科学の色
コートに塩
何のために塩カル!?
8月下旬、テニスコート(クレイ)で20名近いテニス部員が塩をまいていた。コートを清め、お払いでもしているのかと近づいて見ると、まいていたのは塩化カルシウム。
袋には「ロードクリーン」と書かれている。雪国でおなじみのこの袋は、凍結防止剤。 冬季、道路に点々と置かれているのを初めて見たときはビックリした。
真夏に何のためにコートにまくのだろうと、テニス部顧問に尋ねた。
「にがりをまくと、コートがしっとりする。」
塩化カルシウムは、「水とりぞうさん」等で使用されている乾燥剤でもある。 塩化カルシウムが、吸気中の水分を吸収し保持する状態が続くので、コートがしっとりするのであろう。
ネットで調べたところ、結構グラウンド等にまかれているようだ。「しっとりする」と「堅くする」には、相反する感じもあるが、 「砂場の砂は水があれば団子を作れる」という水の接着作用と考えられる。
- ・テニスコート・グラウンド等の霜柱防止用
- ・強い吸湿力により、コートに適当な湿り気を与え、ホコリの発生を防ぐ
- ・コートを堅くする
土俵に塩
力士が土俵に塩をまく。塩の清めの意味、殺菌効果がよく言われるが、まいているのは粗塩。 かなりのにがり(主に塩化マグネシウム)が含まれている。
これもテニスコートに塩と同様に、土俵をしっとりと堅くする効果があると思われる。(2006/9/3、TAKA)
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