豊島10年
産業廃棄物の象徴としての豊島問題も一応の決着を迎えた。
それは島民が一致団結し闘い、勝ち取った結果でもあった。
中坊公平氏の存在も大きかったが、島民が古里を守ろうとする強い意志の表れだったように思える。
1990年11月に兵庫県警が摘発してより全国的に有名になった。
私は偶然この年の8月より1年半かけて撮影しましたが、10年経ち豊島がどのように変わったか
再度撮影した。
そこから見えてくるものは、10年前とほとんど変わらない姿でした。
今の日本は変化こそ善であるかのように突き進んでいるように思える。
10年間ほとんど変化しない生活・文化・人間関係
これこそ田舎が誇れるものではなかろうか。
ゆったりとしたハレとケのリズム。
濃密な人間関係。
人間らしい空間。
写真 1. (2ページ) 1990年と2000年の比較