらわしが明日から会社で居場所が無くなるので、じっと堪える。
 いやあ、この仕事初めて1年半、実質ひとりで仕切るようになって半年、こんなにキレイに片づいたのは初めてかもしれん。ひゃっほう。
 誰かと分かち合いたい。 

8月 その2

 正和堂書店ってとこがあって、そこがクラウドファンディングでオリジナルデザインの文庫用ブックカバーを全国の書店に配布するって企画があって。紹介されてたツイートを見て惚れたので、そのカバー欲しさに文庫本を立て続けに買った。本末転倒って、こういうときに使ったらええのかいな。
 というわけで、ただいま手元にあるのは『カササギ殺人事件(上)』(創元推理文庫)と『われはロボット(決定版)』(ハヤカワ文庫)。カササギの方が、文庫サイズひとまわり小さくて、カバーの縁が折れそうなのが難。あと、アシモフは家で寝る前に枕元で読んでるのだが、その度に娘ちゃんがカバーしおり(アイスキャンディー棒)を触りたがって、おまえコレ曲げたら承知せんぞと、毎晩気を張っている。
 どっちも、買ってからだいぶ経つのに、毎日ちょっとずつ読んでいるのでなかなか読み終わらない。面白いよ、できることなら一気に読んでしまいたいのに、時間が許してくれぬ。
 そうこうしているうちに、オリジナルブックカバーはぞくぞくと捌けていき、行きつけの本屋でも「このデザインは終了しました」の張り紙が増えていく。カササギ下巻を買う頃に、まだカバーは残っているだろうか、それが心配である。

8月 その1

 8月なんで、夫の誕生日があります。
 今年のプレゼントは、「なんか知識欲を刺激する本で、俺が持ってないようなやつを」というリクエストを課せられ、いろいろ探して結果、『十三世紀のハローワーク』(一迅社)になりました。他にも『西洋紋章辞典』とか『分子カラー図版』とか『信長名鑑』とか候補に入れてたけど、わしも読みたいという判断により十三世紀。ざっと見たところ、確かに面白いが挿絵がファンタジーファッションなんで、そのへんもっとリアルなのが欲しかったが、まあそれは客層のニーズとの兼ね合いであろう。あと感想としては、意外とでかい本だった。また今読んでる本が終わったら貸して貰う約束なので、今から楽しみである。









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