過去の観戦記(1999年5月6月分)


6月26日 日本9vs0ネパール by ゼミ長・桑原

 鬼の居ぬ間に・・・

 忘れかけていたゴールの喜びと歓喜の渦。一本のパスにわき上がる歓声・・・。こんな喜びの爆発は一体いつ以来なのでしょう?シドニー五輪アジア一次予選日本ラウンド・日本−ネパールは、そんなサポーターのこれまでの鬱憤を晴らすの申し分のない試合でした。

 とにかく前半は圧巻の一言。FW吉原は、スタメン確保をアピールすべく開始そうそうに先取点。トルシエは吉原を「ロマーリオのようだ」と例えていたようですが、言い得て妙。得点感覚はいままでの日本にいなかったタイプで森嶋(セレッソ大阪)ともひと味ちがいます。また注目されていた柳沢もやっと初得点。私自身は心配していませんでしたが、結果が出ないと何かと周りがうるさいもの。あとは自力でゴールをこじ開けてくれれば文句なし。そして小野、中村のダブル司令塔は、まるで遊んでいるかのようなパス交換を見せた後、そっと得点のお膳立て。前半のコーナーキックでは何度も同じセットプレーを試すなど、厳しくなる二次予選に備えて万全の体制を布いているようでした。

 後半にはいると選手交代によるポジション変更から若干攻め込まれましたが、途中交代した平瀬、明神が得点するなど、レギュラー争いも熾烈。そして市川の復帰など国立はフィエスタの雰囲気に満ちていました。あと足らないのは稲本君の真の復活だけでしょうか?

 ある雑誌には、アトランタ五輪の世代とどちらが強いかを取り上げ、筆者は現時点ではアトランタであると結論づけていましたが、私にすればナンセンスです。次の2002年の主力は間違いなく彼らでしょう。小野、中村、吉原、柳沢!もう日本ラウンドはいいから、パラグアイに行ってくれ!

 いずれにせよ、鬼の居ぬ間になんとやら。赤鬼・トルシエが南米でA代表にカツをいれている間にも(もっと言ってやれ、トルシエ)、その申し子達は、心の洗濯をするわけでもなく、きっちりと成長していました。サポーターからは「山本ニッポン」コールがわき起こる一幕もありましたが、これはご愛敬。トルシエの目はきっちりと南米から、東京に向かっているはずです。


6月19日 横浜1vs0広島(丸亀) by あすか

 前半少しマリノスが押され気味だったけど、後半いい場面がちらほら見られたなって思いました。個人的に、城さんがスタメンで選ばれて、ずっと試合に出てたのがとてもうれしかった。おしい所もあって、できればゴールも決めてほしかったかな。


6月19日 横浜1vs0広島(丸亀) by Fujita

 天気予報通りの”雨”。観客の入りを心配しながらスタジアムへ。広島サポーターが少なかったのは残念だが、予想以上のマリサポに少し安心^^。

 前半は、藤本(徳島出身。ゴールを決めると阿波踊りのパフォーマンスを披露することで有名)を中心に広島がペースをつかむ。しかし、決定的なチャンスを作り出せず無得点。本日、徳島から大塚サポーターのみなさんが藤本との阿波踊り競演のため駆けつけてくれているので、ぜひ得点を決めて欲しかったのだが、後半には交代してしまった。

 後半に入ると、横浜がペースを取り戻し広島ゴールを襲った。後半27分にゴール前からの折り返しを、上野がグランダーの強烈なシュートで決勝点をあげた。試合はこのまま1−0で終了。今日は、前半も後半も目の前で試合が展開されてよく見えた(満足^^)。

 私が試合中も気にしていた我が浦和も勝利!(負ければ暴動が予想されただけに一安心) マリサポの方とお互いの勝利を祝い、準決勝での対戦を約束したのだ!

 これからも、なるべく多くの試合を丸亀で観戦できるように願う。そのためにも、地元のサッカー熱を盛り上げなきゃ。マリノスの関係者の方が、子供達に「また来年も来るからね」と言っていた。子供達にうそはつかないでしょう。

 次は天皇杯。また”浦和レッドダイヤモンズ”を観たい! 関係者のみなさま、よろしくお願いします。


6月18日 日本4vs1香港(香港) by 団長:なんり藤冨 アジアの人々を繋ぐサッカー

 会場のあちこちから大勢の子供達の歓声、大きなスタジアムは第1試合から大いに盛り上がっていました。かたやマレーシアからのサポーター集団あり、こなたフィリピンからの出稼ぎメイドさん達の集団あり。そろそろとゴール裏に陣取りはじめた日本のサポーターもみな人それぞれに「アジア」を肌で感じていたのではないでしょうか。

 6月18日香港はナショナル・スタジアムにてシドニー五輪アジア地区第1次予選日本対地元香港を観戦して来ました。ゲームの内容についてはもう皆さんTVでご覧になった通りですので、当日恐らく現場でしか味わうことが出来なかったと思われる点などを少しだけ。前段でご紹介した通り、スタジアムは今予選最高の入りとなり、早い時間からあらゆる人種のアジアの衆で盛り上がっています。「打倒日本」に燃える華僑のじいさまも、アジアナンバーワンのティームに香港がどれだけやれるか観に来た人も、ただ単に今日はハイレベルな試合があるからと父親に着いてきた家族連れも、そして熱烈応援の香港の学生席も。そして私のすぐ隣で負けじと声を張り上げる植田朝日一族。「うーん、いい雰囲気!」。言葉や肌の色は違ってもアジアのみんなもサッカー大好きなんだよね。サッカーは欧州や南米だけのものじゃないんだよね。これだけでもなんだかジーンとくるぜ。

 試合は最後にいらん一点とられたけど、あれはお灸となります。百点とった子はどこまで頭いいんかわからんけど、99点の子は完璧ではない、ということがわかる。こないだのユース決勝と同じかもね。とりあえず1次予選の1次ラウンド全勝おめでとう。誰が抜けても次もシッカリ戦って爆勝してくれ。

追記:個人的には札幌と福岡からたった一人づつ選ばれた吉原君と山下君が活躍してくれたので実に気分がよかった。キミ達のことはずっと昔から応援してたからね。一日も早く上に呼ばれる様に頑張るべし。


6月13日 大塚1vs0水戸(徳島) by Fujita

 先週の横浜FC戦には900人超の観客が集まった。今週は300人弱。3分の1やん。先週の観客は横浜見に来とったんか。我らが大塚を応援せないかんやろ! やっぱり地元の盛り上がりがないと上にはいけんやろ! 大塚を見に行こうよ!

 前半は徳島ペース。片岡がスピードとドリブル(上手い)でチャンスを作る。しかし得点には結びつかず前半が終了。大塚にもパスミスが多かったが、DFががんばりピンチらしいピンチはほとんどなかった。後半に入ると一進一退。両チームとも得点が入りそうな気配もなくこのまま延長戦→同点かと思われた89分、関口がDFの裏に飛び出し、GKをもろともせずゴールゲット! 結局これが決勝点となり、大塚は第1ステージ3位で終了(天皇杯のシード権も獲得)。

 第2ステージの優勝めざしてがんばろう!


6月6日  大塚1−4横浜 (徳島) by 三宅

 6月6日といえば横浜国際でのキリンカップではなく横浜FC四国初登場の試合にいってきました。

 バックスタンドアウェー側に行くと辻野社長に宮崎専務サポーターグループ”アーザアズール”の川村さんなどテレビで見た顔がいました。あらかじめネットで横浜から来る人と連絡取ってたのでその人を探して隣で応援することにしました。試合開始直前にメインスタンドアウェー側に陣取った横浜FCの反主流派サポが歌った「はーるばる来たぜとーくしまー」には競技場内受けてました。

 試合は開始9分横浜の左CK。ニアに蹴ってヘッドでそらし有馬が頭で押し込んで先制。その後も横浜ペース。やはりけが人続出でベストメンバーの組めない大塚では歯が立たないのかと思いきやこの1失点で押さえて前半終了。横浜はパベルがブレーキ。やはり暑さがこたえるのか。

 後半開始すぐ、横浜のボールを中盤でカットした大塚の野口が中央をドリブル。DFの数が少なくだれも当たりにこないとみるとミドルシュート。これがきれいに決まって1−1。横浜サポはしーんとなってました。「この流れはまずい」だれもがそう思ったのでしょう。しかしその6分後藪田のゴールで突き放しこれでいけると横浜サポ安心しました。このゴールを決めた藪田は大塚サポ前で踊ってました。大塚サポにしてみれば「挑発行為」としか取れないこと。あれは反省してもらいたいです。

 2−1となりこれで安心ゲームを見れると思った矢先高木が相手ファールに対する報復?で一発退場。またまたやばい空気がバックスタンドの横浜サポを襲う。しかしここからがプロチーム、強い。この試合役立たずのパベルを下げ稲垣を投入。守りに行くのかと思いきやしっかり攻めて連続得点。とても一人少ない状態とは思えない動きでした。試合は4−1で終了。

 試合後横浜サポの多くが試合後残ってました。同時進行の本田技研が負ければ1stステージ優勝が決まるからです。川村さんの携帯に連絡が入り「本田負けたー、優勝ー」と叫ぶとみんなで拍手。すると社長の携帯に奥寺GMから「徳島まで来てくれたサポに優勝決定の挨拶に行く」と連絡が入り私も待つことに。さらに連絡が入りGMほか監督、選手全員がでてきてくれることに。私服に着替えてみんながタッチライン沿いに整列。遠藤主将が挨拶。それを聞いて私は「このチームいいなー」と思った瞬間でした。「俺達のチーム」が日本代表しかない香川県人にとってはとってもうらやましかったです。


6/6(土) キリンカップ:日本代表 VS ペルー代表 in 横国 BY まぁころりん

 横国での代表試合だ!しかも、勝てば優勝が決定する。負けたら・・・負けることは考えまいッ。10:00スタジアムに行くと、すでに長蛇の列。照りつける太陽の中、タオルや新聞をかぶって並んでいる人多し。今日ヤタガラスのカブリモノに入る友達を発見。彼は腕に包帯を巻いていた。(後で聞くと、ヤタ兄弟の練習中の負傷らしい。)

 試合前から、ペルーの応援は熱い。空気入れを改造したラッパの鳴り物が賑やかだ。国歌斉唱。ペルーの国歌は元気で力強い。歌の最後に『○△□×、ペルーーー!!』と誇らしげに叫ぶ。ジィ〜ンと胸に響く。日本の国歌、君が代斉唱。負けるものか、と大声で歌ってみた。どうしても、君が代のメロディはしんみりしている。ん・・・。

 国際試合だ!『FIFA ANTHAM』が流れる。代表が入場してくる。この瞬間が一番好きだ。全身の毛穴がドヒャァっと全開になる。スタメンを見て、ご贔屓の選手が外れていたのでガッカリ。けど、『代表』は『われらの代表』だと、気持ちを入れ替えた。

 西京極で見たペルーは、大きい、速い、フィジカルが強い、の3拍子が揃っていた。その強豪ペルーとどう戦うか、トルシエジャパン。セットプレーなどの高さでは完全に負けていた。日本も決定力不足だけど、ペルーも同じ。日本以上にチャンスを活かせてなかった。それに加えて、ゴールに嫌われているのか、なかなか枠に入らない。運は日本に向いていたように思った。けど、その運を活かせなかった。パスミスや、弱気なバックパスも多かった。どうした?ニッポン?

 後半は、さらに暑さによる疲れが目立った。アツ、オク、キーチャンと選手交代に期待したけど、ペルー選手の個人技に突破されるシーンが続く。両チーム無得点のまま、ついに長いホイッスル。・・・・・・まただ。

 試合後にペルーサポの男の子に聞いたこと。コパアメリカはキリンカップより凄い大会だ。それを控えているので、ペルー選手は必死に戦った。選手のほとんどは海外でプレーしていて、コパのために3ヶ月前から集まって練習してきた。

 追記:応援に際しまして、F富ファミリー、F田さん、どうもお世話になりました。ありがとうございました。


6月 6日 日本0vs0ペルー(横浜国際) by Fujita

 試合前からスタジアムの周りは、顔にペインティングしたり紅白の帽子をかぶったペルーサポーターが大騒ぎ。テレビや雑誌でみたWカップの雰囲気だ。^^

 前半はサイドから何度かチャンスを作れたが得点にいたらず。後半には日本の足が止まり決定的なピンチを何度も迎える。ペルーに中央突破を許す場面も・・。しかし、楢崎の顔面セーブ・相手のミス・ゴールマウスに助けられなんとか引き分けに持ち込んだ。負けてもおかしくない試合だった。

 期待の三浦(淳)は、いつもと違う右サイド起用のせいか積極性に欠けていた。もっと積極的に行こうよ!自分らしさ・個性を出していこうよ!(他の選手も同じ)

 それから、不用意なバックパスは止めよう。相手に読まれてカットされたり、ボールが緩いためにカットされてピンチを迎えていた。

 また得点0だった。フル代表の試合では、Wカップ最終予選依頼すっきりとした試合がない。FW陣はもちろん、MFも積極的にゴールを狙っていこう! 次に期待だ!!

PS.大変お世話になった東京支部長さま、ありがとうございました。


5月22日 浦和2vs3福岡(駒場) by Fujita

 久しぶりの駒場。最高の雰囲気だ。やっぱりいいねぇ〜。

 しかし、試合は大荒れだった。前半33分に先制したが、直後にザッペッラが2枚目のイエローで退場に。すると人数の多い福岡ペースになって、篠田のロングシュートで同点になり、後半にはついに逆転を許してしまった。福田のPKで一度は追いついたものの、90分終了間際のフリーキックがバーに嫌われ、延長前半のPKをペトロが失敗したりで結局延長後半にVゴールで負けてしまった。「なんでPKを伸二が蹴らないの」「伸二が蹴ればいいのに」という声があちこちから聞こえてきた。

 小野は、体格もプレーも開幕時よりたくましくなっていた。Vゴールの後、その場にほとんどの選手がその場に倒れ込んだのに対し、小野は悔しそうに立っていた。実際かなり悔しそうだった。(ボローニャの関係者が来ていたせいではないでしょうが)

 10人でよく戦った選手にサポーターから声援が送られた。がんばれレッズ! がんばれペトロ!


5月16日 大塚3vs2デンソー(徳島) by Fujita

 開幕以来約1ヶ月ぶりのホームゲーム。しかも、開幕が香川だったので徳島での初戦。観客の入りはまぁまぁだったが、グランドコンディションの悪さには驚いた。ラインのところは芝がなく砂の上に白線を引いている。ゴールとゴールを結ぶように芝がはげているし、ところどころ芝が枯れている。なぜ・・・。この状態では鳴門の改修どころではない!

 試合は開始直後から大塚が一方的に支配。しかし、何度もチャンスを決められない。するといやな予感(チャンスを決めておかないと逆に相手に点を奪われる)が現実に。PKで1点を失った。

 しかし、その直後に関口が同点ゴールを決め、続いて小井土がゴールゲット。後半開始直後には横瀬が得点を決め3対1に。その後は逆にデンソーに押される展開になり、1点を失ったがからくも逃げ切り3対2でタイムアップ。


5月13日 五輪壮行試合総括 by ゼミ長・桑原

 ゼミ長・桑原です。昨日の五輪壮行試合についてご報告します。結果は皆さんご存じの通り、0−1で日本の負け。得点者はサンフレッチェ広島のDFフォックスでした。今日のスポーツ新聞等を見ると、辛口の評論が目に付きますが、私の率直な感想を述べてみると・・・。

1.今回の壮行試合の意義

 今回のマッチ・メイクに関しては、個人的に疑問を抱いていました。1次予選香港ラウンドまでまだ1カ月ほどあり、しかもチーム作りの期間が非常に短い。前々から問題になっているJリーグとの日程調整がネックなのでしょうが、これは今に始まった問題ではありません。欧州等の日程とあわせる意味でも、早期にJリーグの秋−春開催への移行を進めるべきだと思います。このままでは代表の強化に悪影響を及ぼしかねませんね。ただ、「テストマッチ」と割り切ればそれなりに意義があったとも言えます。システムはWユースと同じ3−5−2を採用するのだから、早めにいろんな選手を実戦で試すには豪州は格好の相手です。開催場所が国立ではなく、駒場だったのは適正サイズのスタジアムが関東近辺にないからでしょう。五輪壮行試合に、国立ではいかんせん大きすぎますから。

2.日本の守備は?

 今回のディフェンス・システムはWユース、A代表と同じフラット3。ラインを高めに保ち、積極的にオフサイドを狙っていきます。昨日の試合でも、宮本、戸田、古賀の3人はよく統率されており、実際には審判が見逃していましたが、オフサイドトラップを頻繁に仕掛けていました。それは昨年のU-22アルゼンチン代表との試合よりもさらに洗練されており、安定感があったと思います(一度だけあわやオウンゴールかという危ない場面もありましたが)。今後はロングボールへの対処、連系プレーなどが確認され、より安定感のある洗練された守備陣になるはずです。そういう意味では、現時点では合格点と言えるでしょう。

3.日本の中盤は?

 ここが日本の生命線と言えます。昨日は、ボランチに稲本(石井)、明神、右アウトが酒井、左アウトが中田、真ん中に中村という布陣。本来ならば、ここに今回不参加だった小野が加わるはずです。相変わらずパス回しはすばらしい。A代表よりもテクニックがあるのでは?とすら思えるほどでした。但し今回はコンビネーションが成熟していないのか、得点に結びつきそうな攻撃が見られませんでした。稲本は前半だけのプレーでしたが、まだ本調子ではなさそうです。ただし競り合いでの強さは相変わらずですし、時折見事なサイドチェンジを見せるなど、やはりただ者ではありません。彼にはケガをちゃんと直してほしいですね、あせらずに。今回私が特に気になったのが中村の「ゲームメーカー」としてのプレーです。彼のパスセンス、フリーキック、得点感覚はずば抜けたものがありますが、なぜか周りとあわない。ワンテンポ遅れているんですね。彼がボールを持ったとき必ずドリブルで仕掛けようとするのですが(それはいいことです)、今回のようなディフェンスの寄せの早い相手だと、カウンターを食らう可能性が高いですし、周りのMFやFWとの連系が乱れていました。彼は中盤の真ん中よりも、1.5列目の飛び出しを狙わせた方が活きると思いました。ゲームメーカー、パッサーとしては小野の方が適任ではないでしょうか?

3.日本の前線は?

 昨日の試合では、柳沢と福田(平瀬)が出場しましたが、やはり課題は柳沢のパートナーを誰にするのかという点につきると思いましたね。また昨晩の柳沢は、常にウラを狙っていたにもかかわらず、中盤との連系不足か、なかなかいいボールがもらえず、ポストプレーで目立つ場面が多かったように見受けました。また福田、平瀬ともときおりいい動きは見せるものの、あたりに弱く簡単に倒れてしまう。ここには、Wユース組の高原が加わればおもしろそうです。今回、豪州のディフェンスラインはフィジカル面で強く、ひきぎみに守っていましたので、ここを突破するのはなかなか至難の業。今後は、やはり日本のお家芸になりつつあるはやいパス回しと中盤との連系でいかにゴールをこじ開けるかがポイントになるでしょう。

4.今回の敗戦は?

 結果は確かに0−1でしたが、内容的には日本が圧倒的に押していました。ではいつものごとく「決定力不足」かといわれれば、私は「否」と答えます。今回の豪州代表は、フィジカル面、戦術面でも好チームで、なかなか一筋縄ではいかない相手でした。相手の得点も崩されてのものではなく、こういう接戦ではよくあることです。つまり、CK、FK等のセットプレー、もしくはミスで負ける類のものです。確かに負けは非常に悔しかったのですが、「テストマッチ」ですから、長所短所の確認ができたという意味ではOKだと思います(むろんサポーターの多くは怒ってましたが)。個人的にはCKをもっと活かして欲しかったですね。ただ相手がでかすぎました。アジアにあんな国ないですよ。今後はさらにコンビネーションが確立され、戦術も修練されて行くはず。

 五輪予選はこれから長丁場の戦いが始まります。あのフランスW杯アジア予選を思い出して下さい。調子のいいときもあれば、悪いときもありました。主力がケガ、出場停止で出られないときもありました。でも最後には、実力を出し切った国がきっちりと出場するものなのです。そういう意味では、苦戦することもあると思い出させてくれただけでも、よかったと思います。Wユース準優勝で日本人はみんな浮かれていますから。

 それに今の五輪代表はA代表よりも面白いサッカーをやっています。前回のブラジル戦と比較して、これだけは断言しましょう!

追 伸

 それにしても浦和の観客はすごすぎる。各自が目が肥えているので、いいプレーには拍手したり、でっかい声で独言で文句言ったり。いつもながら独特の雰囲気がありますね。私は結構好きです。

 それに一番スゴイのがサブグラウンドを臨時駐輪場にして、近所のガキ、おばちゃん、おっさんがチャリやスクーターで観戦に来ているところ。すそ野の広さが窺えます。終了後なにげにサッカー始めたりなんかして。

 最後に私の後ろに座っていたサラリーマンの独言を紹介しましょう。柳沢がシュートを外したとき、彼が怒って一言、「おいおい柳沢、だからアントラーズ7位なんだよ!浦和は11位だけど」試合中ずーっとこんな一人ボケ−ツッコミのオンパレード。こいつはあまりにうるさいのでヤキいれようかと思いましたよ。


第10節 5/1(土) C大阪 VS 鹿島 in 長居 BY まぁころりん G・W 大阪遠征観戦記(その1)

 絶好の観戦日和。特別企画、先着1万名にタオルをプレゼント!を貰おうと足早にスタジアムに向かった。タオルは明るいさくら色でC大阪ロゴ入りだった。

 ホームチームを応援したがるダンナを説き伏せ、Wユースの選手見たさにアウェー寄りに座る。バックグラウンド側は地元FCの子供でほぼ満席だ。どうやらセレッソが、子供の日企画で、地元FCを招待しているようだ。ローソンチケットが早くから売り切れだったはずだ。関西のJリーグでこんなに入っている試合はひさしぶりのような気がする。スタジアムが活き活きしている。素直に嬉しいッッ!

 試合は、前半C大阪が圧倒的に押していた。森島、真中をはじめ、C大阪の選手のゴールに向かう気迫が鹿島に勝っていたようだった。同時に、ホームの観客は盛り上がった。きっと、この日の試合がきっかけに

スタジアムに向かう子供もいると思う。そんないい試合だった。

 ハーフタイムでは、さくら色のタオルがあちらこちらで掲げられていた。なんだか、いい感じだ。チームのある地域が本当にうらやましい。一方、鹿島は、いつもとまるで違うチームのようだった(ビスマルク欠場の

影響?)ユース組で先発の本山、それに柳沢もほとんどいいところを見せないまま、試合は終了した。

 ん・・・鹿島を応援していたのに・・・隣のダンナは嬉しそうだけれど・・・・・・(チッ。)

 帰りの電車には、さくら色のタオルをギャング巻きにしたちびっこがいっぱいいた。でも、口々に『ヤナッギサ〜ワ〜♪』と嬉しそうに歌っていた。違うっちゅうに(笑)どうやら、ちびっこサポを増やすには、覚えやすいサポソングが必須のようだ。


番外編 5/2(日) 阪南大学 VS 同志社大学 in 長居 BY まぁころりん G・W 大阪遠征観戦記(その2)

 関西学生サッカー春季リーグ。今日もまた絶好の観戦日和。昨日と同じスタジアムとは思えないほどガラガラ。メイン側だけ開放されていて、大学生を中心に300人くらい応援に来ている。OH!なんてレアな試合なんでしょう。

 さて、長居へ来る途中、偶然、阪南大の応援している選手を発見!現在鹿島で活躍している本山と一緒にプレーしていた古賀大三だ。ワタシ達は、まさしく彼のプレーを観に長居に行っているのだ。しかも、なんと、自転車で長居に向かっていた。(そりゃそうだ、選手といえど大学生)呆れるダンナをヨソに、気分は一気にミーハー度120%!とてもうきうきしてきたッ。

 駐車場に、JR四国のバスを発見。キョロキョロしていると、高松北高のウェアを着た集団がいた。聞いてみると、この日のナイトゲームで阪南大と練習試合をするからスタジアムで観戦しているらしい。(こんなところで高松の選手に会うとは!なんたる偶然。高松も捨てたもんじゃないわ♪ でも、どうしてわざわざ大阪の大学と練習試合をするのかなぁ?)

 右サイドの古賀選手が見たいのに、左サイドからの攻めが多い阪南大学。お〜い。2年生だけど、左サイドも使ってよ!買った関西大学サッカーのパンフを読んでいると、意外に四国出身の選手も多い。愛媛と徳島でしょう?それに、香川出身者も!ますます興味が湧いてきた。むふふぅ〜♪

 結局、2−1で同志社大学が勝ったけど、リーグはまだまだこれから。がんばれ、阪南大学!


5月5日 本当に≪熱戦≫だったのだろうか?

 鹿島vs磐田戦を観た。どちらも王者の意地をかけた、そして勿論1stステージの優勝を争う熱いバトルだった。久々に国立を埋めた大観衆にも感激した。特に延長に入ってからの両者の激しいカウンターの応酬は実際に手に汗握る展開。しかも力と力がまともにぶつかり合い、さほど汚いファウルも無かった点はさすがに現在のJを代表するチーム同士の横綱相撲であった。

 しかし視点を変えると、本当に「いい展開」を見せてくれたのはせいぜい後半までで、サドンデス(私はまだこちらの呼称の方が好きだ)に入ってからは両チームともまるで中盤が機能していなかった。確かに疲労もピークに達していたかも知れないが、真中がポッカリ空いて、チャンスボールか大きく左右に日飛び交うばかりではなかったか。つまり双方がチャンスの交互連続になっちまったので会場が盛り上がっただけなのだ。あそこで中盤のないノーガードの殴り合いになって、尚双方ともKOパンチを相手に決められない、即ちVゴールを奪えないのは、なんともお粗末な内容としか思えない。私達は何度も見たハズだ。我々の代表があの時間に決められず、逆に泣かされた試合を。

 「稲本まじめにやっとるか」より


5月5日15:00 鹿島− 磐田(国立) by ゼミ長・桑原

 減り続ける観客数、低レベルの試合内容、試合運営の稚拙さ・・・。Jリーグ存続の危機が叫ばれて、一体どれだけの日々が過ぎたのでしょうか。しかし、私が観戦した今年のGW随一の「黄金カード」に、そんな憂慮は無用でした。NHK総合で生中継されたので、賢明なるサポータークラブの皆様はテレビでご覧になったはず。あえて試合内容に関するコメントは必要ないでしょう。高レベルでの戦いは、さすが真のライバル間のものであることを見るものに実感させてくれました。

 私がここで皆さんに問いかけたいのは、「なぜ51,000人強もの観衆がJに集まったか」なのです。確かに日程、天候、好カードの好条件がそろったこともあるでしょう。Wユース準優勝という好結果も影響したのかもしれません。しかし、私が国立で感じたものは、ただのブームでは終わらなかった、サッカーという「スポーツ・エンターテイメント」の定着でした。磐田サポの一部には、若干ミーハーな女性ファンが多く(おそらくは名波ファン?)、退屈な応援を繰り返していましたが、それはそれで大いに結構。むしろ私が多く見たの

は、一本の美しいスルーパスに感嘆の声を上げ、凡ミスに自然にブーイングを発し、美しいゴールシーンに惜しみない賞賛を送る、磐田サポでも鹿島サポでもない、大多数の純粋なサッカーファンだったのです。

 日本代表の試合には満員の観衆が呼べて、Jリーグの試合には客がこないと嘆く方に、私はあえて言いたい。いい環境でおもしろい試合が観戦したい人はたくさんいるのです。彼らはいわゆる「サポーター」ではないが、サッカーを愛する大切な人達なのです。愚痴をこぼす前に、雨が降っても観衆が濡れなくてもいいように屋根をつけるなど設備を充実させるとか、もっと多くの人が見たいと思い、実際に見られるマッチメイクをするとか、楽しく観戦できるようサービスを充実させるなど(相変わらずビール売りは缶ビールを目の前でコップに移すだけ)、やらなければならないことは山ほどあるはず。仮にも「プロ」として興業を行うならば、見習うべきところは、たとえそれがあのプロ野球であろうとも、見習って改善していくべきではないでしょうか?

 代表の強さ、サッカーレベルの向上とリーグの反映は必ずしも一致しないということを忘れないで欲しい。せっかく戻りつつあるサッカーへの関心をないがしろにしないで欲しい。 試合終了後、子供の日を楽しく過ごしサッカー談義に花を咲かせるたくさんの親子連れを見るにつけ、その思いをいっそう強くした休日のひとコマでした。