tarosanの故郷・桑野町は徳島県南部の阿南市というところにある。昭和30年代には、丹生谷方面への交通の要所として、杉材を満載したトラックが行き交っていた。tarosanの父親は、そうしたトラックを中心に自動車整備をしていた(現在も現役)。JR桑野駅には、その名残から、今でも特急列車が停車する。無人駅になってしまったけれど・・・。
近年、人口減少が著しく、児童数が30年前の半数以下になってしまっている。子どもの数が少なくなると、町に活気がなくなってくる。軒を連ねていた商店の数もめっきり減ってしまった。
しかし、町内の有志のみなさんは、町おこしの活動を起こし、広げている。
このページでは、tarosanから見た町のいろいろな行事などについて紹介していきたい。
■ 桑野サマーフェスティバル 8/24
桑野公民館主催の行事。毎年、8月のこの時期に開催されている。今回は、町内の若者が中心となって、NTVの24時間テレビ「愛は地球を救う」の募金活動の拠点ともなった。例年、たくさんの老若男女で賑わう。婦人会、体育協会など町内の各種団体がワークショップやお店を趣向を凝らして参加している。



■ 天神さんのお祭り 10/24〜26
桑野小学校の西側にあるこんもりとした森がある天神社。もちろん、祭神は「天神」こと菅原道真公である。
一説によれば、太宰府に流されるとき、嵐のために、今の橘湾内に一時寄港した道真一行がこの地で休息したと伝えられている。
その天神さんのお祭りが10/24・25の両日で、隣にある「蛭子神社」のお祭りが10/26であり、この3日間は子ども達にとって待ちこがれる3日間でもあった。
ホントがどうか知らないが、tarosanが幼い頃、こんな話を聞いたことがある。天神さんには樹齢数百年大きな杉の木がある。この木は、道真が村人からもてなしを受けたときの箸を不意に地面に突き刺したところ、その後ぐんぐん伸び杉の大木となった。というのである。子どもの頃は、信じて疑わなかった。「天神さんには天狗がいて、悪い子は天狗に連れて行かれるんぞ。」なんて言われると、すぐよい子に変身したこともある。
実際、お祭りには、天狗が登場する。3人(?)いるが、ホントの天狗は1人で、あとは鬼(でも角はなく、鼻が長い)だ。上の画像の御輿の前で烏帽子をかぶってるのが、天狗だ。
町内の男の子は「打ち子」に参加する。古いしきたりを今も残しているマイナス面もある。兄ちゃんがしていると弟はできないし、もちろん女の子は参加できない。今や、子どもの数が極端に減り、もうそんなことは言っていられない状況なのだが・・・。
にぎやかだったお祭りも寂しくなった。隣接地域からも「だんじり」が寄り合って来ていたが、今は、その地域では、「打ち子」の子がいなくてできないらしい。tarosanが生まれる前は桑野町内のすべての地域から8台もの「だんじり」が集まっていたらしいが。引き手も、子ども達ではなく、高齢化が進んでいる。今年は、土日であったので、所謂「若いし」もいる。
太鼓と鉦の音にぎやかに、数台のだんじりが道路せましと巡行したのは、もう今は昔のことだ。
実は30数年前、打ち子は一時途絶えていたそうだ。それを当時の青年団のみなさんが復興させたのだという。
昔、NHKの「お国自慢西東」という故郷紹介番組に当時の「打ち子」の面々が出演したことがある。小学生だったtarosanも出演した。
伝統芸能を伝えるとき、大切にしなければならないのは、後世に残すことであって、そのことへの障壁があるなら、それは取り除かなければならないし、変わらなければならない。
そうして、よりよく精選されたものが次の時代に受け継がれていくのだ。

