2022年9月のごはん。 9月 その11 本屋で、本を買ったら本が付いてくる本を見つけた。 何言ってんだと思われますでしょうが、それの正体はアシェット婦人画報社『恋愛小説の世界』。 よくある分冊百科だと思って手に取ったら、中にハードカバーの本が入ってて吃驚して、文頭の感想。初め、オシャレな文芸書調のノートか何かだと思った。ほんまに本だった。 まあ、世の中には『ジャケ買い』という買い方もあるので、この装丁の本を揃えたいというニーズがあるのなら、わしがどうこう言うことではないが、源氏物語とかちゃんと最後まで刊行されるんかいな。あと本棚には、刊行順に並べるべきなのか巻数順に並べるべきなのか迷ったりしないのかいな。大きなお世話ですかそうですか。 9月 その10 秋ですね。 行楽に気持ちの良いシーズンになりましたね。 さて、先日の日曜日、子らを連れて公園に行ってきました。 しかしわたくしも、もう子らとハシャぐ体力はなく。そして子らも、つきっきりでいなくちゃならない年齢でもなく。放牧した後は端っこの木陰でぼーっと突っ立っておりました。 突っ立ちながら考える。 そろそろ子らも、こんな滑り台やブランコで喜ぶ年齢ではない。しかしながら、中高生は中高生で、自転車で自由に行ける範囲のところにツレとつるむ安全なスペースというものが必要なのではないだろうか。 赤ちゃん用のゆらゆら木馬とか、そんなのは要らん。日除けのあるベンチを大量に。 そんな妄想をしてたら夫が通りがかりに助言。「バスケットゴールと、壁があったらいい」。そうか、多少体を動かせるようにもしてやらなきゃ。 あとさあ、遊具は要らんと言ったが、実は中高生だってブランコ与えたら喜ぶんじゃないかなあ。子供用の小さいのじゃなく、大きいの。あと、滑り台。和霊公園のあの滑り台、現代の安全基準で作れるんかしらん。 とか考えてたら、小一時間微動だにせず立ちっぱだった。我ながら何やってんだろう。 9月 その9 こないだも言いましたが、ついに買ったった、UNDERTALEクロスステッチブック。よんせんえん。何やってんだろ。 で、本を買ったところで刺繍が始められるわけはないんだ。 たまたま手元に、セリアで買ったクロスステッチコースターキット(15センチ四方ぐらいのアイーダ布がついてる)と、ミサンガ作ろうと思ってダイソーの刺繍糸(7色ぐらい揃って100円んの、雑いやつ)を持ってたので、土台と糸はそれでいいとして。 いうてええか。 針が無いねん。 正確には、普段の裁縫をする程度の針はある。でも刺繍って、糸を太くして使うから、穴が大きい専用の刺繍針がいるのん。わしのオンボロ裁縫道具セットの中に無くはないのだが、穴が大きい=糸を通しやすいなので、日常の裁縫でもそればっかり使ってたら、だいぶ錆びついてきちゃってさあ。かといって、針1本を買うのもなんなんだと思うし、針以外のものを買おうとしたら、こんな思いつき趣味にどんだけつぎ込むねん、と思ってそのサビサビ針でなんとかしのぐ。 酷使させてるよなあ、たまには豆腐を刺してみたくもなろうに。 刺さんけど。 9月 その8 こないだからメルカリを始めたんだけど。 ちまちま神経を削られてしんどい。なんで世の人らは、個人売買をほいほいできるんだ。 っても、わしもまだ2回取引しただけなんだけど。 商品を発送するノウハウを持っていないからさ、送った後になって「あ、もっと丈夫な梱包にした方が」「あのサイズでよかったかしらん」「防水対策すべきだったかも」なんてのが頭によぎる。なまじこっちが売ってる側だから、こっちの梱包の不手際で「届いた品が破損してました。評価マイナスです」とか言われたら立ち直れん。あと、コンビニに持ち込んだら2回が2回とも店員(それぞれ別の人)にめんどくさそうな顔されて。こっちが不慣れでもたもたしてたら、伝票入れを放り投げるように渡されて、だいぶへこんだ。たった2回の取引で、もう胃に穴が空きそうでもう止めようかと思ってる。てゆうか止めるな、これ。 とは言え、せっかく梱包材を買ったんだから、これを使い切るぐらいは続けないと勿体ないよな、とも思う。こういう貧乏性でいろんなこと損してるのかなとも思う。 もっと楽しい話をしよう。 9月 その7 家で焼肉が食べたいなあ、と思ってんだけど、ホットプレートでやると、油ハネがひどいのな。昔、家の中でやって壁から床からヌルヌルになってどうしようかと思った。 しかし、それは今の家でのことで、前に住んでいた家(実家も一人暮らし時代も)ではそんなことはなかったんだが、テーブルから壁までの距離が遠かったのか、油が飛び散るような脂まみれの肉は使ってなかったのか、単に気にしてなかったのかは不明。 ともあれ、食べたいが、あとの処理のことを考えると二の足を踏む。夏場なんかは、炭持ち出して庭で食べたりしてたが、そんなのは夏場限定で、食べたいときにいつでも食べる、そんな自由が欲しいんだ。 というわけで、いま、水を張って煙を抑えるという専用プレートの導入を考えている。カセットコンロタイプの、小さいのでいいの。卓上でちょいとつつけるような、そんなのが。カセットコンロは防災用にも役立つというので夫も導入には乗り気。わしも本気で検討していて、さっきもAmazonを覗いてた。 でもなあ。どこにしまおう。しまうところが確保できんと、もうこれ以上キッチンにモノが増やせない。こないだ義母が娘ちゃんにあげた、化粧箱入りの切子グラスもしまう場所がなくて、このひと月ずっと台所のテーブルの上に置きっぱなしだ。 たいがいなんとかしよう。 9月 その6 仕事先の社員食堂が無くなった話、つづき。 社員食堂が閉鎖になる前に、本社の人が来て、使いかけの調味料とかをまとめて回収してた。調理器具はまた再開されたときに必要だから置いていったが、まあともかくそんなふうに整理されて、表向きは備品はスッカラカンになっている。 さて、閉鎖になってしばらくして、惣菜売場で使う消耗品が足りなくなって。次の発注日まで待てなかったので、「あー。確か食堂でも同じもの使ってたから、もしかして残ってるかも」ということで足を踏み入れたら。 なんだかんだ消耗品が大量に発掘されたらしい。「なんであの人(辞めた従業員)、こんなに溜め込んでんの?」ってみんなで掘り出して山分けした。わしも新品の輪ゴム貰った。 分かる、長いこと同じ人がやってて、しかも人手が足りないとなったら、その人が自分の便宜のために溜め込むようになるのな。「いちいち注文するのがめんどくさい」「なんかで貰ったけど、処分するのがめんどくさい」とか。で、ベテランになると作業場の管理も完全に任されて、そこになにがあるか誰も関与しないから、魔窟になるの。 そしてわたくしも、現在の職場がそれで。前任者が溜め込んだ訳のわからんものを捨てるところからスタートした。ゴミ袋とか、ダンボールいっぱいあって、引き継いで2年ぐらい経つけどまだ使い切ってない。 9月 その5 仕事先の社員食堂が無くなった話、したっけな? 前々から、新しい従業員が入らなくておばちゃん一人でやってて、たいがいやってられんわー、言うて辞めて、消滅した。その後は、仕出し弁当の配達でやりすごしてんだが、その弁当体制も3ヶ月続いて、もう今更復活するんかいなどうなんかな。復活するとしたら、調味料その他とかまた一式揃えるところから始めなきゃな。 社員食堂は無くなったが、休憩スペースとして利用はされていて、給茶機がまだ生きている。リースなんで月に一回、業者さんがメンテナンスしてくれてるので、それはいいとして。 その給茶機の毎日の掃除って、誰がするのん? いちおう、事務所の人間が持ち回りでやろうぜ、ということにはなったんだが。昼いちばんに休憩に入るのって、わしなんだな。 で、「まる一日みんなに使われた」のが分かりきってる給茶機を使うのって、イヤじゃん? そして最近はうまい具合に、各テーブルに消毒用アルコールとペーパータオルが常設されてんの。だから自分が使う前に、まず掃除してから使うようにしたんだけど。 分かってる、そんなことしたら、みんながわしのことを給茶機係だと認識するようになるのは目に見えて分かってる。分かってるけど、それ以上に「掃除されていない」給茶機を使うのがイヤだ。 分かってくれ。 9月 その4 なんか刺繍欲がわいてきた。どうしよう。 たまたまtwitterでトピックが流れてきて、たまたま興味持ったので閲覧してて、そのままフォローしてたら書籍も発行してるひとでYoutube動画もあげているひとだって、そんなこんなで欲がMax。そして道具を一揃え買ったら気が済んだ。そんなんばっかり。 刺繍に限らんが、「あれやりたい」って思って行動に移して、材料を全部そろえたら、そこで気が済むのはなんでなんだろうな。「その気になったらいつでもできる」状況になったら満足するんかいな。気に入った本をお気に入りブックマーク貼ったら買った気になる現象と同じかな。その昔、mixiで『amazonの商品を買ったつもりになる』ツールがあって(なんのことはない、お気に入りリストをmixi上で表示させるだけのものなんだが)、それでけっこうな量の欲を昇華させてた思い出。 こないだから欲しかった、UNDERTALEのクロスステッチブックをついに買ったんだが、買っただけで気が済みそうな気がする。気がするじゃなくて、する。 あかんがな。 9月 その3 令和の現代においても、未だ荒井注の『This is a pen』が通用する我が家。 ところで、この ディスイズアペン。日本で一番有名な英文でありながら、まったく使用どころのない文。ごく稀に使用する機会が訪れたら、「ついに使用する機会が!」と狂喜乱舞する報告が飛び交う、そんな文。 さてわたくしの職場。タイムカードリーダーの脇にあるホワイトボードに、体温チェックシートが貼られていて各自毎日の体温を記入するようになってんだけど、肝心の書くペンが無いんだな。わしなんかは事務職で、始終胸ポケットにペンを挿してんだが、たとえば食品加工部門の人らはそんなのを持ち歩かない。なので設置初日に、あちこちで「ペン貸して」「ペン貸して」が行き交い、不便している様を目にした。なのでホワイトボードに貼り付けるべく、そのへんに転がっていたマグネットバーに茶封筒を巻き付けて簡易ペン挿しを作ってみた。 そのペン差しに、ひっそりと『This is a pen』って書いてんだけど、特に誰からも何も言われない。 まあそもそも、そのペン差しを作ったのがわしだということも誰も知らないんだけど。 あの職場で、誰かがくだらんことをしてると思ったら、たいてい犯人はわし。 9月 その2 あー。おでん食べたい。 9月になって、若干朝晩が涼しくなりまして。まだまだ熱いものなんて欲しくないんだけど、かといって冷たいものが欲しいわけじゃない。そしておでんは熱いもので、欲しがるものじゃないはずなんだけど。 それはそうなんだけど、食べたいな、おでん。 思うに、おでんは年がら年中食べたいものである。しかし、真夏はさすがに食べたくない。その「真夏」が過ぎ去った今、食べたい欲が顕現してきた。 要するに、おでん食べたい。 9月 その1 新しいパソコンになって1か月ぐらいになりました。 相も変わらず、ルセッティアやってますよ。 我が家における最新マシンで、こんな昔のゲームやってますよ。 とうにストーリーモードをクリアして、エンドレスモードに入って、ぶっちゃけ、飽きてんだけど、ごくごく序盤のアイテムが揃ってなくて、「せめてそこのリストだけでも埋めよう」って、変な使命感が滾ってますよ。己の血が呪わしいね。 |