訪問者・・・  の巻



  

 日は、何の話しをしようかな。。。。

んー そうだな。 とあるお店に来た訪問者の話しでもしようかな。

あれは・・・・・


とあるお店(学生服を卸してる店)に、何かの用事で行った時の事でした。
店の主人『S』との会話も、いつもと変わらぬ和やかさがあった。

そこに一人の訪問者が訪れた。


ウィーーーン


自動ドアが開き、男は店内に足を進める。
男は、35〜40歳くらい、中肉中背。
暑くもないのに、額に少し汗をかいていた。 (・_・;)

男は店主Sに近づくと、おもむろに口を開いた。

男「ブ・ブルマくださいっ!」と・・・

S「は・はい?」

男「ブルマください。赤い奴」



!Σ( ̄□ ̄|||)

ぬおー ブルマの上に、色指定です。

S「あのー 現在、ブルマは取り扱ってないんです。すみません。」

男「じゃぁ、水色でもいいです。」

S「いやいや、どの色もないんですよ。取り扱ってないもので。」

男「あー そうなんですかぁ〜 どこかに売ってないですかねぇ」
S「そうですねー スポーツ店ならどうでしょうかね。」
男「そうですか。わかりましたぁ」

男はそう言い残すと店を後にしていった。
きっと彼は、まだまだ続くであろうブルマを求める旅に旅立ったのだ。


ぺり「今って、ブルマ売ってないのかよ。」
S「売ってないよー」
ぺり「娘に頼まれたのかもしれないのに?」
S「今は、ブルマなんて履かないの。男女兼用のスポーツパンツなの。
  しかし、そんな趣味の人もいるんだねー」

ぺり「あっ 今、偏見のまなざしであの人を見たね。
   もうね、基本的人権を無視してますよ。あの人にはあの人の
   趣味があるんだよ。君だって、ガンプラ作っては、腰の辺りを見て
   『萌え』とかなってるんじゃないのかぁ〜」
S「どっちが偏見のまなざしなんだよ。ったく」

ぺり「やっぱ、趣味なのかねー」
S「んー そうなんだろうねぇーー」
ぺり「赤色って言ってたよ。」
S「水色とも言ってた。」

ぺり「でもね、俺は君に言いたい。」
S「何がさー 何か悪い事した?」

ぺり「君は商売人だろー お客様の要望は叶えてあげなさいよ。」
S「取り扱ってないものを、どう叶えるんだよ。」

ぺり「取り寄せ注文すればいいじゃないの。」
S「えっ ・・・・」

ぺり「こういうモノはねぇ 口コミで広がるんだよ。
   そう言う趣味の人は、趣味の人で繋がってるんだよ。きっとねぇ
   『あそこの店は取り寄せ出来ました!』って話しになってごらんよ。
   また、買いに来てくれるってモノじゃないか。10人の客は逃してるよ。」
S「私の考えは間違ってたのか?そうなのか??」

ぺり「そうだよ。大間違いだよ。出来るならばね、お店の前のドラえもんの
   ノボりなんかの横にね。

   『ブルマはじめました。』

   くらいのね。張り紙は出しなさいって事ですよ。それが商売人でしょー」

S「それじゃぁ、普通のお客さんが来なくなるよぉ〜」

ぺり「新しい顧客を開拓してこそ、店の発展って言うものじゃないかぁ」
S「そ・そうなの・・・ そう言うものなの・・・」
ぺり「もっとねー 企業努力をしなきゃダメなんだよぉ〜」


その後、あの人がブルマを手に入れてから、どうするのかの議論が白熱したのは
言うまでもない・・・・




やっぱ、かぶるのかなぁ