色で見る江口的評価
A.とてもいい作品 B.普通の作品 C.面白くないぞ作品
このページで取り上げた作品 【邦:邦画 洋:洋画 ア:アニメ】
ユー・ガット・メール【洋】 ビッグ【洋】 プライベート・ライアン【洋】
鳥【洋】 ロープ【洋】 死刑台のエレベーター【洋】
マイ・フレンド・メモリー【洋】 カリガリ博士【洋】 BEAN【洋】
出演◆トム・ハンクス/メグ・ライアン
ストーリー◇「ユー・ガット・メール」とはパソコン通信でEメールが受信されたことを意味する表示文。毎夜のように、恋人以外の見知らぬ相手とメールを交わし合う二人がいた。しかし、彼らはお互いが商売敵だと知らない。女は街角の児童書専門店主、男はその真向かいに大規模書店を建てた一大チェーンを誇る経営者。彼女は当然のように経営難に陥り、しかし見知らぬそのメール相手に励まされながら懸命に戦おうとしていた。
やっと観ました「ユー・ガット・・・」。トム・ハンクス第一弾。別にハンクス好きなワケでもないけど。なんか、観たい作品でハンクス重なった。で、ごめん。ビデオ借りた時に販売元とか時間とかチェックし忘れた。
いやぁ、ずっと観たかったんだよ。観てよかったよ。面白かったよ。
中身は全体的にコメディタッチです。動きがトム&ジェリーっぽい。お互いの恋人がどうもパソコン嫌いらしく、相手に隠れてこっそりネットしている、その動きがなんか可笑しい。
メグ(相変わらず目の下クマ健在)が街角書店のオーナーです。子供相手の、アットホームな書店です。ハンクスがFOX書店のオーナー。中ではコーヒーが飲める。え〜? 向こうの本屋ってそーなん? いいなぁ。
ところでメグ。ハンクスが親戚の子供を連れてメグの店に行って、なんか仲良くなって、お互い好意を持ったように見えて、次にあったパーティーで商売敵と知ったとたん喧嘩売る。なんなんだ。
ハンクスが先にメール相手の正体を知る。で、メグはまだ知らずに、メール相手の励ましでがんばる。
よ〜〜〜〜く考えたら、ハンクスもいやらしいよな、経営で勝ち目がない相手を慰めてるんだよ。観ているときは気がつかなかったが、今思うと、このときの彼の心情は一体何なんだ。経営者としては、負けるとは全く思ってないわけで。一生懸命あがいてる敵をはげます。なんかヤだなぁ。深読みしすぎ?
そう思うと、メグが負けた後から仲良くなるなんて。フラれた女を口説き落とすような。なんかニュアンス違うけど、なんかそんなカンジ。あぁ、いかんいかん。この作品は面白かったんだよ、ケナすなよ。
後半、トム・ハンクスこれでもかとメグを口説きます。ええ、これだけ口説かれたら、商売敵だろうとなんだろうとコロっと行くっての。だから世の男性はもっと口説くべきだ、特に江口を。誰か口説け。
ビッグ
フォックス ¥3,689 106分
監督◆ペニー・マーシャル
出演◆トム・ハンクス/エリザベス・パーキンス
ストーリー◇子供だからジェットコースターに乗れない、上級生の憧れのお姉さんには相手にもされない、ママにはいつもゴミ捨てを言いつけられる、子供でいることに嫌気がさした13歳の少年は、遊園地で見つけた不思議な機械に「大人になりたい」と願う。翌朝、目覚めると彼の体は35歳の大人に! 家にいられなくなった彼は唯一の理解者である同級生で親友の協力を得て、なんとかしようと奮闘する。
江口、子供モノに弱いのか。『ジャック』に続きコレでも大泣き。
しかし13歳という設定は微妙だな。言っちゃあコドモってには大きすぎるし。かといって、コレより小さかったら、たぶん一人で生きていくのは難しいだろう(ちなみに、趣味のコンピューターを生かしておもちゃ会社に就職する)。でも、急に大人になって、身を隠して一人でヤバそうなホテルに泊まって、怖くてビビるほどコドモじゃないと思うが。ま、急にこんな事態になったら江口でもビビるだろうが。あと、女に興味持ってヤることヤれないし(だから下品だっての、江口)。だけど、恋人が出来てから、親友にそのことはとりあえず隠してる姿は微笑ましい(友人[男]のハナシ「例え親友でも照れくさくて言いづらいことがあって、でも上手に嘘をついて誤魔化すこともできない、その微妙な年頃の心情はよく分かる」そうだ。そうなのか)。
トム・ハンクス若いなぁ。1988年。約10年前ね。なんか髪型がヘン。最初にハンクス観たのは『フォレスト・ガンプ』だったから。髪の毛あるイメージがない(その後は『プライベート・ライアン』だったのでやっぱり坊主)。コドモっぽいイメージは違和感なくてイイ。むしろ『ユー・ガット』の方が違和感あった。
大人のオンナとのロマンスがあります。で、自分の正体を隠して付き合います。最後、元の姿に戻ろうとするコロには正体がばれます。さて、オンナはどうするでしょう。
別れるんです。
「10年後に会いましょう」ってカンジで。でも、はっきり言って、たぶん永遠に別れます。たとえ10年経って、どんな立派な男になろうと、そのころにはトシの差もへったくれもなかろうと、たぶん会うことはありません。
「愛があればトシの差なんて」って言いますが、相手が13歳だった、それも家族から離れた孤独な13歳だった、その事実を知って一緒にいようなんて言えるわけがありません。だから別れるんですよ。
もう、ラストで泣きましたよ、江口。もう江口ってば感激屋さん。
監督◆スティーブン・スピルバーグ
出演◆トム・ハンクス
ストーリー◇戦争。そこは敵が仲間を殺し、仲間が仲間を見殺しにし、それが許されるのかどうか考えることも麻痺してしまう惨劇。その荒んだ状況で、一つのドラマがあった。3人兄弟の全てが出兵している家族に、2人までもが戦死した知らせが。残る1人を、ライアン2等兵を家族の元に戻そうと、作戦が立てられた。戦争の悲惨さをリアルに表現した映像が見事。
面白いんですがね、赤ランクばっかりだと違うイミで面白くないのであえて緑ランク。最初に見た印象が、「始めの上陸シーン20分もあるし〜。ドンパチシーン削ったら1時間短縮できるし〜」というものだったので自分に正直に。ただし、この話を知人にしたら、「あれはそーゆーシーンを見せたい映画だから」と言われた。はい、そのとおりです。
その最初20分、これがもうすごいすごい。海が血で染まるから。作戦失敗の絶望が痛いほど分かるから。最初の1発の弾がヘルメットにめり込む、この音が鳥肌立つから。もう、このオープニングで全てが凝縮されたと思っていいから。あと観なくてもいいから。いや、観た方がいいけど。
江口、何故かスピルバーグって言うとコメディってイメージがある。何故だろう。『ジュラシック・パーク』のせい? でも見てないし。『カラー・パープル』のせい? いや、あれはウーピーだから。第一、今の今まで『カラー…』がスピルバーグって知らなかったくせに。
この作品、一応笑うシーンが出てきます。約2カ所。最初。見つけたライアンが人違いだったトコ。次。敵陣地に潜入して、一息つこうと壁にもたれたとたん壁が崩れて、その向こうに敵。
まず、これってギャグシーンでしょ? コントで使われる手法でしょ? この映画では違うのさ。それは思いっきりピンチってシーンなの、敵にとっても自分達にとっても。敵は陣地内だから武器を置いてくつろいでて、そこでいきなり壁が崩れて向こう側に敵が。そこから見事な惨殺シーン。敵だから殺します。敵だという理由だけで。笑うシーンにも関わらず。この映画で一番怖いシーンでした。戦争って、殺し合いって、こういうもんなんですよ。
ちなみに江口、コレで一番印象に残ったのは、映画でもなんでもなく、映画館に観に来ていて、涙ぐみながら帰っていった80歳ぐらいのじいちゃんだ。いろいろあったのだろう。寝てただけかも知れないが。
鳥
ビクター ¥3,689 119分
監督◆アルフレッド・ヒッチコック
出演◆ティッピ・ヘドレン
ストーリー◇ヒッチコックの代表作として有名すぎるほど有名なパニック・ムービー。サンフランシスコの郊外のある町に、ある日一人の女性が訪れた。この時から、町に一つの変化が起こる。最初はたった一羽のカモメがこの女性を襲っただけだった。しかし明くる日、街中に幾百幾千のカモメが現れ、その異常さに人々は対応できないまま、逃げるしかなかった。
ヒッチコックです。ところで、最近、むかしの作品ビデオが、パッケージを新しくして再販されるのはいいんですが、なんで作品よりも、ヒッチコックという名前の方が大きくなるんでしょう。ネームバリューで売るモノって、なんか嫌いだ。個人的意見。
この作品を見ると、思い出すのが、昔萩本欽一司会でやってたクイズ番組。名前忘れたけど。石田純一と向井亜紀とドリフターズの誰かがレギュラーだった。そこの出題VTRだった、コレ。『ヒロインの指に指輪はいくつあったでしょう?』。全然関係ない話で行数を埋めようとしている。それほどまでに、この映画に感動がなかったんだよ。ふう。
うーんと、なんて言ったらいいのかな、面白かったんだけどね、たぶんもう一回観る機会あったら観るだろうし、でも面白くなかったんだよ。ストーリーは至って簡単、町に鳥が現れて人を襲う、その辺のカモメがいきなり自分の敵になる恐怖。余所者の女性がこのパニックの原因だと周囲から疑われて、一種の魔女狩り的展開になる恐怖。たかが鳥に対して何もできない、人間のもろさが出てくる恐怖。いろいろ怖いです。
でも、感動がないです。むかしの作品なのに古くささを感じない。技術的にも演出的にも申し分なし。今のような特撮技術がないだけ、よけいにリアル。なのに感動がないです。
これはもう、好みに合わなかったと言うしかないのかな、もう。
ロープ
ビクター ¥3,689 81分
監督◆アルフレッド・ヒッチコック
出演◆ジェームズ・スチュアート
ストーリー◇完全犯罪をして、自らの頭脳に酔いたいという理由で同級生を絞殺した二人の大学生。さらに彼の死体を隠しているその部屋で、彼の恋人や家族を招きホームパーティーを開くという狂事を行っていた。しかし、時間の経過に伴い、共犯者の男が、いつかばれるのではないかと怖じ気づいた。映画の進行と現時間を一致させた、挑戦的作品。
確か、江口が最初に字幕で観た映画(っても、NHKでやってたやつなんだけど)です、これ。それ以前にも観たかも知れないけど、はっきり覚えてる古い記憶はコレ。めちゃくちゃ面白かった記憶があります。
いわゆる“一幕劇”ですね、一度も暗転がないままストーリーが進んでいくヤツ。この映画がそれだと知ったときの最初の感想は「NG出せなかっただろうなぁ」。江口ってば、貧弱。
犯罪は、共犯者を作ってやるもんじゃないな、と痛烈に思います。
サスペンスのセオリーだもんな、めちゃくちゃ完璧な計画を立てたのに、共犯者がビビってゲロっちゃうの。みんな、そう簡単には他人を信用できないか。例え犯罪計画の天才って設定でも、このセオリーに気づかない時点で天才じゃなくなる。ダメじゃん。
これは、一応二人とも天才のハズだったんだけどね。ロープが悪いのよ。
そりゃ、タイトルがロープって言うぐらいだから。
ホームパーティーを開きます。ソファ(たぶんソファだったと記憶してるけど、違ってたらスマナイ)の下に、その絞殺死体を隠しています。が、蓋の隙間からロープがちょろりと見えてました。ここからこの共犯者、ビビり始めます。あとはもう、観てください。81分、リアルタイム。結構ドキドキします。
死刑台のエレベーター
カルチュア・パブリッシャーズ ¥3,800 90分
監督◆ルイ・マル
出演◆モーリス・ロネ
ストーリー◇社長夫人と愛人関係にある医師は、ついに社長を殺して夫人と一緒になろうと決意、社長殺害の完全犯罪計画を企てる。そして実行、全てはうまくいったのだが、ただ一つミスが。なんと凶行の帰りに乗ったエレベーターが止まってしまったのだ。閉じこめられている間にも、死体が見つかってしまうかも知れない、しかし助けを呼ぶわけにも行かない。必死で脱出をしたが、そのあとに待っていたのは。
おフランス映画。江口父が「あ、閉じこめられるヤツやな」といって、実はオヤジが映画通のダンディーパパだったことが発覚した映画。菅原文太だけしか観てないと思ってたら。やるな、オヤジ。
どうでもいい話だ。
教訓。殺したあとでエレベーターは止めよう。しかしよく乗ったよな、エレベーターって、目的階に着いて扉が開くとき、向こうに誰がいるか分からないんだぞ。
これ、立派なサスペンスなのに、おなじストーリー展開でコントにも出来ちゃうんだよな、よく考えると。殺す→逃げる→閉じこめられてピンチ→愛人と落ち合い、ホテルに→ちょっとしたイベント(話の先言っちゃうコトになるので言わない)。最初っから終わりまで、見事なコントだ。なのにサスペンスになってる。演出効果ってすごいね。
昔の映画です。だから、効果音とか、BGMとか、ほとんどないです。だからなのか、監督のせいなのか、全体的に上品な感じです。静かで、それでいて各シーンが印象的です。犯罪の決定的証拠の写真を突きつけられるシーン、ぞっとすると同時に、観念するしかないと思ってしまう、いつの間にかヒロインに感情移入しちゃってることに気が付きます。
しかし、エレベーターって怖いな、江口、未だに怖い。乗るけど、いつも怖い。
『CUBE』ってビデオに一緒に収録されている『ELEVATOR』って15分ぐらいの作品、めちゃくちゃ怖いです。オススメ、CUBEよりも(笑)。
マイ・フレンド・メモリー
アスミック ¥16,000 101分
監督◆ピーター・チェルソム
出演◆シャロン・ストーン
ストーリー◇殺人犯の息子で体は大きいがオツムの足りない少年と、天才的頭脳を持ちながら奇病に冒され体の不自由な少年との友情ストーリー。天才少年は彼の空想の中では限りなく自由だった。剣を取り悪と戦い姫君を助ける。彼は勇ましい勇者であり、スーパーヒーローだった。そんな彼の生き様に惹かれた少年は徐々に勇気づけられていく。
教訓。食べ物で遊ぶのは止めましょう。
これねぇ。期待はずれ。別のビデオ観たときの新作紹介で見つけたんだけど。難病のコと、丈夫なコの友情。予告編では倒れた天才を抱え上げ、スローモーションで廊下を泣きながら走る。その後その子の母親が泣いて、病院のベッドの上。「ああ、なんかあったのね、きっとこの子は死ぬのね。また江口の弱い、子供が死ぬ話なのね」ってことでワクワクして借りたら。あぁた、何が何が。このガキ、ランチのスパゲッティで遊んでてノドに詰まらせただけでやんの。ま、これが原因で病気がエライことになっちゃったりするんだけど、バカだもん、この天才君。
えー、シャロンストーンの母親が何かいいです。一見、このちょっとワガママっぽい天才君といっしょになってはしゃいでる幼稚な母親かと思いました。でもなんか凄い母親らしいです。なんというか、どんなときでも息子の味方だ、と。ちょろっとしか出てこないのに、なかなかいい味でした。
騎士の歩くシーン。馬に乗って鎧の騎士が歩く。撮影大変だったなぁと思う江口の想像力は貧困。
カリガリ博士
IVC ¥3,689 67分
監督◆ロベルト・ビューネ
出演◆ベルナー・クラウス
ストーリー◇街の見せ物小屋の出展を役所に希望してきたカリガリと名乗る博士。「出し物は?」「夢遊病者」。彼は棺桶の中からシェザーレという男を目覚めさせ、それを見せ物にしていた。しかし博士が小屋をだしてから、街では連続殺人が起こる。カリガリの正体を知った刑事達は彼を追うが……?
すみません、江口が悪ぅございました。
所詮江口はその辺にいる、ちょっと映画好きのお姉ちゃんなだけです。サイレントムービーを見てどうこう言えるほど勉強なんかしてません。
これねぇ、僕らが淀川先生ご推薦なのよ。作品の前に淀川先生の解説が入ってるのよ。流石僕らの淀川先生、目の付け所が違う解説なさるのよ。美術的な舞台セット、しかも非現実的なそのカキワリが却ってストーリーの異常さを際だたせる。ドイツ映画の変遷、サイレント時代の傑作でもあるこの映画。
すみません、江口は映画史なんか見たことありません。当時の映画のレベルと比較して、どれだけ突出してるかという見方が出来ません。今の、アクション派手なCG使いまくりのカネかけまくりの映画と比較して、「退屈」としか思えません。決して皮肉ではなくて、本心から。
そんなわけで。江口はまだまだ淀川先生にはなれないと思いました、まる
BEAN
アミューズ ¥16,000 89分
監督◆メル・スミス
出演◆ローワン・アトキンソン
ストーリー◇イギリスの人気コメディ『Mr.ビーン』の劇場版。個性的で子供っぽくてイタズラ好き、でも憎めないビーンの騒動。美術館の監視員ビーンが何故か高名な美術評論家と勘違いされ、名画の解説のためアメリカで。しかしそこでも最初から最後まで騒動の起こりっぱなし。彼の滞在中の世話をする職員の頭も痛い。しかもビーンはとうとう名画をめちゃくちゃにしてしまう!
どこに行ったんでしょうね、ビーンブーム。あのテディ・ベア、そうとうプレミアついたらしいが、どうしたんでしょうね。ローバーミニもどうなったんでしょうね。あの当時、三谷幸喜がちょうどブームになってて、ビーンの火付け役として注目されていた。どこいったんでしょうね、二人とも。
う〜ん。人気シリーズが調子に乗って長編を作って変なストーリー性やテーマを持たせて、脂っこくなってしまう例がよくあります。例外なく、コレも。
安心して笑えるのが『Mr.ビーン』のウケる要因だったと思うんですが。映画では、この世話役の職員が、ビーンのやってることに手を焼かされ、ヨメに白い目で見られたりする。笑えない要因がでてくるんです。テレビ版では、そういうのは居るけど写さなかった、だから安心して笑えたのに、劇場版は、これがマイナスかも。
ローワン・アトキンソン。この人の『コメディの作り方』みたいな番組見たことある。正式な名前忘れたけど。
なかなか勉強になったぞ。しかもこの人は結構自信家のコメディアンであること発覚。そうでなきゃ売れないわな、笑いを取る人間って。