棉 の 栽培とその加工 | ||
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色々調べた結果、この豊浜地区に合った和綿は伯州綿だろうと いうことになり和綿の種を保存し、普及に努めている団体より 伯州綿の種を分けていただき栽培することにしました。 自社にて無農薬、減肥料で地球にも人にも優しい綿を栽培してみます。 さあ、いよいよ種まきです。 |
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棉の種を選別し一晩水に浸します。 そして浮いた種は、捨てます。(種子が充実していない為)) |
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根が出始めました。根が出始めた種を優先してパレットに植え付けていきます。 | ||
当社では、苗土くんというレタス用の苗土をしています。 (弱アルカリの土の為) 最初は、水の吸いが良くないので種を植え付ける前にしっかりと水を含ませます。それから1pぐらいの穴をあけ 出た根を斜め下にして穴に差し込んでいきます。そのあと 覆土してたっぷりと水をやります。 |
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あ!芽が!・・・・。ではありません。 ちょっと覆土が少なかったのか根と茎の元が顔をだしちゃいました。でも大丈夫。もうすぐ双葉が起き上がってきます。 |
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かわいい小さな双葉が顔を出しています。 | ||
定植前の耕機と畝造りです。 マルチシートも使用します。 棉は、定植後雑草に負けないぐらいの大きさに成長するまでには、ちょっと時間がかかるのです。 その間に雑草は、どんどん大きくなります。その雑草を少しでも少なくするように |
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まっすぐ畝を作るのは、むづかしい〜。 |
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定植できる大きさの苗に育ちました。 本葉が2〜3枚出たところが適正です。 |
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苗と一緒にパレットの土も大切に取り出して定植していきます。 基本的には、棉は、直根なので根を傷めないようにいったん パレットを水に浸し水を切ってから取り出します。 |
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定植直後の苗 | ||
定植三週間後の苗 | ||
定植一ヶ月後の苗。この時期は、雑草との戦い。雑草取りに追われます。 | ||
2ヶ月後の苗。ここまで育つと雑草に負けなくなります。 |
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8月初旬奇麗 花を咲かせ始めました。 | ||
無農薬で栽培しているので葉巻虫や夜盗虫・カメムシなど害虫にやられますが、和綿は、棉の原種に近いので多少の虫がついても平気。 |
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でも、桃ができたところで この桃に虫が付くとこの状態。 |
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きれいなコットンボールが弾けています。 ふっくらと、弾力のあるコットンボール。 |
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クリーム色の花が受粉前ピンク色の花が受粉後。 棉は、アオイ科なので同じアオイ科の芙蓉の花とにています。 和綿の花とそっくりなのは、オクラの花。オクラも同じアオイ科です でも、できる実がぜんぜんちがうのよね〜。 |
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次から次ぎへとどんどん花が咲き弾けていっています。 | ||
良く晴れた日のお昼ぐらいからひとつひとつ手摘みします。 葉ゴミが付かず、雨による汚れもほとんどなく きれいな棉が採れます。 |
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収穫した棉。きれいですね〜自我自賛(笑)でも手摘みなので ほんとに美しい棉の実(種付)です。 |
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収穫した綿を天気の良い日に丁寧に並べ干します。 弊社の所在地は、海のそば、山の麓という地形で冬の風は、 強いのだ〜。気をつけないと飛んでいく。 |
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棉繰中です。かなりアナログな機械ですが (昭和初期の機械と思われます。 ) このローラーは、鹿の皮を木の心棒に埋め込んで作られています。 熱ももたず、静電気もおこらず、程よく綿を引っ張ってくれもし皮が削れて 綿に混入しても綿打ち途中で飛んで行ってしまうし、 たとえ残ったとしても自然の産物なので 人畜無害と言ってもよいでしょう。良く考えられています。 昔の人は、偉かった!! 誰かこのローラーを再現出来る人いませんか!! |
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綿繰後の綿です。 ここで初めて木へんの棉から糸へんの綿に変ります。 ふわふわして綿菓子の様です。 綿と種に分かれたところです。 |
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上の綿を機械に入れ綿の繊維の引きそろえをします。 |
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針布のローラーのドラムを通って 薄いシート状の綿が出てきました。 | ||
この薄いシート状の綿をドラムに何重にも巻きつけある程度の厚みにします。この厚み(重さ)は、決められています。 | ||
綿がある程度の重さまで巻きついたらカットされ延反台へ出されていきます。 | ||
延反台で自動的にたたまれます。 この時の綿を畳むときに使う部品は、竹製の物差しのような竿です。 ほんと、不思議だなあ〜。うまくできているなあ〜。と感心させられます。大きな機械ですが、木で出来た部品の箇所が結構存在し、 木や竹の偉大さを感じさせられます。 |
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このようにきれいにたたまれます。 | ||
このようにどんどんたたまれて このように袋詰めされます |
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