順風高校封鬼委員会 T−B

 「ホルマリン漬けの復讐」

 

 最初に学校に着いたのはやっぱり大地だった。

 「一番かぁ」

 それにしてもどこへ行けぱいいんだ? と、校門前で困っている大地を迎えにきた者がいた。

 「君は――」

 妙子だった。

 「こっちです!」

 二人は駆け出した。

 そして――、亜由美たち三人は大地に送れる事十数分で学校に着いた。

 「大丈夫? 亜由美さん」

 「はい。先輩、急きましょう」

 亜由美は応えた。傷は痛むが、痛みよりも使命感が彼女を突き動かしている。

 「……すごい妖気! こんな所まで――」

 「戦いはもう始まっているようです」

 「行きましょう!」

 三人は顔を見合わせると、妖気のする方へ――封鬼委員会の墓地のある方へ向かって走りだした。

 

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