2021年11月のごはん。

今月のごはんを読む  メニューページへ


11月 その7
 
 江口も人並みに乙女なので、星占いを気にしたりする。たとえば雑誌の最後のページに載っていたら、自分のところは目を通す。テレビで「今日の運勢です」って言われたら、耳をそばだてる。
 だが、あくまで「目にしたら気にする」程度の興味なので、「今から星占いしまーす」と言われて、初めてそっちに注意が行く。逆に言うと、言われない限り全く注意が向いてない。
 朝の出勤中。江口は車でラジオを流している。
 そこで「今日の12星座占い」というアナウンスが流れて、初めて「おっ、今日の運勢はどんなかな〜」と考えるに至る。
 しかしながら、江口はおひつじ座。12星座占いで、真っ先に発表される運勢。
 占いの運勢について意識を向けたときには、もう発表が終わってんだな。そしてラジオなので、テレビみたいに画面で発表済みの運勢確認ができるわけではない。
 しかも毎日のことなので、「12星座占い!」って言われただけじゃほんまに意識せず、かに座の発表ぐらいになってやっと「あ、星座占いやってたわ」と気づく。
 気にはするが、毎日結果を知らない。おひつじ座の運勢、どななんな。
 とりあえずラジオを聞く度に。「毎日ラッキーアイテム12種類も考えるの、大変やな」と思ってはいる。

11月 その6

 ↓下の日記で話題にして思い出したが、そうそう、職場が決算棚卸だった。てことは、同僚の息子さんが結婚する話が出たの、1年前か。相手先が県外のひとで、コロナ禍のせいで顔合わせが思うようにいかんと言ってたが、あれからどうなったんやろ。まあええわ。
 というわけで、半年ぶりにきたよ、棚卸。わしの仕事はとにかく伝票をあまさず本社に送ることで、1週間ぐらい前から取引先にも「うち棚卸なんで、よろ」と連絡を入れ、当日にもしつこく請求し、午後になって仮伝票のままの商品の存在を思い出して急いで電話かけて無理矢理伝票作ってもらって、まあそれらも夕方4時(計上タイムリミット1時間前)に全て片付き、さあ今回も完璧な仕事ッぷりだぜへへへーいと鼻歌歌っていたら。
 その4時すぎて地場商品の仮伝票納入がされた。待てやああああ!!!
 いやもう、納入スケジュールどうなっとんか知らんが。売場のひとも相手先に「うち、今日棚卸なんで」って言ってたら遠慮してくれると思うんだ? 夕方に入れるって、それ別に急ぎの商品ってことでもなかったでしょ? 納入されたのを知って急いで帳合先に伝票請求をかけたけど、もう業務終了してんのか、誰も電話に出やがらねぇ。しかもこの日金曜日で、土日なんて確実に営業所閉まってるでしょうよ。どうすんのよ、どうすんのよ、この伝票。
 いやまあ、こっちはこっちで後から「この伝票、追加分です」って修正することはもちろん可能なんだけど。
 ペンペン草ひとつ生えない荒野のごとくに仕事をスッカラカンにして帰るのが好きなんでね。ゴミ残して旅行に出ちゃった気分。帰ってから捨てりゃぁ済むハナシと分かっているが、なあ。
 憂。

11月 その5

 今日は11月22日、『いい夫婦の日』だそうで。江口姉の結婚記念日でもある。一番最初にこの記憶紐付けをされたので、世間が「今日は『いい夫婦の日』ですね」と言う度、結婚記念日ということを思い出す。べつに覚えておきたい記憶でもないのに、覚えてしまってる。思い出した以上は「結婚記念日おめ」のメッセージのひとつも送ることになろう。いうてええか、地味にめんどう。
 そんで、江口両親の結婚記念日は、これまた1月2日という、年明け早々で、このインパクトの強さに忘れようがない。江口従姉が「あの時は叔母ちゃんの結婚があったので、お年玉貰えなかった」という恨み言を聞いたことがある。はためいわく。
 そしてわし自身はというと、3月31日という、わし自身にとってはどうということもない日であったが、式に招待した親戚らは公務員や会社員で、「この年度末の忙しいときにすんません」と思った。
 前々関係ないが、同僚の息子さんに縁談があって、相手先の両親と顔合わせをする日程が、うちの会社の決算棚卸の日程どんぴしゃりだって、同僚が本社(県外)の上司に頭下げて出張で来て貰ったのを思い出した。
 ひとの予定は思い通りにはいかんのよ。 

11月 その4

 相変わらず職場ではワンオペ体制の江口ですよ。こないだ事務所の整理をしていたら店長が、「この事務机と椅子、使ってないだろう、処分しろ」って言ってきて。おいおい、追加の人員入れる予定のこと完全に忘れていらっしゃいませんか?
 で、そのワンオペで仕事が回るのかどうなのか、ってハナシなんだが、回っちゃうんだな、これが。
 しかし、これって、まあ江口が優秀なのもあるのだが(自慢)、過去に3人いた時代と比べてペーパーレスが顕著なのも大きい。
 こないだ月替わりだったんで、古い伝票を処分してたんだわ。伝票によっては4年保管とか5年保管とかあって、その4年前の伝票を捨てましょう、と保管庫を開けたら。
 すんげえ分厚い伝票の束。紙伝票ってさ、複写式で、内容チェック→本社送付ぶんと、店控えとに仕分け→ハンコ押す→綴じる、って手間が当然かかる。オンライン伝票になったら、チェック入れてOKボタン押すだけ。
 4年後の現在、明らかにこの紙伝票が無くなってる。時代は変わるのな。
 それはそれとして、はよ追加人員いれてくれ。

11月 その3

 なんでか息子さんに、朝ゴハンにゆでたまごをリクエストされた。まあそれはええけど。
 ふと思い立って、エッグスタンドが欲しくなった。いやもう、ほんまに思いつき。
 欲しくなって、さあどんなのがあるのかとAmazonで見る。うーん、ステンレスよりは陶器のほうがいいよな。真っ白よりは、多少模様のある方が。ああこれとか可愛いやん、と思って見てたら。
 マイセンとか、ロイヤルコペンハーゲンとかばっかりひっかかる。お値段数千円。なんでやのん。
 なんでやのん、とか思ったが、そうかー、ゆでたまごをスタンドに乗せて食す、なんてのはオシャレスタイルなのか。こう、スプーンの横腹でコンコン叩いて蓋を取るように殻を外して、オシャレソースとかを垂らして専用スプーンですくって食べるためのものなのか。
 まあ結論としては、セリアでも売ってるのは確認したのだが。かなり趣味性の高い食器であることを知ってびっくりしてる。蕎麦猪口みたいなもんと思ったらええのかな。
 あと、ゆでたまごをすくって食べるのは、薄皮近くの白身が食べにくいだろうと、一晩寝て起きたら気づいたのでもうええわ。

11月 その2

 子らをインフルエンザ予防接種に連れて行かねばならぬシーズンがやってきた。
 娘ちゃんが、そりゃあもう注射がキライで。一昨年はまだ保育園児だったので、嫌がろうがなにしようが抱え上げて診察室に連れ込めたが、去年が。待合室の椅子の脚にしがみついて、看護師さんと二人がかりで引き離して押さえ込んだ。もっと言うなら、歯医者や耳鼻科もキライで、こないだも乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきてたので、ぐらぐらしてた乳歯を抜いてもらいに歯医者に行ったが頑として口を開けず、小一時間説得した後ようやっと「3秒だけ我慢する」ってことで口を開けて、実際かかった抜歯時間は1秒と言うね、もうね。先生も助手さんも苦笑いするわ、そりゃ。思い出すわー、就学前の集団検診の時、内科検診を嫌がって泣きわめくところを押さえ込んで聴診器を当てるっていうね、なに痛いことがあろうかというのに。あー。3歳児検診の時も暴れたわー。ちくしょう、ずるずる思い出してきた。ちょっと深呼吸しよう。すーはーすーはー。
 そうよね、あの3歳児検診のことを思い出したら、マシになってるわ年々ね。今年は泣きわめきながらも、スムーズに注射された、うん、成長成長。
 関係ないはなしだが、去年まで注射させに行ってたのは、わしの行きつけの内科。でも今年予約がとれんかったんで、近所の子らが小さい頃によく行ってた内科に行った。
 たぶん近所のとこの方が、子供患者の割合が高いんだろう、「保定しよう」までの判断が早い。ちなみに別の小児科だと、初手から「お母さんはよけてて」と、看護師さん保定前提。
 子は暴れるもんです。

11月 その1

 気がつけばもう冬が目の前ですね。立冬までカウントダウンですよ、誰がなんと言おうと冬ですよ。娘ちゃんがパパにキスする日も近いですよ。何でか我が家は、娘ちゃんが「お父さんとチューするのは冬だけ」と決めている。何でだ。あとそれ、9歳になっても10歳になっても続けるのか。
 とはいうものの、今年はなんかぬくい。10月頃も、半ばまで半袖着てたような。半ば頃に急に冷え込んだ日があって、慌てて冬物を出したが、月末頃からまたぬくい。「小春日和」ってイイワケが効かんほどにぬくい。まあ、ありがたい気候ではあるのだが、気象事項的には異常気象なんだろうな、のんきに構えておれんのだろうな。でもまあ、日本が熱帯化する頃にはもうわし生きてないし。
 今年の夏、あんまりそうめん食べなかったなあってのを思い出した。けっこう貰ったのに、減ってない。どうしよう。
 



江口梨奈のすてきページ

江口梨奈のすてきページ