過去の投稿のページ(1999年7月・8月分)


8月25日

 拝啓 ラモス殿

 はるか昔、東京は自宅近くの駒沢球技場で、読売クラブの時の熱いプレー観てました。わずか数百人のお客の一人として。貴兄は私より一才年上ですが、今も日本代表の肩書きが最も似合う「日本人」だと思っています。「もし生まれ変わったら、もう一度代表のユニホームを着てW杯に行きたい」このセリフには心底涙こぼれました。泣けました。今まで日本のサッカーを支えてくれて本当にありがとう。近い将来、また国立で,お目にかかります。

                                          敬具

 団長:藤冨南理


8月24日 真夏の夜の夢

 ゼミ長・桑原です。

 8月23日、ラモス引退試合を見に国立に行ってきました。当然のことながら、ラモスに対する厳しいチェックがなかったため、往年のパス回しを見せてくれ、楽しかったのですが、むしろ私にはJリーグ選抜のふがいなさが目立った試合でした。唯一例外は呂比須のみ。彼の気迫、プレーにはいつも感心させられます。それに川口くん、ファンブルはご愛敬だけど、する相手が違うだろ。ビスマルクでなくてカズ!一番残念だったのは、カズ、前園のツートップが見られなかったこと。少しでも一緒にプレーすれば盛り上がったのに。

 でも観客も48,000人も入り(平日18時キックオフとしては異例)、演出もまずまずで、いい引退試合だったと思います。天気もよく、サポーターが静かなのも好感がもてました。(等々力でのヴェルディの試合は、いつもあんなものだそうです・・・)夢のプレーヤーが繰り広げるまさに「真夏の夜の夢」。そして、一つの時代に幕が下ろされた一瞬でした。次に引退試合してもらえるのは、カズ、井原、中山・・・かな?

 それにしても親子で引退試合をプレーするなんてうらやましいぜ、カリオカ。長い間お疲れさまでした。そしてこれからも日本サッカーに檄を飛ばして下さいまし。(次期コンサドーレ札幌監督就任の噂あり)


8月 3日 ダエイ、期待してるぜ!

 9月にイランが来ます。多分、恐らく、絶対にダエイも来てくれると思う。私は敢えてお願いしたい。点を取る本当のフォワードのプレイを存分に見せて欲しいと思う。フランスの時はチト冴えなかったけど、私はジョホールバルでの(特に後半の前半迄)イランの前線は間違いなくアジア最強の破壊力であったたと今でも信じています。アディディからダエイへの矢の様なパス、あれは矢というよりもはやシュートの様なパスだった。アディディもバゲリもマハダビキアも絶対来て欲しいと思う。

 でも勿論私も立場上、負けるな日本、頑張れ日本でありますが、ただ今のがたがたフラットスリー?とかでまずあのブンデスのトップは止められないでしょう。ダエイさん、日本のサポーターみんなに恨まれる様なスゴいプレーを一発頼みますわ。今から目に耳に浮かぶぜ。選手コールの際にキミに浴びせられる大ブーイングが・・・・。

 でも私は起立して拍手します。だってイランはあのメルボルンの死闘、それにフランス本大会でアジアの力を証明してくれた唯一の国なんだよ。

 団長


7月22日 下記投稿の日付けについて

 ちょっとまて、トルシエは今バカンス(これから大事な時期なのに一ヶ月もおー?)なので東京支部長が尾行したのは違う人なのではないでしょうか。・・・という意見のかた、この出来事は忘れもしない2週間位前、代表がパラグアイから帰国した当日のことであり、この文章はその翌日団長宛にメールしたものであります。高級マンションの表札まで確認しましたので間違いありません。バカンスから帰ってきてまた遭遇したら、思い切って気にしていた寿司屋に誘ってみよっと。

 東京支部長(トルシエすとーかー)


7月21日 お中元、ファンレターなんでもトルシエにとどけまっせ。

 トルちゃんのマンションは私の家から歩いて3分だった。

 昨日会社の帰りに駅前から帰るコールをしていると、目の前をトルシエに似た外人が歩いて行くではありませんか。帰るコールを「今から尾行開始コール」に変更し、寿司屋をのぞきこんでいるその外人に寄っていくと、なんとパラグアイ臭いではないか!こりゃ本物だ、ということで、尾行を開始しました。以前より近所の先輩が「トルシエによく似た人を見た。」とか「駅でぶつかった。」という噂があり、どうも近所に住んでいるらしいというのは知っていたのですが・・・。

 その後トルシエはパン屋、化粧品屋を外から覗いたあと、銀行のキャッシュコーナーに立ち寄りお金をおろした後、スーパーで20分ぐらいかけて食料品をGETしました。その後スーパーでおちあったのか、サミアコーチに似た男と出てきて、先程覗いていた寿司屋をもう一度覗いてから住宅街でその男と分かれて、高級マンションに消えていきました。これで直接投書することも可能。えっへっへっへへ・・・

 東京支部長のマル秘情報でした。


7月 5日 ありがたい、ありがたい

 みなさんは、いろいろなご意見をお持ちと思いますが、私にとって、コパ第2戦、対パラグアイ戦は非常に戦慄的ですらありました。緒戦を引き分けて、絶対的に地元初勝利を義務付けられていたとは言え、パラグアイはそれは見事だったとしか言えません.。それは日本を「惨敗」「ぶざま」「壊滅的」と言わしめるに十分でした。一昨年のキリンカップで来日こそしているものの、その時のことを完全に払拭して終始責めつづけられたのがパラグアイの勝因のひとつであり、その時のことをかすかに思いだしつつ序盤さえしのげば勝機あり、などと夢を見ていたのは私を含めた多くの日本人サポーターだったのかも知れません。しかもパラグアイは前半も後半もロスタイムの最後の最後まで徹底的に攻めつづけ、南米サッカーには珍しい程の「美しい」プロフェッショナルのサッカーに徹しました。日本がどんな守り方をしようが、攻め方を試みようが、比較にならない体力とボディ・バランス、そして日本のお株を奪う(日本にお株はあったのか?)組織力で本気の洗礼を浴びせまくってくれたのでした。みなさん、情けないけど、本当にありがたいではありませんか。先のW杯で中田は「世界との差はほとんどないと感じた」と言っていましたが、日本が強くなった分、世界のサッカー先進国は同じ分、先に行ってしまった、それにやっと気がついたのではないですか。それがわかった分、そしていくら地元とはいえ、最高のパワーとティーム力を発揮して敵がくたばって尚徹底的に攻めつづけてくれたプロの集団に日本は感謝しなくてはいけません。まさにありがたい、ありがたい。です。

追記:吉原君、あなたは香港にいた時に「同じ世代のこれだけのメンバーと一緒にやれるのだから、しんどいとか疲れたとか言っていてはもったいない」ととてもプロらしいコメントを残してくれました。しかし、このゲームで交代出場するや否や、巨大なパラグアイのディフェンス二人にフッ飛ばされて、「こんなんなら、もう日本に帰りたい」と言いましたね。もう結構。今すぐ日本へでもどこへでもとっとと帰ってしまえ。そんな弱音を吐くくらいなら、二度と代表のユニホームの袖に手を通すことなど誰が許すものか。ハラ切って出なおしてこい!!!!

 感謝と憤怒の団長:なんり藤冨


7月 5日 たまにはハッタリぶちかませ!日本協会!

 先日の新聞で、8日に米国で行われるオリムピックのアジア地区最終予選の抽選に当たり、日本協会は「日本、韓国、サウジの3カ国はいろんな理由あるけん、シードしてちょ」などと懇願したらしいが、そんな弱気なことだから上も下もダメなんじゃわ。

「是非とも日本、韓国、サウジでやらせてくれい!」ぐらい言ってみろってんだ。

 高松市:稲本這い上がってこいや


7月 1日 starting over

 6月30日早朝(日本時間)、待望の南米選手権がいよいよ開幕し、そのオープニングゲームとして行われた日本VSペルーは、皆さんご存じの通り2−3で逆転負けとなりました。日本の得点はセットプレーのみで、内容的にはペルーが押しまくり。生命線であるはずの中盤はボールを支配できず、パスは弱気にも横か後ろに回すだけ。そこを狙われてカウンターを食らうという、お約束の展開にお怒りの方も多いことでしょう。しかもせっかく先制点を取っていながらの逆転負け。「せめてドローに持ち込む戦術さえあれば」との嘆きたい気持ちも正直言ってあります。私個人としても、先日行われたキリンカップで嫌な思いをさせられたペルー(サポ)に、一泡吹かす絶好のチャンスだっただけに、非情に悔しい。

 しかし、私は言いたいのです、「それがサッカーじゃないか」と。どんなハイレベルなチームでも信じられないような逆転劇にあうことは、今年のチャンピオンズリーグ決勝を見ても明らかです。むしろ私は、日本代表がやっと本気の戦いの場に立てたことを素直に喜びたいのです。そう、ここはまだほんの出発点なのです。

 課題が多いのは百も承知。ペルーからすれば、所詮日本はまだアジアの一弱小国。テクニック、スピードともにペルーに完全に劣っていることを考慮すれば、不満はありますが、十分勝つチャンスをつかめたことを喜んでもいいと思います。そしてペルーが同組最強国と言われていることを考えれば、懸案だった得点不足も(もちろんまだ不満ですが)解消されつつあるようですし、逆転されてもまだあきらめずに追いつけたことを評価したいのです。望月の負傷(骨折?)は、残念なことではありますが、それは真剣勝負の場だからこそ起こったこと。これは親善試合ではないのです。またトルシエの挑発により、やっと本気で勝負し始めたA代表のメンバーにも(若干の)頼もしさも感じられました。

 次の対戦国はホストカントリーであるパラグアイ。会場の雰囲気はまさにアウェイそのものとなるでしょうが、GKのチラベルは政治的理由により不出場。「魚は嫌だ、肉を食わせろ」とごねる選手がいる現状(この話は笑えます)を考えれば、つけいる隙は十分あります。

 7月3日(土)は早起きして本物の真剣勝負を見ましょう。もちろん勝ち点3を信じて。

 ゼミ長・桑原