虹の如くの巻(その2 前夜) 
明日はいやいやレース当日。
しかし、異変が起きる。
何の前触れもなく、そして、何かを暗示するように・・・・

 よいよ、明日はレース当日だ。
今は、土曜日の朝。明日の準備をしないといけない日である。

そんな中で慌ただしく働く人がいる。
だっく館長と、大佐(私)である。
毎日の残業の上、休日出勤連続・・・・・
しかも、ピークを迎えると言うとんでもない状況だった。

この数週間、忙しい中でも練習を行ってきた。
まぁ、私の場合は、先週は、iモードを買うと言う豪勢な、且つ、リッチ出来事があった。
その操作を覚える為、徹夜してしまい、練習をサボってしまったが・・・・
ちゃぼ隊員と、だっく館長は練習をしていたようだ。

しかし、そんな苦労など知る良しもなく、また、「レース代は誰が返してくれる!」などと言う、
特異な人物もいないまま、仕事を進めるのであった。

館長「なぁ、大佐。俺はやっぱり無理だ。明日も出勤かも知れん。
    いや、100%出勤になるだろう。」

大佐「なに〜 じゃぁ、うどんは?レースは?俺との直接対決は?」

館長「済まんが、わしの分までがんばってきてくれ!!幸運を祈る。」

そう、言い残すと、そそくさと仕事場へと帰って行った。
きっと、彼も悔しいに違いない。(そう信じたい)
顔は、ちょっと半笑いだったが・・・・・

まぁ、その気持ちも分からないでもない。
なぜなら・・・・

外では、今まさに雨が降ってるからだ!!!

私は、心の中でこうつぶやいた・・・・

(逃げたな・・・チッ)

私は、何とか7時過ぎに仕事を終え、誘われているいも炊きもキャンセルし、
家路へと急いだ。
だって、準備は一切してなかったからね。

準備も済ませ、風呂も済ませ、寝床に入る。
予定通りの10時就寝である。
しかし、この風呂場での、ある出来事が、明日の大惨事を迎えるとも知らずに・・・


じりりり・・・・じりりりり・・・・

(新しい携帯の着信音 黒電話を思い出す懐かしい音にしてます。)
睡眠を邪魔されたせいか、無愛想に電話を取る。

大佐「はい・・・」
おつる「あの〜 おつるです。すみません、明日、行けません・・・・」


     説明しよう。「おつる」とは、WINNERの宴会カテゴリーA 酒豪集団の一人・・・
     いや、我がチームのアイドル集団(って、2人だけど)の一人で、
     とても美しい女性なのだ。(可憐な24歳である。)                       .
     今回のレースの、応援に行こうと言っていた子である。


大佐「はぁ? なんで??」
おつる「体調が・・・・・めちゃめちゃ悪いんです・・・・・絶対、無理・・・・」

確かに、しんどそうな声だ。

大佐「まじ〜 まぁ、体調が悪いなら仕方ないけど・・・・・」
おつる「すみませんけど、そういう事で・・・ レースがんばってくださいね。ではぁ〜」

私は、心の中でこうつぶやた・・・・


(またかよぉ〜)


そうして、再び深い眠りへとつくのであった。
普段、慢性的な睡眠不足だけあって、すぐに眠れるね。
ちゃぼは、ちゃんと準備を出来たのだろうか・・・・・
SHOPに預けている、私のタイヤは取りに行ってくれたのだろうか・・・・・
明日、ちゃんと起こしてくれるのだろうか・・・・・

そんな事は、考える暇も無く、意識は遠のいて行くのであった。

明日はいよいよ、本番。
         レースまで、あと9時間・・・・・

                                                 ・・・続く