『落語用高座必須講演』の概要

高座必須講演の場合は、従来の一般的な講演とはまったく違います。
「純粋な落語をお聴きいただく」のです。
古典落語には人々の『人情』『きずな』『情愛』『厳しさ』など、人と人との大切な心のつながりが大いに描かれております。そして、そのほとんどは『相手を思いやる気持ち』です。現代社会で一番欠けているものといわれている何かが古典落語の中にはたくさん含まれています。
『落語を体験することで講演とする』といった姿勢にご理解いただければ嬉しいです。
2つのテーマに分けて、演目のあらすじをご案内いたします。
どちらも口演時間は60分〜90分を設定しています。たっぷりとお時間をください。
丁寧に丁寧に演じて、すべてを受け取っていただきたいので、どうぞご理解ください。

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【1】教育・子育て・親子の絆へのメッセージに適していると思われる演目

演目名:「子別れ(こわかれ)」
 上方では「子は鎹(かすがい)」。
 落語を解説しば文献などには、次のように解説されることが多い。
 「大工の熊五郎は、腕は良いが大酒飲みで遊び人の女房泣かせ。そんな熊五郎に対して女房は愛想を尽かし息子の亀吉と共に家を出て行く。女房と息子を失って後悔した熊五郎は酒を絶って仕事に精を出すと改心を誓う。3年後、番頭から仕事の依頼を受け隠居の元へ向かう途中、成長した亀吉と再会を果たす」と…。
 しかし、私は悲しい話にせずに、力強く生きる亀吉を主人公にして、この演目のスタイルを練り上げています。
 亀吉は10歳の男の子。父親と別れてからの3年間、ずっと母親を守ってきました。再会した父親に「僕と母ちゃんは大丈夫やから、お父ちゃんも安心して良いよ」と胸を張って言う。
 噺の前半では、父親として息子への思いと、夫としての妻への思い、そして、何より重点的に、息子から両親への思いが強烈に描かれています。
 後半では、母親から息子への思い。妻から夫への思い。そして、やはり大きく描かれているのが、息子が必死になって夫婦を元通りにさせようと奮闘する姿。
 私は、何度この噺を演じても、そのたびに発見があります。それはお客様が私に気づかせてくれる発見です。
 落語は『演じる者と聴く者』とが分かれているのではなく、お互いに作り上げていくものだと思います。
 家族の中でこの噺のように、ここまで腹を割って話すことってあるでしょうか。もしかすると、話す機会を積極的に作るべきなのではないでしょうか。
 そういうことを考えさせられる古典落語の名作中の名作の噺です。

また、付加ですが、『夫婦の離婚』や『母子家庭』『父子家庭』『事情あっての両親との別離』といった心に触れる噺でもありますので、上演機会が多く、人気もあります。

【2】男女共同参画企画に適用していると思われる演目

演目名:「吉野川(よしのがわ)」
 相手のことを思いやり、お互いがお互いを第一に考えて支えあいながら人間同士としての結びつきを高めていく夫婦の姿が十分に表現されています。
 世の中には『ついても良い嘘』があります。それは、相手の命を助ける嘘です。
 女房が酒乱の亭主に一世一代の嘘と芝居を試みます。その嘘を信じた亭主は死を覚悟しますが、女房は「死ぬ気で働こう」「生まれ変わったつもりで生きよう」と励まします。
 そして、必死に生きた夫婦。
 3年の月日が流れ、嘘を突き通したこと、亭主を裏切っている罪の意識に苦しんだ女房は覚悟を決めて告白します。
 すると亭主は…。
 他人同士が縁あって結びついた夫婦とは…。世界で1番小さな社会と表現される『家族』とは…。『相手を認める』とは…。
 この「吉野川」にはたくさんのメッセージが込められています。
 胸いっぱいにあたたかいものを感じてください。
 そして、何よりも『自分よりも大切に思える人の存在』を確かめてください。


【舞台に設営していただきたい高座について】

さて、落語の高座ですが、簡単には下の写真のようなスタイルのことです。

このような舞台を組んでいただく必要があります。
会場によっては、下の画像のようにごくごく簡易な高座でも対応できます。
ちなみに、この写真の会場は小学校に体育館です。ステージの無い体育館でしたから、お客様と同じフロアに高座を組みました。
この高座の仕組みは、プラスチックのビールケース15個を支柱にして、その上にコンパネを3枚並べて敷いて、その上に畳を3枚置き、その上から理科室の白いカーテンで上から覆い完成です。
この時の座布団は、関係者の女性の嫁入り道具の1つだったそうで、20年以上前から1度も使われず、ずっと押入れで眠っていた座布団だそうです。
屏風も『無理をせずに準備できるのであれば張って欲しい』という希望的なものです。

高座の寸法は、縦×横が180cm×180cm以上が理想です。1間四方。2畳分。
高さは、『お客さんの目の高さと、私の正座した膝が同じになるくらいの高さが欲しい』という表現になります。
ですから、この表現でしたら上の体育館での高座は低いことになります。倍の高さが欲しいところですが、ビールケースを2段重ねることは危ないので無理はしません。


〜私は「いじめ的笑い」と思う〜

いかがでしょう。
『講演=落語』。
温故知新という言葉を借りて提案させていただいている活動です。
笑うということは人間の特権であり、大切な「役目」でもあります。
笑顔は人を助けます。支えます。あたたかく包みます。
今も「お笑いブーム」と言われますが、今の笑いに「?」を抱くことも多くないですか。
「人の悪口を笑いに…」「他人をさげすむような笑い」「誰かをバカにしたような笑い」「暴力」「暴言」
そういったものが「笑い」としてはびこっています。
しかし、みんなが笑えるものでなければ「本当の笑い」じゃないんです。
100人が笑っても、1人が『いやな思い』になるとダメなんです。
100人が笑うために1人を犠牲にしなければいけないものは真の笑いではありません。
表現が過度かもしれませんが「いじめ的笑い」と私は感じます。
落語の中には「真の笑い」があります。だから、落語は伝統芸能として400年の歴史があるのです。
講演は難しいという世代は過ぎ去りました。みなさまの学ぶ姿勢で「話」を選んでください。
近年特に「落語ブーム到来」と言われることも多くなりました。
読み聞かせ用に「落語絵本」も山のように出版され選ぶのに一苦労です。
なぜ、今「落語」なんでしょうね。
それは、落語を聴けば分かるかもしれません…。

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または、講演ではなく落語会の開催をお考えになった方はこちらも参考になさってください。

ここは「落語家・桂七福のページ」の中で構築されているものです。
検索サイトからこのページへ直接おこしになった方は
ぜひ http://ww8.tiki.ne.jp/~shichifuku/top.html から、
あらためてお入りいただくと分かりやすくご覧いただけます。

 

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