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水仙へようこそ。ここでは私の生活を綴った短歌を掲載しています。介護をしてもらいながら、瞑想をしたり、散歩をしたり、テレビを見たりする日々の中から、生まれてくる思いを綴っています。 |
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褥瘡に24時間体位換えふるえ汗ばむ梅雨入り近き * 6/23 静けさや維新の道に沿う溝の水音遠く流れ行きたり * 8/7 二十年経し重度の頚損わが足は動かずされど電動車椅子あり * 8/18 さるすべりの淡きピンクの花ざかり春夏を経て褥瘡治りぬ * 9/8 台風につぼみて青き夕顔の青葉の中に一輪咲きたり * 9/28 カーテン揺り秋の風「考えろ」「運動せよ」「本を読め」と言う * 10/5 香しき木扉一片髪にかざしひととき楽し車椅子に行く * 10/6 褥瘡の快気祝のうれしかり一人一人にボールペン渡す * 11/17 褥瘡のオペの抜糸無事に終え車椅子にもどる小春日の今日 * 12/14 |
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垂れ流れ並ぶ氷柱に長短あり 茜雲たなびく朝に入浴し 青白くシンビジュウムの咲く果てに 死は迫り全てあきらめし二十年前 伊予の旅に君の帽子を求めたり 恋も終えしに雪かき用の * 2/22 モーニングに来たるごとくのセキレイが 除雪の後の正月の朝来 * 2/27 |
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話し声カラオケの音歩く音この騒音に馴れて久しき * 3/25 杉の山茶色になりて雲は逝く程なく車椅子修理されており * 3/31 雨降りて色あせし藤垂れ下がり地は紫の藤のジュータン * 5/18 歩きゆく人を追いこし電動の車椅子たちまちグランド一周す * 5/19 国体に向けて辺地の道成りぬ車椅子に下らば快適ならん * 5/25 |
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