色で見る江口的評価

A.とてもいい作品 B.普通の作品 C.面白くないぞ作品  

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ホーム・アローン【洋】 マインクラフト/ザ・ムービー【洋】


ホーム・アローン
 
20世紀フォックス 109分 1990年

監督◆クリス・コロンバス
出演◆マコーレー・カルキン

ストーリー◇クリスマス休暇をパリで過ごすために出発前夜のマカリスター家には、親戚たちが集まっていた。慌ただしさの中、8歳のケビンは兄弟げんかの末、屋根裏部屋で一晩をすごすことに。話を聞いてくれないママ、ケンカばかりの兄姉、デリカシーのない親戚。「こんな家族いらない」と願ったケビンの願いが叶えられてしまう??

 というわけで帰ってまいりました、よどがわながはるごっこ。一体コレは何なんだとお思いの貴女。これはすてきページ最初期に存在した、映画評ページなのですよ。こんな怖いもの知らずなことをしてたんですよ、江口。手持ちのファイルはキレイサッパリ無くなっていたので、そのまま闇に葬ろうとしてたんですけど、天網恢恢、WaybackMachineにがっつり残っておりまして。そしてこの度、ホーム・アローンの感想を語りたくなったので、釈迦の蜘蛛の糸を垂らしてみました。そうです、このサイトはカンダタなのです。極悪人だあー。
 では感想です。
 まず、泣きます。
 8歳の子供が、真冬の家で一人ぼっち。待てぃ! この時の子どもの心境を想像したら、可哀想で可哀想で正視できん。江口、子を生んでから、子供が辛い目に合うものにめっきり弱くなった。たとえば『はじめてのおつかい』みたいな安全の保証された上に泣かせどころを編集したテレビ番組であっても、子供が失敗して悲しくて泣きだしたりしたら、もう耐えられません。リアルな事件ニュースで被害者が子供だったりしたら、もうニュースそのものを視界に入れないよう遠ざけます。そのぐらい辛い。
 わかってます、これはコメディです。ドタバタです。いろんな偶然が重なって、ひょんなことから家で一人になった子供があの手この手で泥棒をこらしめる、コメディです。あらすじにもそう書いてます。レンタルビデオ屋の棚もコメディのとこに置かれてます。最後はハッピーエンドです。知ってます。
 でも泣きます。この時のケビンの心情を想像しちゃって泣きます。8歳の子が家で一人て! しかもそこに至るまで、ケビンなにも悪くない。あらすじでは「いたずらっ子のケビンが‥‥」ってあるから、いろいろやらかした末に屋根裏に追いやられたのかと思ってたら、何もやってない。むしろ、ママは話を聞いてくれない、姉ちゃんと兄ちゃんは意地が悪い、親戚のおっさんはデリカシーがない、チーズピザは無い。そら怒る。正当な怒りの末に置いてけぼり。いったいケビンが何をやったというんだ。
 「いいか、これはコメディ。笑うところ。笑うところ」って言い聞かせながら見てた。その、置いてけぼり食らって、静まり返った家の中を見渡して、ケビンが泣き出さないかとハラハラした。そこで「やった!!」と喜んでくれて、やっとこっちの気持ちが落ち着いた。そう、この状況をケビンは悲しんでない。よかった、これはコメディなんだ。
 と、しつこく念押しする程度に、かなりメンタル的にキツい映画です。
 このあと、泥棒をこらしめる手法が、「それやったら、死ぬから」の連続で、これまた笑えない。トムとジェリー的な演出なんだけど、例えばドアノブをガンガンに熱したり、頭の上からアイロンが落ちてきたり、トムジェリなら大笑いするところなんだけど、生身の人間だと死への恐怖が勝つ。やりたいことは分かる、でも笑えない。ついでに、家に引き返そうとする母親の非常識な言動も笑えない。
 あと、途中でケビンが万引きするくだりがあって、これは「ケビンがいい子ではない」って演出なのは分かるけど、今の時代にはなぁ、って思った。1990年。
 そんなふうに、自分の気持と折り合いをつけながらみないといけない映画でした。
 なお、マカロニ&チーズは食べてない。

マインクラフト/ザ・ムービー
 
ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ 101分 2025年

監督◆ジャレッド・ヘス
出演◆ジェイソン・モモア

ストーリー◇鉱山の奥で不思議な立方体・オーブを見つけたスティーブ。傍にあった同じく四角いクリスタルの中にオーブを差し込むと、謎のゲートが開き、つながった世界は、あらゆるものが立方体で作られ、自分の思うままに創造ができるオーバーワールド。しかしひょんなことから、地獄のような世界・ネザーへとつながってしまう。ネザーには、オーバーワールドの支配を企むピグリン達がいた。スティーブはオーバーワールドを守るため、オーブとクリスタルを愛犬デニスに託し、現実世界へ逃がすことでゲートを閉じさせた。そのまま、オーブが誰にも見つからなければ、ゲートは開かれないはず、だった。

 『ホーム・アローン』借りるときに、せっかくなんで、他にもなんか見ましょう、と借りてきた。
 えっとね、面白かったです。ストーリーがなにもなくて。
 いいんだよ、これは、ゲームの実写化。そしてそれは、大成功していると思う。
 美術スタッフ、いい仕事してます。「ああ、ゲームのあのアイテムが、実際にあったら、こんな感じなんだろうな」ってのが随所に見られます。映像特典で、撮影現場の風景が見られるんだけど、あの世界ってCGじゃなくて舞台セットなの。小道具とかも全部、実物なの。ゲーム→リアルへの移行がうまい。デザインが、いかにも、これがマイクラ、という説得力があってよかった。
 ストーリーですがね、これはもう、気にしなくていいです。「気がついたら異世界転生してました」です。今回は、スティーブが鉱山で偶然オーブを手に入れましたけど、これ別に、トラックに跳ねられてオーバーワールドへ行ってた、って導入でもいいです。どうして、どうやってマイクラの世界に? って、考えなくていいです、単に「ひょんなことから」の辻褄をあわせたらそうなっただけです。
 さて、スティーブが現実世界からマイクラ世界に行って、ネザーに行って、ヤバいってんでゲートを閉じた、ここまでがオープニングです。本編はここから。このあと、登場人物が4人増えて、この4人がやっぱり「ひょんなことから」出会って「ひょんなことから」マイクラ世界に行って、スティーブと合流して、なんかかんかして帰ってきます。この全てが、マイクラ世界を味わうためだけにあります。あちこちで敵に遭遇したり、危険な目にあったりしますが、見た目あんまり危なっかしくありません。手足縛ってる紐はゆるいし、剣を振り回して戦うシーンもふにゃふにゃだし。真剣にハラハラドキドキしなくていい。ただ、マイクラ世界を味わえたらいい。
 「マインクラフトの実写映画化」として、大成功であると拍手を送りたい。楽しませてもらいました。
 ところでスティーブ。なんでこんな腹の突き出たおっさんなんだ、と思ったら、「四角だらけの世界」に於いて「丸いおっさん」という、「明確な異物」設定だったのか、と知ってナルホドね。








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