虎の穴・・・の巻(後編)
2000.05.24
一時の休息を終えた私達は、またしても過酷な登りへと挑戦していく。
しばらく、登る・・・ひたすらに登る。「アン○ンマン」を歌いながら・・・・(T_T)
しばらく登ると、すぐさま休憩になる。皆、体力が残ってないのだ。
当然である。こんな山道で体力が残っている方が以上だ。
2回ほど休憩を取った後、ついに、登りは終わりへとなった。
あとは下るだけだ。
誰もが胸を撫で下ろした。快適な下りが待っていると。
しかし、そんなに甘くはなかった・・・今までとは打って変わって、道が荒れている。
まるで、川底を走っているかのようだ。
ここまで体力が消耗している状態で、これ以上のブレーキをかけるための握力は残っていない。
石にハンドルを取られながらも、何とかこけずに舵を取る。
こければ、谷底にまっしぐら。こけるわけにはいかないのだ。
私は、まだまだ、遣り残した事が山のようにある。
こんなところで、こけて死ねば、家族だって墓参りに来にくいだろう。
車でさえも通れないような、荒れた道なのだ。
途中、崖崩れを起しているところもあった。恐怖である。
完全に潜在意識の奥底に叩き込まれた事だろう。
そんな下り坂を足がつりそうな感覚を覚えながら、何とか平地へと降りてきた。
そこで待っていたのは、清らかな流れの小川と、蝶だった。
美しい光景である。
気持ちが一気に安らぐ。地獄から、一気に天国ちょい手前まで引き戻される思いだ。
しかし、以前、私の頭では、アン○ンマンが熱唱していた。(T_T)
一息つき、早速また下り始める。
しかし、今までとは一転し、道も緩やかで、心地よい。
スピードがあがっていく。ぐんぐんと!
しかし、悲劇が待っていた。そうやすやすといい気分にはさせてくれないらしい。
水たまりの集団である。
スピードに乗っている状態で、全ての水たまりを交わす事など出来るはずもない。
いくつかの水たまりを超える。当然、泥が散る。口を目掛けて・・・・
自然のミネラルを直接摂取してしまう。強制的にだ!
大地の恵みは、やはり、「じゃりじゃり」していた・・・・
そんな、ミネラルを摂取した私達は、要約、アスファルトの上に帰ってくる事が出来た。
あとは、アスファルトの下りだけだ。
「メッ○ンジャー」の草○くんのように、「楽勝!」と叫びながら、愛車の元へと帰るのであった。
しかし、スピードメーターは有に4時間を越えて走っていることと、走行距離が約40kmである事を
黙ったまま、私達に教えてくれているだけだった。
PS:映画「メッセンジャー」を見て、俺もこれくらい走れると思った君!
不可能です。私も速くなった気がしましたが、全然変わってませんでした・・・・
続く・・・・