惨敗の原因は?

 17:30にぴたりと仕事をやめて行って来ました。東京支部長の見た敗因は、

1.高松のみなさんに久々に会えると思っていたのに、席が離れていたのか会えなかった事
2.時間ぎりぎりだったのでボンボネーラによれなかった事
3.ブラジル国歌をマルシアが歌ったまでは良かったが、リズム感がなくみんなこけてしまった事
4.ガウチ会長がみにきていた事

 というのは冗談で、

1.伊藤輝をOUTSIDEのあのポジションで使うなら、もっと他にスピードのある別の選手がいるの
  ではないか?(私が見る限り、間違いなく後半はここを手直ししてくると思っていた。)
2.田坂はポジショニングどうこうの前に、我らが代表のユニフォームを着るに値するスキルをも
  っていない。(彼がルーズボールを追うとき、必ず相手より1タイミングずれている。)
3.2点ビハインドのあの時間になぜディフェンダー同士(井原と森岡)を交代させるのか。(フォ
  ワードを増やすのはあたりまえ、井原を途中で替えるのならはじめから使うな。)
4.中山が後半15分ぐらいに、ブラジルが後ろで廻していたボールを猛然とおいかけまくったあと、
  へろへろになっていたのに彼を交代させたのは残り10分をきってからだった。(もう中山、城
  の2トップはこれ以上にはならない。2002年に中山がピッチにいるとは思えない。最初から
  柳沢で行くべきだった。)

 まだまだ言いたいことは沢山ありますが・・・。

 予想通りの結果に怒りの東京支部長 藤富 真南より


 折角、観に行ったが、「モヤモヤ」した気持ちになっただけであった。はっきりと言えば「不快感」が残った。同行者の口からも「不完全燃焼」という感想が、発せられた。試合後のブーイングでも判るように、この試合で幸せな気持ちになった者はいないであろう。

 試合内容そのものよりも、この試合の「位置付け」「テーマ」「焦点」が何だったのか解らぬままに東京まで出かけてしまった。どなたか其の辺に自分なりの回答をお持ちの方教えてください。そしてその「テーマ」についてはどのような結論を試合から導かれたでしょうか? 協会の財政に関心があります。財政的に苦しくて取り敢えず「興行」をしているのではないか?というのが私なりの考えであり、5万人の観衆を集めた事は「成功」だったと言えるのではないでしょうか? 但しこんな内容を繰り返してはいつまでも「代表は常に満員」が続くとは言えないでしょう。

 この日は日中に舞浜で市原の練習を見学しました。練習の内容以上にスタッフの方々の親切な対応に驚いてしまいました。丸亀のキャンプの時もその対応は親切でした。一貫したクラブの「姿勢」なのでしょう。練習には加藤久が来ていました。福岡戦の解説の「仕込み」だったのでしょう。その福岡戦でマスロバルに攻守で翻弄されて、計算していた「勝ち点3」を逃したのは痛恨。スタッフがサポーターを大切にしても、選手がサポーターに応えないといかん。「1−0」から追加点の機会は沢山あったのに。

 4月3日 深野 浩一 


 楽しかった。国立での試合を生で観るのは初めてだった。メッチャ感動した。負けたのは悔しいが、面白かった。

 ブラジルは強いのだ。しかし、名波と伊藤があまり良くなかったと思う。中田はメッチャカッコイイ・・・。スルーパス最高。また、観に行きたいです。

 最後(帰り)の地下鉄は死にそうでした(人がたくさんいて・・・)。

 TERU LOVE


 今回の感想を一言で言うと「消化不良」。私にとって国立&代表観戦デビューとなったこの試合、楽しめたところもあるんですが試合後のモヤモヤ感が残ってしまいました。

  今まで日本代表は「アジアで勝つためには?」でやってきた。ところが次のW杯は予選免除となってしまった。となると2002年までの代表強化はどうすべきか?協会は考えてるのか。ファルカンの二の舞はいやだ。こんなことで無駄な時間を使いたくない。

 ジョホールバルでカズの時代が終わったと思った。今回の試合で井原の時代が終わったと思った。でも新しい時代が来ているとは思わない。

 広報部長 三宅


 もう、相手がブラジルでも「負けて当たり前」、「試合できるだけで幸せ」は通用しない。2002年にはホストを務める国としては、相手がどこであろうが勝たなければならない。

 今回の先発メンバーには「なぜ」が多かった。トルシエ監督は下田の起用について「皆にチャンスを与えたい」と言っていたが、山田や安藤は使わなかった。森岡も途中交代での起用。ベテランから若手への緩やかな移行とも取れるが、それにしては代表の試合が少なすぎる。

 今回、名波の調子は最悪でなかったか。1点目の失点のきっかけもそうだが、それ以上にパスミスが多かった。下田は、初出場の緊張のせいか、目が浮いていた。あの2点も止められないボールではなかったように思われるだけに悔しい(代表のGKなら止めなければならない)。井原や中山もミスから決定的なピンチを招いていた。収穫は森岡だ。

 みんなもっと勝利に対してどん欲になろうよ。「勝ちたい」という気持ちが感じられない。ペナルティエリアでボールを譲り合う姿はもう見たくない。もっと「俺が」という気持ちでいこうよ。

 今回は、対ブラジル戦という黄金カードにもかかわらず、チケットの入手は案外容易だった。最大の要因は日程にあるだろう。平日の水曜日、年度末の3月31日。最悪の日である。仕事を休まなければ行けない地方のサポーターには特にである。実際、我々の仲間でも行きたいが休暇が取れずにあきらめた人が結構いる。東京近辺だけで満杯になるかもしれないが、これは「地方の切り捨て」とも取れる。代表の試合はみんな応援したいのだから、できるだけ平日は避け土日祝祭日に開催してほしい。でないと、地方は冷めるよ

 Fujita


 キャプテン・井原の(実質的)引退試合

1.ブラジル代表について

 今回のブラジル代表は、世間では二流だとか言っている輩も多かったようですが、大変な勘違いだと思います。ルシェンブルゴ新監督が、自分の好みで選んだ、南米選手権とW杯予選を見据えた逸材ばかり。それにリバウド(バルサ)が生で見られるなんて、日本のファンは幸せですよ。ロナウド(インテル)がいないのは、単にケガのため。ロベルト・カルロス(レアル)は、ルシェンブルゴの「お気に入り」であるフェリッペ(バスコ・ダ・ガマ)に代表の座を完全に奪われているのです。確かにFWのレギュラー候補だったエウベル(バイエルン・ミュンヘン)のケガによる戦線離脱は痛いでしょうが。

 先の韓国戦での敗戦で、ブラジルも日本戦には本気になるだろうし、井原のように「今までは超一流だったので勝ち目は全然なかったのだが、今回は勝てるチャンスだ」(日刊スポーツより抜粋)なんてボケたこと言ってると、ぼろ負けする可能性もあると思っていました。(じゃー井原、今まではやる気なかったのか?と私は言いたい!)じゃなぜ韓国がブラジルに勝ったんだって?「まぐれ」ですよ。日本もアトランタ・オリンピックのときにブラジルに勝ったけど、サッカーではああいう試合はままあること。守備を固めてカウンターねらいに徹すれば、たまに勝つ場合もある。あれで勝ったからって日本がブラジルより強いって誰も言わないでしょう?

 確かに韓国の精神力はすばらしいけど、やっているサッカーは相変わらずのマン・マークとカウンター・サッカー。今回の韓国の勝利は、もちろん賞賛には値するとは思いますが、それほどの意味がないと見ています。

2.日本代表、試合内容について

 そして案の定、日本は完敗しました。というよりもあのチームに勝つことを考えるなんて相手に失礼でしたね。私もひょっとしたら勝つかも、なんてちょっとは期待したんだけど、ものが違いすぎて悔しさもでませんでした。彼らは明らかに本気でしたね。特にリバウドはすばらしかった。あのコーナーキックの鋭いカーブ。ゼミ員のみんなと拝んだ甲斐がありました。あれぞワールドクラス。他にもフェリッペのドリブル、カフーのスピードあるサイド攻撃。涙ちょちょぎれて日本の応援をしばし忘れていました。

 中田は、随所に好プレーを見せてくれました。前半はキープ力を活かしたためのあるプレー。後半はマークがきついと判断してのダイレクトプレー。セリエAでの進歩が十分感じられました。ただし、今回の敗退に憤ったサポーターからのトルシエ監督退任論は出てくるでしょう。選手起用、とくにFW城にはこけましたね。もちろん私はブーイングしまくりましたが。

 井原は、たぶん今回が彼の引退試合なのでしょう。昨年のダイナスティ・カップの香港戦で途中交代で出場したカズ、前々回?のブラジル戦に先発出場したラモスを思い出しました。スポーツで一度頂上を究めた者は、一線からの引き際が肝心なのです。もちろん競技生活(Jリーグ)を引退する必要はありませんし、

また代表復帰もしくはサブの重要なメンバーとして、重要な戦力ではありますが、システムもこれまでとは違うわけですし、いつまでも井原を使い続けることはできません。いいきっかけでした。

 田坂や下田、テルの起用について語る向きも多いのですが、田坂は中田とのコンビネーションを考慮してのこと(いわゆるベルマーレ・ラインですね)、GK下田は、実戦を積ませるためのテストでしかないしょう。川口や楢崎の実力は確認済ですし、こういうタイトルと無関係のテストマッチでしか使うチャンスはありませんから。テルはトルシエのお気に入りのひとり。彼のキープ力とパスセンスをサイド攻撃でも使いたいから起用したはず。スピードだけの名良橋を使うよりは選択肢がずっと広がるし。ついでに言うなら山田(浦和)を途中交代で使って欲しかった。また井原交代後の3バックは、やっと機能し始め、攻めにも昨年までの、特に岡田監督以降の目を覆わんばかりの稚拙な攻めからは明らかに進歩していました。

 そういう意味ではフル代表2試合目のトルシエ采配は、W杯からの移行を進めているという意味では、評価できるとも言えましょう。

3.このテストマッチの位置づけ

 今回のブラジル戦は、さして意味のない「テストマッチ」、しかも時期的には日本にもブラジルにも意味のないものでした。本来は、W杯終了直後に「ワールドチャンピオンお披露目ツアー」として大阪で開催される予定だったのをブラジルがキャンセルしたため、今回開催に至ったものですからね。W杯も負けちゃったし。だったら徹底的にテストにこだわって欲しかったのですが、ある意味では旧代表メンバーの在庫一掃処分セールという位置づけもできます。そういう試合としては、今回はうってつけ。まさかキリンカップ、強いては南米選手権でそんなことできませんからね。トルシエ監督が本気で選べば、このメンバーは選ばないでしょうから、次のキリンカップまで、彼の退任論は封じ込めておきましょう。お手並み拝見です。

 試合後日本代表にブーイングしたサポーターがいましたが、あれは韓国が勝ったので、日本も勝つと信じていたら負けちゃって、悔しいからちょっと文句言いたかったんでしょう。ホームでの試合だから、負けたときにブーイングがでるのは当たり前。でも悔しいかなこれが現実。サッカーはそんなに甘くありません。日本のサッカーには、まだまだ課題が山積みなのです。

 今回のブラジル戦は、確かに勝利する絶好のチャンスではあったが、勝利を宿命づけるほどの価値のない「スポンサーのためのテストマッチ」でしか過ぎなかった。その割には、ブラジルの至宝の一部を見られた日本は、2002年に向けた課題の発見ができたはず。

 トルシエ監督は、協会のバックアップが相変わらず得られず、思い通りのチーム作りなんてできていないのが現状。もっと好き勝手やって、協会をパニックに陥れて欲しいものです。(選手起用等で批判的なコメントした協会の釜本氏には猛省を促したい)次のキリンカップは、要注目です。

 ゼミ長・桑原