2021年7月のごはん。 7月 その6 ヤマザキのふわふわ牛乳入りパンが最近のお気に入りだ。ひとつ500kcalという、およそアラフィフの胃袋と新陳代謝で摂取してはいけないモノだが、気に入ったので買う。大好きなのに店で売ってないのでリクエストカード書いたぐらい好きだ。「○日に入荷します」って回答があったので、その日に買い占めてやった。レギュラー化しますように。 7月 その5 近所の、ふるさと学芸館なる、廃小学校を利用した民俗資料館をのぞきに行く。 めっちゃ楽しかった。 さあ、想像してください。『廃小学校の再利用』『地元をよく知ろうという活動』『懐かしい昔の道具を展示』、さあさあ、想像できましたか? イカニモな田舎の、農機具を詰め込んだ民俗資料館の図が。 その通りですよ! いやあもう、ほんとにただただ古いだけの、「うわー、古ぅい」っていうだけの、近所の小学生に洗濯板での洗濯を体験させて感想文を書かせるような、そんな資料館です。なにもかもがごちゃまぜに並べられて、年代とか出典とかなにひとつ分からない、地元の資料も県外の資料もいっしょくた、生活道具も生態系も科学実験コーナーも同じフロア、どうですか、なにひとつ期待できませんよ。 こういうアレなアレさが大好物の江口は、たいそうおいしく味わって参りました。たぶん学芸員のひと(学芸員なんか、単に交代のカギ開け当番なのか)も、なんで来たんだこのひと、って思ってんだろうな。受付のところで記帳するんだけど、昨日の来場者3人。むしろ3人いたのか。 ま、真面目な話をすると。どんなもんでも資料になる。鉛筆や縫い針や、そんな毎日使ってる日用品を飾ってなんになるのか、と言われたら、それだって資料になるし、なんの研究に使われるか分からん。「将来役に立つモノだけが学問になる」ってのはおこがましいよね、とひしひし感じる。とりあえず、あんだけのワケ分からんものを綺麗に並べて見出しを付けて展示している、あの資料館はたいそう楽しかった、それだけは言うておく。 7月 その4 なんとなくスーパーマーケットの鮮魚売場を覗いてたら、ハマチ刺身用が安かったので買った。ついでにサバも安かったので買った。この日、冷蔵庫にホッケがあったけど気にしない。そう、わしだって、わしの思うままに料理がしたい。 我が家では、食材の買い出し係は夫である。週に1回、適当に食材をいろいろと買い込む。それを翌日以降、わしが「あるもので料理」していくスタイルがここ最近。 そう、わしはずっと「あるもので料理」しかしていなかったんだ、ということに気が付いた。 たまには、「コレを作るぞ!」と腰を据えて、イチから食材を揃えて、自分の作りたいモノを思う存分作ってもいいじゃないか! というわけで、ホッケは冷凍庫に放り込んで、サク削いでツマ切って大皿にどかどか盛ってやった。サバはショウガがっつり放り込んで明日の晩ゴハン用にぐたぐた煮てやった。うわー。たのしー。料理たのしーー。 次は煮卵。 7月 その3 先月からこっち、仕事が忙しい。いや、忙しいのは3月からずっとなんだけど。相変わらずひとりの事務仕事です。ひとりになった状態で、初めての棚卸。手順もなにも、誰も教えてくれん。業務チェックリストはあるのだが、「これが出来てないときに、どうすればいいか」という説明がどこにもない。業務チェックリストに限らず、店内のあらゆる作業の、マニュアルはあっても「それを失敗したとき、どこで修正するか」という説明はどこにもない。わし、まあ一応1年ほど前任者のサポートという形で流れは見ていたのだが、そのときの前任者も、前々任者の流れを脇で見ていてなんとなく覚えた、ってレベルのやり方でやってたもんだから、果たしてこれが本社のマニュアル的に正しい手順なのかどうかも分からない。ま、これまでずっとそれでやってて問題はないんだから大丈夫なんだろうけど、ただ、わしがいまやってる経理関係の仕事って、「去年のあの伝票が未処理で発掘」な状況が頻繁に発生するので、常に時限爆弾抱えている気分。 その時限爆弾を抱えている状態で、こんど内部監査が入る。監査が入るのに合わせて、本社のわしの直属上司が来る。ナニが発掘されるのか、今から胃が痛い。 まあええわ、まだ独り立ちして3ヶ月のペーペーやし。 7月 その2 今年もやりました、クリスマス企画。6月にクリスマスって何を言うてんねん、というツッコミが入るのはじゅうじゅう承知しておりますが、なんでも余裕を持って先さきにやらないとね。詳しい内容はクリスマスの一年を見て貰うとして、イベントに直結する料理や菓子って何があるか、毎年頭を悩ませておるのですよ。こんなク○みたいな企画ですが、年単位で練ってはおるのですよ、練成精度はさておいて。 で、この季節のイベントとしてもう一つあったのが、そういや七夕があったよな、と。七夕って、そうめんを食べるのは有名だが、じゃあ菓子ってなんかあるのかな、と調べてたら。 索餅(さくべい)が急浮上してた。なんでやねん。 どうも去年に、『グレーテルのかまど』で紹介されてたっぽい。元は唐菓子で、もちろんただ、粉を練ってあげただけの神饌扱いで、グレかまで紹介して大丈夫なんか、というレベルの古代菓子なのだが、そこはグレかま、砂糖足してベリーソース添えてOSYAREにアレンジしてた。 話があっちゃこっちゃだが、ちょうど七夕の時に外出してて、帰り道で和菓子屋に立ち寄ることになった。 「いまの季節の和菓子って、なにがあるかなあ」って会話してて、絶対あるだろう、ってなったのが、青い錦玉で銘が『天の川』。銘は違ったが、青い錦玉はあった。でもわし、寒天菓子は好みじゃないので、焼き鮎買って帰った。焼き鮎もまた、この時期のお菓子。この、ぎゅうひ挟んだ焼き菓子なんて、年中あったっていいのに、なんで鮎型しかないんだろうな。 7月 その1 こないだ『虐殺器官』(伊藤計劃/ハヤカワ文庫)買ったのですよ。買うつもりは全くなくて、興味も全くなくて、夫と一緒に本屋をウロウロしてて「なんか、ええ本ないかなあ」言いながら棚を眺めてて、ちょうど夫が手を伸ばした先にあったのがコレで、「じゃあコレは?」って言われたので「じゃあ」って買った。あえて言うなら、『バーナード嬢曰く。』で神林しおりが持ってたから買った。こないだからド嬢への依存度が高い。 ド嬢に限らず、目的じゃない小説本を買うときに、「○○が勧めてた」というのは後押しとして大きい。自分でゼロから買うのって体力要るし、よくよく考えて、わしは「なんか小説が読みたくて買う」行為をするときに、自分でゼロから選んだことはないかもしれん。「こないだ○○で勧めてた」「○○が面白いって言ってた」って情報なしに買った本って、無いかもしれん。みんなそうだと言われたらそれまでなんだけど。それを考えると、本屋が鬼のように飾ってくるPOPや特集コーナーって、選ぶ人間側になるとめっさガイドになるんだな。なんで今更こんなことを言うかというと、わし、本屋勤め時代、このPOPのたぐいが鬱陶しくて大キライで全く付けてなかったからだ。まあ20年近く前の話で、いまほど凝ったPOPが無く、『○○賞受賞』『あの作家最新作』みたいな、愚にも付かん情報しか書かれていない広告POPしか出回ってなかった時代というのもあるんだけど。いや、今の時代、POPって気合い入ってるよね。 で、虐殺器官。ほんとに前知識全くなく、あらすじも知らん、ジャンルも知らん、作者名も読めん。Project Itohって書かれてたので「イトウプロジェクトでええのかな?」って思ってたら普通にイトウケイカクだった。 あと、買った本の書影がAmazonに出てこないってことは、あれ帯か。 |