MTBのレースだ!の巻(その12 最終章)
2000.06.22
抽選会に参加した、大佐とチャボ。
いよいよクライマックス!怒涛の旅に終止符が打たれる。
アナウンサー「さーて!今から抽選会を行いますよ〜!!」
いよいよだ。私はこの為に、ここまで来たと言っても過言ではないだろう。
そうこうしている内に、抽選会はスタートした。
アナウンサー「まずは、この商品!・・・・」
初めの方は、あまり大した物ではない。
ジュースの詰め合わせだとか、御香セットとかだ。
だが、次第に商品のグレードはUPしていく。
ビール一ケース!ジュース一ケース!
しかし、我々の出番はまだないようだ。
大佐「まだだな〜 そろそろ一回くらい呼んでくれてもいいのにな。」
チャボ「そうですよね。さっきから見てると、100番違いとか、1番違いとかばかりですよ。」
アナウンサー「次ぎは、このカップラーメン一ケース!当選者の方は、***番のチャボさ〜ん!!いますか〜」
チャボ「おぉ、やっと来ましたよ。はい、はい。いますよ〜」
アナウンサーの目の前(舞台の真横)にいたチャボは、一目散に商品受け渡しへと急ぐ。
チャボ「取り敢えず、当たりましたよ。」
大佐「まぁ、これからだよな。でも、これで投資額は回収したわけだな。」
チャボ「そうっすね。早く大佐も当てないと。最後まで当たりませんよ。」
大佐「何を言っているのだ。私の狙いは唯一つ。PS2だけだ。」
また、次々と当選者を決めていく、アナウンサー・・・・早く、私の名前を呼ぶのだ!!
心でそんな事を言っていると、どこかで聞いた名前と、はしゃぐ声!
大佐「げっ、あいつまで当たってるよ。」
チャボ「そうみたいですね。」
そう、あの3人組みの一人が当たっているではないか。
何故、私に当たらんのだ〜!!
怒りと同時に、焦りが全身を駆け巡る。
ぷよぷよのゲームで、負ける寸前の「鯛の姿をした奴」である。
あわわわわ・・・・
mari子「大佐〜、当たりましたよ〜 あれっ???もしかして、大佐はまだ当たってないんじゃ〜??」
何たる侮辱・・・・悲しいが言い返す言葉もない。
しかも、それに輪をかけて、いつのまにかチャボもあちらの陣営で、私を見下しているではないか〜
く・くやしい〜
mari子「仕方ないですね〜私は念を送りましょう。えいっ!!」
大佐「これで、当たるんですか〜??」完全な疑いの眼差しである。
mari子「当たります。当たった本人が言うのだから間違いなし。」
大佐「まじで〜」結構、疑り深かったりする。
アナウンサー「さて、次は、MTB(マウンテンバイク)です。」
チャボ「これを、待ってたんっすよ。」
・・・・・
当たるはずがない。
アナウンサー「最後になりました。いよいよお待ちかね、PS2です。」
大佐「これだよ、これ!!頼む。当たって〜」
・・・・・
アナウンサー「当選者は***さんです。ここの食堂のおばちゃんですねぇ」
大佐「なぬ!?」
会場中がどよめく・・・・何で、PS2からもっとも遠い存在の人が・・・・
会場中、どの人もそう思ったに違いない。
大佐「我が、抽選生命もここまで・・・・・無念。」
チャボ「あぁ、結局、当たらなかったじゃないですか〜」
大佐「なぁ、チャボよ・・・・」
チャボ「何っすか〜」
大佐「撤収!!」
我々は、3人組に、元気に暮らせ!と言葉を交わし、別れを告げた。
生きていれば、また、どこかで会う事もあるだろう。
私たちは、いや、負け犬となった我々(きっと、私だけなのだろうが、この際は道連れである。)は、
我が愛車に乗り込むと、小田町を後にした。
やはり、疲れと、当たらなかった精神的ショックのせいだろう。
途中で睡魔が襲う。
こんな時は、このテープ「アニメタルマラソン」である。
私の場合、これをかけると、自ずと睡魔が消えていくのだ!
「ヒーローは強し」と言ったところだろうか。
♪水ぃ平ぃ線の、終わりにはああぁ〜何があると言うのだろう〜♪
ご存知?「海のトリトン」である。
家に帰る途中、我々はアニカラへと没頭していくのであった・・・・・
こうして、我々の長い旅は幕を閉じたのであった。
♪空にぃ〜、そびえるぅ〜くろがねの城ぉ〜
スーパァーロボットォーマジンガーゼットォー♪
余談だが、心やさしいチャボは、帰宅すると当選したカップヌードルを少し分けてくれたのでありました。
めでたし、めでたし。
続く・・・