1)寝床について
 
  「すくも」づくりは、屋内で行います。乾燥した葉藍に水をかけ、堆肥を作るように発酵(腐らせる)させて、インジコの成分を凝縮させます。発酵を促進させるためには、水と温度の管理が大切です。これらの発酵を土間の上で行います。その土間のことを「寝床」と言います。また、納屋全体をさして寝床とも言っています。

  土間の構造・・・・・表面から粘土の層(30p程度)その下に、「もみがら」(20p)、その下に、砂(5p程度)その下に、砂利などを敷き詰めて水分の上昇を抑え、発酵温度が地下へ逃げないようにしています。
2)すくも作り

   つくも作りの時期・・・・9月下旬頃からはじまります。冬場の仕事として2月下旬まで順次行います。
  和楽工房の場合  10月下旬乾燥した葉藍に水をかけて発酵にかかります。
1回目の切り返し・・・・かるく葉に水を打ちながら山積みにします。和楽工房では、生産量が少ないために保温をする必要があります。山積みした葉藍に毛布などを掛けて保温をしています。完成キロ数が「すくも」250キロ程度を目標にしています。山積みした葉藍の発酵温度(中心の温度)は、約70度くらいになります。
必ず1週間に1回は切り返しを行います。
和楽工房の場合は,生産量が少ないため発酵温度が上がらないことがありますので,毛布等をかぶせて保温をしています。
2回目の切り返し・・・・山積みした葉藍を、 たてに切って混ぜます。 このときに水をかけて、 湿り気を持たせます。水の量は、葉藍を握ったら、 手に湿り気が残り、強く握ると少し水が出る程度の水をかけて水分の補給を行います。切り返しが終わると,また,山積みをして毛布などで巻いて保温をします。
3回目以降・・・・2回目の作業を、 以後繰り返し行っていきます。切り返しと発酵が進むにつれて、 すくもが固まり玉になることがある。玉になるとその中の発酵が止まってしまうので、砕いて発酵させる必要があります。
切り返して空気と水分を補給し発酵させる作業を12回から15回繰り返すと「すくも」のできあがりです。
発酵の停止は、温度の低下と水分の蒸発が少なくなり、水分を補給しなくても湿り気がある状態になる。切り返しをして空気を入れても発酵温度が上がらずさめてしまう状態になり、最初の葉藍のかさが5分の1ぐらいに減少し、土のようになるとできあがりです。

2)「すくも」作り

 9月下旬にはいると「すくも」づくりにはいります。乾燥した葉藍に水をかけ発酵にかかります。一週間に一度切り返しを行い発酵を進めます。約3ヶ月でできあがります