科学の色
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ろうそく(1)
透き通ったろうそく
ろうそくは興味深い。ろうそくには長時間安定して燃え続ける工夫が結集している。
ファラデーは、クリスマス公演(1861年)でろうそくのおもしろさ、不思議さにふれ、講演の様子は「ロウソクの科学」にまとめられている。 (「ロウソクの科学」は、『Chemical History of A Candle: Japanese』で全文読むことができる。)
ろうそくの原料は、石油から精製されたパラフィンである。昔は、日本ではハゼノキ(ウルシ科の落葉高木)から抽出、また西洋ではマッコウクジラの油や蜜蝋が使用されていた。
現在のろうそくは、カラフルに着色されている物も多いが、基本的にはろうの色は白い。溶けると透明になるが、固まるとまた白くなってしまう。
ところが先日、透明なろうそくを発見!
透明なろう(ろうではないかもしれない)にハウライト(青色の鉱物)が封じ込められていて、上写真のように普通に燃焼する。
透き通ったろうそくの炎を見ながら、以前からの疑問、白と透明の関係について再考の必要を感じた。(2007/3/4、TAKA)
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