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超人兵士といえば一番に思い付くヒーローは、やはり、キャップことキャプテンアメリカだろう。
超人兵士といえば一番に思い付くヒーローは、やはり、キャップことキャプテンアメリカだろう。
キャプテンアメリカはマーベルコミックス社のキャラクターで、星条旗を思わせる青色の全身タイツに身を包み、同じく星条旗を連想させる円形の盾(登場当初は円形ではなかった)を持って、第二次世界大戦中ナチスと戦ったり、「ヒーローはコスチュームを着なきゃ!」とばかりにいやがる若者に全身タイツを着せたりと大忙しである。
スティーブ・ロジャースは元々、青春時代を第二次世界大戦中に過ごすただの若者であった。彼は人一倍愛国心が強く、ナチスに苦戦するアメリカを放っておくことができないでいた。しかし、彼は体が非常に弱かったので軍に志願してもことごとく拒否され、毎日が落胆の日々であった。
そこに舞い込んできたのが超人兵士計画である。
この超人兵士計画とは超人血清を体内に取り込むことで超体力を備えた超人を作り上げるアメリカ政府の軍事計画である。この時、すでに血清は完成していたが被験者がいない状態であった。政府の科学者たちは血清一つで超人を作り出してしまうことに危惧を感じ、慎重に被験者の人選を行っていた。研究チームは、この愛国心が強く正義に燃える青年に白羽の矢を当て、晴れてスティーブは超人となり戦争に出向いたのであった。
 
ところで、気になるのが超人血清の存在である。
この血清は普通の人間の体を超人のからだに作り変えてしまう代物である。キャップは潜水艦から脱出したり、ヒコーキから飛び降りたり、氷漬けにされても死なない。はたして病弱な人間をこんな超人に作り替えることができるのであろうか。
筆者は疑問に思ったが、これらの謎を解く鍵を発見した。
1)キャップは老化が遅いということ*1
2)人間と人類の突然変異(ミュータント)に感染するはずのウイルスに感染しないということ*2
この事からキャップは超人的体力を持つ人間ではなく、明らかに人知を超えた、人間ではない生命体ということが分かる。もちろん、二つ目のポイントよりミュータントではないことも分かる。
ということは、キャップは遺伝子的にもう人間ではないということが明らかになってくる。何故なら、最近発表された論文に寿命について書かれた論文がある。内容は「生物の寿命とは細胞の分裂できる回数を表している」とのことである。すなわち既に遺伝子に寿命が書き込まれているというのだ。この論文から老化の遅いキャップは遺伝子構造が人間のものではないのではないかという疑問が持ち上がる。同様にウイルスに感染するかしないかは、生物の持つ細胞の種類によってくるので、キャップはわれわれ人類と遺伝子形質の異なる生命体であるということが決定づけられる。
そう考えるとあの血清は人間の遺伝子を変化させる物であることがわかってくる。遺伝子組換の技術は大体、ウイルスを用いた組み替えと、機械を用いた組み替えの二通りの方法で行われる。機械を用いた組み替えは細胞一個に対して行うもので、キャップを改造した血清で行えるとは考えられない(ナノマシンという手もあるが…・)。したがって、方法は一つに絞られる。ウイルスを用いる方法である。
この組み替え方法について述べてみよう。ウイルスは遺伝子しか持たない生命体で、繁殖するために生物の細胞に入り込み、細胞の遺伝子を使って自らと同様な遺伝子を作り出す。ところが、たまに自己の複製を失敗する場合がある。自分の遺伝子を少しばかり細胞内に忘れて、細胞の遺伝子を少しばかり持っていくのである。すると残るのはウイルスの遺伝子である。すると細胞は何事もなかったようにウイルスの遺伝子の混ざった遺伝子を使って細胞分裂を始めてしまう。すると遺伝子が違うため別の細胞ができてしまう。つまり、遺伝子が組み替えられたのである。この遺伝子組換技術は、所謂、遺伝子治療に用いられる技術である。すると血清の正体が見えてくる。超人血清は超人になるための遺伝子をもった遺伝子組換ウイルスの培養された培養液なのだ。
これで謎は解決された。キャップは遺伝子治療と同様の技術で生まれた改造人間なのだ。第二次世界大戦中にそんな技術があったかどうかは別としてだが。
しかし、筆者はもう一つ謎が生まれてきた。
もし、超人になった原因が、このようにウイルスによる遺伝子の組み替えならば、キャップに改造されたロジャースは垢まみれになるのではないだろうか。なぜならコミックを見ると変身は急激に起こっている。すなわち、新しくできた超人の細胞がめまぐるしく細胞分裂を行ったということである。この様な激しい代謝が行われたのであるから、それに見合った大量の垢が出てくるに違いない。キャップの垢の片づけで研究所は大変だっただろう。
本当に生きた伝説である。
 
 
*1 第二シリーズ(ヒーローズリボーン)キャプテンアメリカ#1において、キャップは第二次世界大戦終了後、大統領命によりシールドに記憶を消された上、いつまでも若いままなので戦後から現代まで様々な場所で様々な生活を送ることになった。
*2 アースXプレビューにおいて、キャップは唯一人新型ウイルスプラグXに感染しなかった。これに感染すると人類はミュータントに変身し、ミュータントは死んでしまう。ここでいうミュータントはX−MENの定義に準ずる。
 
 
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