虹の如くの巻(その8 ドクター) 


この辺


試走中に転倒した大佐。
レースまであと1時間しかないぞ!!


  ぐわぁぁぁぁ〜

転倒した私は、心の中でぐっと唇をかみ締めた。
やってしまったぁと言う印象と、つった時の10倍ほど痛い感覚が私を襲う。

しかも、山の中だ。それも、下り坂(超激坂)である。
誰が止まって、介抱してくれようか・・・・

痛む足を抱え、10m先にある広場に転がり落ちる。
つった時は、足の筋を伸ばすのが鉄則だ。
一人で足を伸ばそうと手を伸ばす。

うっ・・・  (-.-)

しかし、私の体は固かった・・・・
以前、接骨院の先生に、「あなたの体の固さは40代です。」と宣言させたことがある。
そんな事は、すっかりと忘れ去っていたが、急に思い出してしまった。
そんな体が恨めしい・・・

大佐(あぁ〜 やっぱ、毎日柔軟体操しておくべきだった・・・)

そんな事を今更思っても、後の祭りである。
届かない手を、恨めしそうに眺めてしまう。
仕方ないので、右足で、左足のつま先を押す。(筋が延びるように)

そこで、15分くらいたっただろうか・・・・
痛さの余り、時間はわからないが、きっとそれくらいは居たに違いない。
しかし、いくら押さえ様と、その痛みは変わらない。
ただ、つっただけなら、もう回復してきても良さそうな物だ。

仕方ないので、広場の向こうの方にある、大会本部まで戻る事にした。

痛い・・・

50mほど歩き、本部席前へと帰ってくる。
そして、MTBを置くと、早速、医務所で見てもらう。

先生「ん〜 なるほど。確かに筋肉が固くなってる。
              つった時は・・・取り敢えず、マッサージだな!」
あぁ、どうしよう。
しかも、めちゃめちゃ痛い!!
そりゃそうだ、筋肉をマッサージするわけだから、痛いよね。
我慢・我慢。
今はそれしか道はないのだから・・・・・

そこへ、ちゃぼがMTBに乗って帰ってくる。

ちゃぼ「はぁはぁはぁ〜 かなりきついです。って、足はどうしたんですか??
大佐「こけた・・・・しかも、めちゃ痛い!!」
ちゃぼ「大丈夫なんですか???」
大佐「大丈夫じゃないから、ここにいるんだ。うっ!!」..・ヾ(。><)シ ぎょぇぇぇ

大佐「レースは、大丈夫ですかね?」
先生「まぁ、取り敢えず、安静にしてなさい。だったら、出れるかもね。」
大佐「安静にします。」
そう答えると、ちゃぼ共々、車まで帰ってくる。

その途中、あの山道を下る事になるわけだが、
これが、めちゃめちゃに痛かった。

痛てぇぇぇぇぇぇ〜

大佐の叫びが、山に木霊するのであった。

レースまで、あとわずか・・・・
どうなる大佐!!!

     レースまで、あと40分・・・・・

                                                 ・・・続く