写真研究室

耐候テスト

 コモンホールに北海道修学旅行の写真を30枚ほど展示した。展示から3週間ほどで写真の褪色が目につき始め、1ヶ月後にはナントセピア色の懐かしの思い出写真に変身(>_<)していた。
褪色した修学旅行の写真
 プリントは、校内(プリンタ:Canon Pro9000、用紙:確か光沢プロフェッショナル)だが、変色の原因がわからない。 15年ほど前には、カラープリンタで印刷した掲示物は褪色が激しく、特に外に貼った物は見るも無惨に変色していた。その後、つよインク(エプソン)、ChromaLife100(キャノン)等の開発で褪色しにくくなっているはず・・・。

 ふとプリンターのインクを確認してビックリ。 いつの間しかサードパーティー製(互換インク、キャノン用JIT CO7EY)のものが、8色中4色(ブラック、フォトシアン、マゼンタ、イエロー)使用されていた。 (緊縮財政の折、やむを得ない・・・!?)

 サードパーティー製が褪色の原因なのか、それとも湿度や反応性の気体(オゾン、硫化水素、塩素等)の影響なのか、原因を探るため「耐候テスト」を実施した。

「耐候テスト」の条件
 7/24、テスト開始。カワセミの組写真を、
  TAKA自宅のCanon Pro9000 MarkU(インクは全てCanon純正)
  M木高校のCanon Pro9000(ブラック、フォトシアン、マゼンタ、イエローが互換インク)
で印刷し、純正を上、互換を下に貼り、同一条件で毎日数時間程度直射日光にさらした。褪色の様子は、目視および週一程度の撮影で確認した。

耐候テスト開始 2ヶ月後 褪色の比較 褪色の比較
耐候テスト開始 2ヶ月後 褪色の比較 褪色の比較



「耐候テスト」の結果
 1ヶ月後では、純正と互換の変色の差は認められなかった。 1ヶ月半後には、互換にくすみが感じられ始める。(緑が系統の褪色?)

 2ヶ月後、ハッキリ互換が褪色している(上写真の左から2番目)。 上の写真の「褪色の比較」では、純正と互換の同じ写真を上下に並べたが、褪色の様子が確認できる。

 今回の耐候テストは、写真で行ったのでどのインクの影響が大きいのか、正確には確認できなかった。また、8色全てが互換インクではなかったので、テストとしては不十分かもしれない。 しかしながら、この変色を考えると、写真印刷が目的の一つであるCanon Pro9000には、互換インクを使用すべきでないと考えられる。どうかCanon Pro9000には純正インクをm(_ _)m

(2012/10/21、TAKA)

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