高松Uni City

 天気の良い日にカメラを片手に高松を歩く。金太郎飴のようなミニ・東京に思えた町も、すれ違う人々のリズムが違う空気感が違う、そんな高松を記録した。

 今の日本は地方分権が叫ばれているが、東京のメトロポリス(巨大都市)化がますます進み、一極集中が進行しているように思える。地方都市は政治だけでなく、経済も文化も東京の系列下に組み入れられ、さらに農村は地方都市の支配下に組み入れられている。そしてマルチメディアの発達がそれの拍車をかけ、日本中が画一的な生活様式や文化になりつつあり、人間の価値観まで同じになる恐怖を感じる。

 地方都市は大都市に対するコンプレックスと農村に対する越感を持ち、自らの独自性を失いつつある。ハレの日に時たま顔を出す歴史と伝統のある深層文化も日常の表層文化に押され続けており、このままでは形式化・観光化していき消滅するおそれがある。

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 データー   フジ6X9 トライX 

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