虹の如くの巻(その3 旅立ちの朝) 
朝5時、まだ薄暗い中、目覚ましは、叫び続ける。
闘いの舞台が、私を呼んでいるかのように・・・

 如(当然だが)、目覚ましが朝を告げる。

ピピピピッ ピピピピッ!!

私は、布団の上から腕を伸ばし、目覚ましを止める・・・・・
そう、予定時刻の1時間前の4時である。
まだ、外は薄暗く、太陽の日差しは拝めない・・・・・・
そして、静かに目を閉じる。
いよいよ、出発の時だ。
今から、準備をして、ちゃぼ隊員の来るのを待つとしよう。
そう思っていたのに・・・・・

(−。−)ZZzzzzz

目を閉じたとたん、私は睡魔の群れに襲撃された。
抵抗しても、抵抗しても、その攻撃範囲から遠のく事は出来ない・・・・・
そして、再び、深い深い眠りへと引きずり込まれて行った。
でも、それが非常に心地よく、最高の至福の時であった。


じりりりり・・・・じりりりりりり・・・・
私の携帯が、うなりを上げながら、叫び始める!!
「ばーか、いつまで寝てんだよ!!」
携帯的には、そう思っている事だろう。

バタッ
大佐(あっ 寝てた・・・・)
   「はい・・・・」やや、無愛想ながらも携帯を取る。
ちゃぼ「おはようございます。ちゃんと起きてますか??」

ちゃぼ隊員からのモーニングコールであった。
モーニングコールと言えば、聞こえはいいが、相手はちゃぼ隊員である。
心地よい目覚めとは言えず、起こされたという感じである。
これが、かわいくてピチピチの女の子なら、どれだけ心地よい朝となるであろう。
しかし、こんな朝の弱い私であるから、そんな贅沢を言えるはずもなく、
ただ、起こされるのである。
ここで、言っておくが、我々は決してホモ達ちではない!!
それだけは、間違えないように!!

大佐「あぁ、おはよう。完全に寝てた・・・」
ちゃぼ「だと、思いましたよ。もう少ししたら、そちらに向かいます。用意しておいてくださいよ。」
大佐「了解・・・・・」

・・・・・・

それから、30分後、ちゃぼ夫妻は到着した。
私も準備は万全だ。
手短に挨拶すると、早速、荷物を移し替える。
うどん用の水(日本一の水である。)をタンクに詰め、最後に自転車を積み込む。

準備は出来た・・・・
夜も白々と明け出し、朝を告げるかのように、遠くでは鶏が鳴いている。

こけこっこーーーーーー

遠くではなく、近くからも聞こえる・・・・
そう言えば、2軒先の家にも、鶏がいたな・・・・

白々とはしているものの、空にはどんよりとした雲が、まだ落ち着き払っている。
「ふっ 今日も降らすぜ!」まるで、そう言っているかのようだ・・・・

我々3人は、私の愛車に乗り込むと、一路、目的地へと向かうのであった・・・・

大佐「あっ、俺!朝飯食ってない!!」

ちゃぼ「じゃぁ、ローソンでも寄りましょうよ。」

いよいよ、本番当日。
     レースまで、あと3時間半・・・・・

                                                 ・・・続く