小麦色 こむぎいろ
RGB #E49E61
CMYK C00 M30 Y57 K10
 
小麦の殻粒のようなやわらかい赤みのある黄色のこと。

「四十八茶百鼠」の茶系統の色が48色には、含まれていない。明治時代以降、近代文学において英語の『wheat』の日本語訳で使われ始めた。
 同系列の色 狐色、 黄土色(オークル)、 駱駝色、 茶色


こんがり、焼き色

 料理でこんがりと言えば狐色、日焼けでこんがりと言えば小麦色である。上の色見本で判るように、両者の色合いにはそれほどの差はない。
 小麦色は明治以降使用され始めた色名で、特に日焼けの色として使われることが多い。『小麦色の仲間たち』(早乙女勝元 著、1964、NHKドラマ)、『想い出の渚』(ワイルドワンズ、1966、ミリオンセラー)あたりで社会的に認知・定着したと考えられる。
 アグネスラムのポスター、『小麦色のマーメイド』(松田聖子、1982)あたりが、小麦色の肌ブームのピーク? 以降オゾン層の破壊、紫外線による皮膚癌等の過度の風潮により、残念ながら健康的な小麦色の肌も下火になってしまった。

(2017/6/24、TAKA)

日本の伝統色トップページへ