ネコの歩く虹の巻(その1 いざ逝かん) 


早朝4:00、目覚し時計が音を立てる。
辺りは、まだ暗く、全ての生き物が眠っている時間。
新聞配達のおじさんたちが、みんなの為に働いてる。そんな時間。

私は目を閉じたまま、目覚し時計の声を止めた。
きっと、無意識・・・ そんな感じだったのだろう。


私は、今、道路を歩いている。
ふと、ショーウィンドに移る自分の姿。
でも、それはいつもの自分ではなかった。
前から見ると、いつものそれと変わらない。
ただ・・・ 後頭部半分がハゲていたって、おい!!(~--)/(^^;) 

あまりのショックに、目が覚めた。
慌てて、後頭部に手をやり、髪がある事を確認する。
ふー 夢か。 よかった。 
しかし、前がハゲるのは、よく見るが、何で後ろ半分だけがハゲてるんだよ。
(ちなみに、前はふさふさだった。)
自分の夢に、ツッコミを入れるが、夢は夢。訳が分からんものなのだ。
しかし、何とも不吉な夢だ・・・・

と、時計を見ると、時間はすでに4:30。
おー 5時には、ちゃぼ隊員が迎えに来るんだった。
急いで起きると、早速着替え、準備をする。
昨日の夜には、大方の物は準備していたので、着替えるだけで済むはず。
いそいそと、洗面所に行き、顔を洗い、準備を進める。

間もなくして、ちゃぼ隊員から電話が入った。

ちゃぼ「着きました。」
大 佐「おー わかった。」

今日は、前回乗れなかった、ちゃぼ隊員の「セレナーデ」号での出動だ。
早速、自転車やら、コンロ、テーブルなどを積み込んでいく。

空は、まだまだ薄暗い。

大 佐「おしっ 取り敢えず、朝飯を買おう。」
ちゃぼ「了解!」
ようやく、目的地に向け出発である。

国道に出ると、早速、コンビニに立ち寄り、朝飯の買い出しである。
朝飯は、とても重要なのだ。体を起こし、脳を起こす。
昼までの体力の源となるのだ。これから、レースに出ようとするなら尚更の事。

私は、消化の良さそうなサンドイッチと、ネクターなどを取る。
朝食はこれで決まりだ!

レジに歩く途中、ビールとおにぎりを追加で取る。
つい、手が伸びてしまった・・・ なはは。(-_-;)
まぁ、いいさっ  今日はビールで宴だ! うたげ!!

再び、車に乗り込むと、セレナーデ号は静かに走り始めた。

ちゃぼは、のんびりコーヒーを飲みつつ、私は横でバクバクと朝飯。
サンドイッチは、あっと言う間に無くなっていく。

大佐「んー いまいち、足りんな。」

と、さっき買ったおにぎりをも食べる。
しかし・・・・ 飲み物はネクター。あまーい桃味である。
おにぎりと合うわけもなく、妙な味を噛締めながらも、車は目的地に向かうのである。